【平極粉を蒔く】初心者でも失敗しない金継ぎ蒔絵のやり方

本漆金継ぎ

 

 ファイツ!!

 

2020.6 出版

皆さんお困りの「紛らわし過ぎる蒔絵の手順」をまとめました!

 

 

今回は「そこそこ」細かくて、「そこそこ」手間のかかる「平極粉」です!

 

※ 「消し粉」についての手順はこちら↓のページをご覧ください。
▸【消し粉】の蒔き方

※ 「丸粉」についての手順はこちら↓のページをご覧ください。
▸【丸粉】の蒔き方

 

※ 3つの粉の特徴と比較をまとめてみました。
「丸粉/平極粉/消し粉」って何が違うの?どういう特徴があるの??…が知りたい方はこちらのページをご覧ください↓

 

 

 

蒔絵の工程が紛らわしい!

 

消し粉、平極粉、丸粉…って!
 
どれも似てるから

作業手順が頭の中で
ごちゃごちゃになっちゃう!

仰る通り!
 
鳩さんも
未だに混乱することあるのね◎
 
紛らわし過ぎるんじゃ!!

 

たまにしか金継ぎをやらない方は覚えられなくて当然◎

蒔絵作業に入る前にサッとこのページに目を通し、手順を思い出してから作業に取り掛かってください。

 

 

【 謝意 】
 2020-06-05

 
この2年、蒔絵師の「かめ先生」に教えていただいたお陰で、金継ぎ図書館のコンテンツの中で圧倒的に弱かった「蒔絵」部分について、ようやく納得がいくレベルでまとめることができました。
 
今、思えば、「蒔絵部分」についてはあまりよくわかっていなかったので、あやふやに誤魔化してきました~。スミマセンでした (T_T))
 
 
「蒔絵の手順」に関してはどの金継ぎ本を読んでも、いまいち曖昧な解説しかなく(Web上の情報は皆無)、これじゃ一般キンツギスタは困っているだろうな…と感じてきました。
 
これでようやく、「蒔絵で遭難している」皆様に、きちんとした「蒔絵指南書」をお渡しすることができたと自負しています。
 
 
蒔絵に関して、かめ先生の教えがなければ、皆様のお役に立てるだけの「水準」に辿り着くことは決してなかったと確信しています。
(どう考えても、自分一人で研究していたら永遠に無理だったと思います~)
 
改めて「本物の伝統を引き継ぐ者」の偉大さに敬意を抱くとともに、それをお伝えいただいたことに感謝しています。
 
 
 
※ 「もっと詳しく蒔絵を知りたい!」「他の蒔絵技法についても勉強したい!!」という方は、ぜひ、かめ先生の金継ぎ教室に通われてください。
 
今まで確信が持てなかった「蒔絵のやり方」について、多くの部分を解決するきっかけになると思います◎
 
 
漆工房 皎月 こうげつ(Facebook)↓…かめ先生の金継ぎ教室

▸ 漆工房 皎月Facebookページ

 

 
 

 

平極粉の特徴

 

 

 

  • 地金をヤスリでおろしたヤスリ粉をさらに砕いたもの
    消し粉よりも厚みのある平らな微粉
  • 厚さ約0.6μ(0.0006㎜)、幅約5~6μ(0.005~0.006㎜)の微粉
    ※ 1μm=0.001mm、1mm=1000μm
  • 少し厚みがあるので、消し粉と比べると摩耗して下地が出てきづらい
  • 漆を擦り重ねてから表面を胴摺り粉などで磨く
    炭(や砥石、ペーパーなど)で研ぐことはしない
  • 磨いた時の「光沢」は消し粉よりも強く、丸粉よりも弱い
  • 消し粉よりもひと手間かかるが、「磨いて光沢を出す」作業は充実感が得られます◎

 

 

 

 

蒔き方解説

 

作業手順

 

