天然漆を使った伝統的な修理技法です。
用意するもの: かぶれても挫けない鉄の意志。もしくはかぶれても気が付かないミラクルな感度。はい。
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【 体積比の早見表 】
- 麦漆(接着剤)
小麦粉:生漆=10:10 - 刻苧漆(パテ)
麦漆+木粉(ヘラがくっつかなくなる程度) - 錆漆(ペースト)
砥の粉:生漆=10:7~8
Mug Cup 2016-12-07
Mariners マリナーズマグ
● 現在改訂中
初心者向け
難易度:★★ 2.0
充填材:刻苧(パテ)+錆漆(ペースト)
使用粉:真鍮粉(金色の粉)
こだわり度:簡単・お手軽
▪ ▪ ▪
P01 素地調整~刻苧充填
P02 刻苧削り~1回目錆付け
P03 錆削り~2回目錆付け
P04 錆削り~漆塗り
P05 漆の塗り~蒔絵・完成
Naoto OKADA 2016-12-03
artist 岡田直人/ピッチャー
● 2020.4 新装改訂版
中級者向け
難易度:★★★☆ 3.5
充填材:刻苧(パテ)+錆漆(ペースト)
使用粉:金の丸粉2号
こだわり度:丁寧・こだわり
▪ ▪ ▪
P01 素地の研ぎ~刻苧充填
P02 刻苧削り~捨て塗り
P03 捨て塗り研ぎ~粉入れ
P04 粉固め~磨き・完成
▪
小さな欠け
「錆漆(ペースト)」を使った直し
● 2020.5 新装改訂版
超・初心者向け
難易度:☆ 0.5
充填材:錆漆(ペースト)
使用粉:真鍮粉(金色の粉)
こだわり度:簡単・お手軽
▪ ▪ ▪
P00【ダイジェスト版】
P01 素地調整~錆付け1回目
P02 錆削り~錆付け2回目
P03 錆削り~蒔絵完成
Yumiko SAITO 2016-01-15
artist 斎藤裕美子/カップ
● 2020.5 新装改訂版
初級者向け
難易度:★☆ 1.5
充填材:錆漆(ペースト)
使用粉:真鍮粉
こだわり度:丁寧・こだわり
▪ ▪ ▪
P01 素地の研ぎ~錆付け
P02 錆の失敗~錆付け2回目
P03 錆漆削り~捨て塗り
P04 捨て塗り研ぎ~繕い錆
P05 繕い錆研ぎ~中塗り
P06 中塗り研ぎ~完成
Hideto KAMIIZUMI 2016-01-14
artist 上泉秀人/カップ
● 2020.5 新装改訂版
初~中級者向け
難易度:★★☆ 2.5
充填材:錆漆(ペースト)
使用粉:金の丸粉2号
こだわり度:丁寧・こだわり
▪ ▪ ▪
P01 素地の研ぎ~錆付け
P02 錆の失敗~捨て塗り
P03 捨て塗り研ぎ~中塗り研ぎ
P04 地塗り~粉入れ
P05 粉固め~完成
Hikaru MOMODA 2016-05-01
artist 百田輝/カップ
● 現在改訂作業中
超・初心者向け
難易度:★ 1.0
充填材:錆漆(ペースト)
使用粉:錫粉(銀色の粉)
こだわり度:簡単・お手軽
▪ ▪ ▪
P01 素地をやする~錆漆1回目
P02 錆漆の削り~錆漆2回目
P03 錆漆の削り~蒔絵/完成
Mame Zara 2019-11
Japan 鳥が飛ぶ豆皿
初心者向け 実動画有り
難易度:★☆ 1.5
充填材:錆漆(ペースト)
使用粉:金粉(消し粉)
こだわり度:簡単・お手軽
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Day1 素地の研ぎ~素地固め
Day2 麦漆接着
Day3 刻苧削り~錆付け
Meshi Wan 2019-06
Japan 黒いマットな飯碗
初心者向け 実動画有り
難易度:★☆ 1.5
充填材:錆漆(ペースト)
使用粉:銀粉(消し粉)
こだわり度:簡単・お手軽
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Day1.0 素地の研ぎ~素地固め
Day1.5 麦漆接着
Day2.0 麦漆削り~マスキングテープ貼り
Day2.5 刻苧削り~錆付け1回目
Antique Soba Cup 2016-07-30
Japan 蕎麦猪口
● 2020.5 新装改訂版
超・初心者向け
難易度:★ 1.0
充填材:刻苧(パテ)+錆漆(ペースト)
使用粉:真鍮粉(金色の粉)
こだわり度:簡単・お手軽
▪ ▪ ▪
P00【ダイジェスト版】
P01 素地の研ぎ~麦漆接着
P02 麦漆削り~刻苧の充填
P03 刻苧削り~錆付け
P04 錆削り~漆塗り
P05 漆研ぎ~蒔絵・完成
Mr MUTTO 2015-12-18
artist マットさん/7寸平皿
● 2020.5 新装改訂版
超・初心者向け
難易度:★ 1.0
充填材:刻苧(パテ)+錆漆(ペースト)
使用粉:錫粉(銀色の粉)
こだわり度:簡単・お手軽
▪ ▪ ▪
P01 素地の研ぎ~麦漆接着