───【▸1日目】───


  • 1.弁柄漆(または黒漆)を「極薄に」塗る(←地塗り)
  • 2.漆を塗った脇に多目の平極粉を乗せる
  • 3.平極粉を真綿で押しながら移動させ、くるくると回転させながら、塗った漆の上を手早く何度も通過させる
  • 4.全体に蒔き終わったら、3∼4分待って、もう一度、平極粉を蒔き詰める

  • 5.気持ちしっかりめに真綿を擦りつけ、立っていた粉を倒す
  • 6.息を吐きかけた真綿で、器に残った微粉を絡め取って、蒔き詰める
  • 7.湿し風呂に入れて3日間待つ

 

───【▸2日目】───


  1. 平極粉の上から、生漆(←金粉の場合)または黒漆(←銀粉の場合)を希釈せずに薄く塗る
  2. 余分な漆をティッシュで拭き切る
  3. 湿し風呂に入れて1週間待つ

 

───【▸3日目】───


  1. 油を薄く敷き、ゴムまたは指鳴滝砥の粉などの研磨剤を付けて磨く
     ↓
    〈これで完成としてもよい〉
  2. 平極粉の上から、生漆を薄く塗る
  3. 余分な漆をティッシュで拭き切る
  4. 湿し風呂に入れて1日待つ

 

───【▸4日目】───


  1. 油を薄く敷き、呂色磨き粉を付けてササっと磨く
  2. 完成

 

 

 

 

 ───【1日目】─── 

■ 地塗り

 

塗り残しが無いように「弁柄漆(または黒漆)」を「極薄に」塗ります。
これを「地塗り」と言います。

 

  • 金粉を蒔く場合は→ 赤弁柄漆
  • 銀粉を蒔く場合は→ 黒弁柄漆(もしくは黒呂色漆)

 

地塗りに関する詳しい解説はこのページの下部をご覧ください。
▸ 詳しい地塗りの解説

 

 

「はみ出さない」ように、かつ、「塗り残しが無い」ように塗っていきます。

 

 

 

とにかく「超・極薄」です!!

自分が考える薄さよりも「3倍くらい」薄く塗ってください。

 

 

塗り終わったら、「塗り残しがないか」を必ず「ルーペ・チェック」してください。

塗り残しがあると、そこには蒔絵粉が付きません (T_T)
悲劇です。

この時点で気が付かないと、蒔絵粉を蒔いた後、再度、その箇所だけタッチアップ(補修塗り)をすることになります。
▸ タッチアップのやり方

結構、面倒だし、仕上りがちょっと汚くなる場合があります。

 

必ず「チェックチェック」や!!!

 

 

■ 漆を半乾きにする

初心者さんはやらなくて大丈夫です◎


湿し風呂(
湿度:70~85%/温度:20~30℃ 前後の環境)に15∼30分くらい入れ、青息がかかる程度に半乾きにします。

 

塗った漆が「半乾き」状態の時に蒔いた方がいいと言えばいいのですが…。。

地塗りが「超極薄」にできていれば、直ぐに蒔いて大丈夫

 

 

 

■ 粉を蒔く〈下準備〉

使う道具 …下記のいずれか

① 漆塗りのお盆(30×30㎝以上がおススメ)
② クッキングシート(30㎝幅がおススメ)

③ 粉鎮(重石のこと)


 

粉入れ作業中に落ちた蒔絵粉を回収するために「粉盤」を用意します。
(↑“トレー”ってことです)

 

粉盤としては「漆塗りのお盆」や「ツルツルした紙(クッキングシートなど)」を使います。

  • 要するにツルツルして、「蒔絵粉がくっ付かなければ」オッケーです◎

 

 

クッキングシートを使う場合は30㎝くらい出します。

 

 

粉盤の上で蒔絵粉の包み紙を開けます。

こぼしたら悲劇ですので、慎重に~。

 

包み紙の両端に「粉鎮」(←重石のことです)を乗せて、紙を押えます。

 