P02 麦漆削り~刻苧の充填
P03 刻苧削り~錆漆付け
P04 錆漆削り~漆塗り
P05 漆の研ぎ~蒔絵・完成
Mami FURUKAWA 2015-09-20
artist 古川まみ/急須
● 2020.6 新装改訂版
初心者向け
難易度:★☆ 1.5
充填材:刻苧(パテ)+錆漆(ペースト)
使用粉:真鍮粉(金色の粉)
こだわり度:簡単・お手軽
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P01 素地の研ぎ~麦漆接着
P02 麦漆削り~刻苧付け
P03 刻苧削り~錆付け
P04 錆削り・研ぎ~捨て塗り
P05 捨て塗り研ぎ~繕い錆付け
P06 繕い錆研ぎ~下/中塗り
P07 中塗り研ぎ~蒔絵・完成
Yuri KEDUKA 2015-10-04
artist 毛塚ゆり/平皿
● 現在改訂中
初心者向け
難易度:★☆ 1.5
充填材:刻苧(パテ)+錆漆(ペースト)
使用粉:真鍮粉(金色の粉)
こだわり度:簡単・お手軽
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P01 素地の研ぎ~麦漆接着
P02 麦漆削り~漆の下塗り
P03 下塗り研ぎ~蒔絵
P04 粉固め~完成
Pine Tree Tea Cup 2017-05-08
Kyoto Antique 松模様の湯呑
P01 素地の研ぎ~素地固め
P02 破片の接着
P03 接着剤削り~ペースト付け
P04 ペースト削り~漆塗り
Antique wineglass 2016-05-02
France アンティークワイングラス
詳 割れ/本漆金継ぎ
P01 素地をやする~目隠し蒔絵
P02 蒔絵固め~錆漆の削り研ぎ
P03 漆の塗り~蒔絵・完成
Antique Wood Bowl 2016-09-23
Japan 骨董の木地椀
ひび/本漆金継ぎ
P01 刻苧彫り~木地固め
P02 刻苧充填~刻苧削り
P03 布着せ~布目揃え
P04 布目擦り~擦り漆
P05 擦り漆研ぎ~蒔絵・完成
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インターネット金継ぎ教室 Web Kintsugi Lecture
金継ぎビギナーをウェブ上でナビゲートしていきます。
初心者の素朴な疑問なども拾い上げているので、意外とみなさんのお役にたつかも。
Kawachi confectionery 2017-05-03
challenger カワチ製菓さん/四角い皿
詳細 割れ/
P01 素地固めまで
P02 破片の接着まで
P03 隙間のパテ埋めまで
P04 隙間のペースト埋めまで
P05 漆を塗るまで
P06
HISATSUNE Mayu 2018-01-18
challenger 久恒さん/青いカップ
詳細 欠け/
P01 素地固めまで
P02 刻苧漆(パテ)で埋める
P03 刻苧のやり直し/削り/錆漆をつける
P04 漆を塗るまで
P05 蒔絵・完成まで
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材料の作り方
Urushi Refining 2016-07-13
〈生漆→塗り用漆〉
へ(簡易的に)
自分で精製する方法
Iro Urushi Make 2017-05-10
赤、青、黄色など
「色漆」
の作り方
How to use Urushi 2016-02-25
基本的な漆
の
扱い方・濾し方
Wood flower making 2016-02-20
木粉
の
作り方
Spatula Work&Hold 2016-08-28
Technique 箆の扱い方・小さなコツ
金継ぎ道具
P01 ヘラの先のネタを切る
P02 指の置き方&回転のさせ方
P03 実践!砥の粉練り
Sumi 金継ぎ最強!の研ぎ道具「炭」
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金継ぎTECHNIQUEシリーズ / 約して「キンテク」
Polishing 2015
How to
蒔絵紛
を
磨く方法
Stroke 2018-02-23
How to
「真綿」
の
使い方
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工程の詳しい(くどい)解説
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金継ぎRECOVERYシリーズ
金継ぎ修理の道半ばで力尽き遭難した人たちへの応援ページです
Kokusourushi Kawakanaiyo 2016-06-03
刻苧漆
が乾かない!