 

 

 

粉鎮は何でもオッケーです◎
小さ目で、ある程度重量があるもの…

  • ガラスもの、金属もの、石など

ただし、蒔いた粉が「粉鎮」の上にも降りかかることが多いので、「ツルツル系」のものがおススメです。

粉鎮がツルツルしていれば、粉入れ作業後に、粉鎮に着いた蒔絵粉を払い落として、回収しやすくなります。

 

 

 

■ こちがら「粉を蒔く下準備」の参考になる動画です↓

0:47~1:23まで再生

 

 

 

 

 

■ 粉入れ

 

使う道具・材料

使う道具・材料

① 真綿
② 平極粉
③ 粉鎮


 

 

 


 

 

 

 

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「平極粉」は通常「真綿」を使って蒔きます

真綿を使って蒔絵粉を蒔くことを「綿蒔き」と言います。

 

真綿まわたは「絹=シルク」でできてます。
綿めん(綿花)でできた綿わたは使えません。(「脱脂綿」とかはダメです)

 

※ 使う真綿は「粉ごと」に分けてください。
例:金の丸粉3号用、銀の平極粉用、金の消し粉用…などなど、1種類の粉につき、真綿も分けてください。

 

※ 「あしらい毛棒」で蒔くこともできますが、このあとで説明するような「粉を倒す」作業と「微粉を絡め取る」作業ができません。

なので、平極粉を蒔く時は「真綿」の方がベターです◎

 

■ 平極粉を「あしらい毛棒」で蒔きたい場合は【「丸粉」の蒔き方ページ】を参考にしてください↓
やり方は同じです◎

▸【丸粉】の蒔き方

 

 

 

それでは詳しく作業の解説をしていきます。

気合い入れろ!



 

 

① 真綿で粉を取る

「イチゴ(?)」くらいの大きさにまとめた「真綿」を使います。

真綿の中央を押し出すように摘まんで使います。

 

 

■ 【真綿の仕立て方】については詳しい解説ページを用意してあります↓

 

 

 

包み紙の中の平極粉に直接、真綿を付けて、掬い取ります。

 

 

真綿の押し出した部分に、「多目」に平極粉を付けます。

※ 多目に蒔絵粉を取っておいた方が失敗しません。

 

 

 

② 漆を「塗った脇」に粉を付ける

 

漆を塗った脇に、平極粉が沢山ついた真綿をポンっと軽く叩き、消し粉を落とします

→ 塗った漆の脇に「蒔絵粉の山」ができます。

 

 

実際には↑こんな感じに真綿を当てて、平極粉を器の上に落とします。

 

 

③ 漆の中に粉を入れていく

 

器の上にできた「蒔絵粉の山」を、真綿を使って漆の上を「一気に手早く通過」させます。

“粉の山”自体を真綿で押して、移動させる感じです。

 

真綿で平極粉を移動させながら、地塗りした漆の上を何往復もさせて、漆の中に蒔き詰められるだけ蒔き詰めます。

 

地塗りした漆の上を真綿が通過しているときは、「地塗りした漆」と「真綿」の間には常に「蒔絵の粉」が挟まれている状態なので、真綿は直接、漆に触れません

 

 

 

実際は、↑このように真綿を「くるくる」と円を描きながら一気に手早く漆の上を通過させていきます。

漆の上を何度も通過させ、しっかりと蒔き詰めます。

 

 

※ 粉の蒔き詰め作業をしている間に、器に乗っている「平極粉の山」が少なくなってきます。
そうなると、真綿の繊維が直接、漆に付いてしまいます。

ですので、平極粉が少なくなってきたら補充して、真綿が漆に触れないようにします。

 

 

粉を蒔く時「ゆっくり作業」をしていると、粉の付き方に差ができて、仕上がりが凸凹しやすくなります。

 