ときの対処法
SabiUrushi Kawakanaiyo 2016-06-03
錆漆
が乾かない!
ときの対処法
Ana Hekomi Hakken!
塗った後に
穴、凹み
発見!
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「金継ぎ」ってなにぃ?
金継ぎ(金繕い)とは割れたり、欠けたり、ひびが入ったりした器を漆でくっつけて、金や銀でお化粧する修理方法です。
❖ 長所
・ 食器に使っても安全
・ 日本の伝統文化を受け継ぎ、次の世代に伝えるという重要なミッションを遂行している気がしてくる(かもしれないけど、気のせいかもしれない。わからない)
・ 「漆で直した」と言うと「すごい」と誉めてもらえる(「接着剤で直したの!」と言うより、「漆で直したの◎」と言ったときの方が断然、反応がいい)
・ 友人の器を直してあげるとすごく喜ばれる(ごくたまに死ぬほど喜ばれることがある)
・ 食器に高級感が出る。(なんかせこいかしら?)
❖ 短所
・ かぶれる可能性がある(痒いです。すごく)…心配な方は病院であらかじめ「パッチテスト」もありかと思います。
・ 材料の入手がちょっと面倒。基本的に漆屋さんで入手(ネットでも買えます。東急ハンズでも少し取り扱っています)
・ 手順、素材の調合を覚えないといけない。
・ 時間がかかる(2週間~2か月程度)
「金継ぎ」と呼ばれる「金粉で加飾して仕上げる修理技法」は室町時代の茶道の世界から始まったようです。(漆のみで仕上げる修理方法は縄文時代からありました。
金継ぎした器に「景色」を見て、「わび・さび」を感じる。「日本人の繊細な美意識が宿る」誇るべき伝統文化でありアートであります…というようなことを多くの人が言います。
けど、これじゃ何言っているのか分かりませんよね。
なにゆえそこに景色が見え、そこにわびさびを感じるのか?そしてなぜ日本人はそれを「美しい」と感じてしまうのか?
この説明に「日本人は感性が豊かだから」と答える人も多いのですが、それってなんだか民族の優越性を唄っているだけに聞こえてしまうのです。
私は日本人やもっと言えば人類の持つ、無意識の深い層に根差したある種の「記憶」が反応しているからじゃないかと思うのです。
経験上、今のところ一つ言えることは「金継ぎした器は蘇ってはいない」ということです。(おっ!これは問題発言ですね~)
金継ぎとは「壊れた器を”死の世界”と”生の世界”の中間に置く技法」のような気がしてなりません。
つまり、生死の中間状態をキープするための技法だと感じるのです。
生者でもなく、死者でもないものが私たちの日常空間に置かれる。
生者のみが存在を許され、死者はすみやかに退場を乞われるこの現代社会においてそれはまさに特異点です。
その時、私たちの無意識の表層を厚く覆っているこの時代の価値観や判断基準が静かに揺り動かされる。
それを我々は無意識的に心地よい開放感のようなものとともに感じるのではないでしょうか?
まだまだ「金継ぎ」には隠された秘密がありそうです。
※ 本漆金継ぎにしようか、それとも簡単(簡易)金継ぎにしようかお悩みの方
▸ 金継ぎをはじめたいと思った初心者さんへ