ゆっくり粉入れ作業をしていると「すでに粉を蒔かれた箇所」と「まだ粉を蒔かれていない箇所」とにライムラグが発生します。

先に蒔かれた粉は、周りの漆を吸い上げてしまうので(微々たるものですが)、粉が厚く定着してしまいます。

 

先に蒔いた粉に漆を吸い取られた箇所は漆が薄くなっているので、蒔絵粉も薄くしか付きません。

すると先に蒔かれた箇所は粉が厚く付き、その周りは粉が薄く付く…というように、凸凹した粉の付き方になってしまいます。

 

 

 

 

 

 

しっかりと蒔き詰めました◎

 

 

 

■ こちがら参考になる動画です。
「包み紙から真綿で粉を取って」→「粉を器に乗せ」→「真綿をクルクル通過させながら、漆の上に粉を付けていく」までの作業です。

 

11:26~12:26まで再生

 

8:36~10:09まで再生

 

 

 

粉入れ時に気を付けたいポイントです↓

 

Poin 01


真綿に付いている粉」を直接、漆に付けない

  • 粉の付き方に「厚い⇆薄い」が生じやすくなる。
  • 真綿に漆が付きやすい。
    →漆の付いた真綿で粉入れ作業を続けると、蒔いた粉を擦って引っ掻いてしまう。

「器の上に落とした粉の山」を真綿を使って移動させ、漆に着けていく。

 

 

Poin 02


地塗りした漆の上に消し粉を「掃き込んで、置きっ放しにしない」(掃き込んで盛り上げない)

 

→ 粉を盛り上げたまま置きっ放しにすると、粉が漆を吸い上げてしまい(毛細管現象?)、上に乗っかっている余計な粉までも定着させてしまう

→ 粉の付き方に「厚い⇆薄い」が生じやすくなる

平極粉を、地塗りした「漆の上を一気に手早く通過させる」(漆の上に置きっ放しにしない)
→何往復も通過させる

地塗りした漆の上の、その時点で定着していない粉は払ってしまう。
(余計な粉が乗っていない状態にする)

 

 

 

 

④ もう一度、粉を入れる

 

3∼4分待って粉が沈んだら、もう一度、真綿を使って平極粉を蒔きます

先ほどと同じ作業です。

多目の平極粉を地塗りした箇所の脇に付け、真綿をくるくると回転させながらその粉を移動させ、蒔き詰めていきます。

 

 

 

⑤ 粉を倒す

 

平極粉を2回蒔き、しっかりと漆の中に粉を蒔き込めたら、次にしっかりめに真綿を擦りつけ、「立っている」平極粉を「寝かせ」ます

 

 

「平極粉」の形状が「平たい」ので、真綿で普通に蒔いた状態では「立っている粉」があります。

この立っている粉を「倒す」ために、気持ちしっかりめに真綿を擦りつけるわけです。

 

 

 

 

粉が立っている状態では当たった光が乱反射するので、「艶消し気味」に見えます。

粉が倒れてフラットになると光が正反射しやすくなるので、「(ほんの少しですが)光沢が上がり」ます。

 

 

 

⑥ 微粉を入れる

 

 

 

 

平極粉の入っている包み紙の上で、人差し指で真綿を叩いて「粗い粉」を落とします。

そのあと真綿に湿気を含ませた「息」を吐き掛けます。

 

 

湿気が加わった真綿で器の表面に残っている「微粉」を絡め取りながら、さらに擦りつけ、蒔き詰めます。

 

 

 

 

「平極粉」といっても、実際のところ「完璧に均一な大きさ」ではなく、その中には「微粉」も混入しています。

真綿でしっかりと擦っても、器の表面に薄っすらと残っている平極粉は、そういった「微粉」だと推測できます。

真綿に息を掛け、湿気を与えると、それらの微粉が絡め取りやすくなります。

 

※ 息を掛けた真綿で完全に微粉が絡め取れるわけではありません。
やっぱり「超・微粉」は残ってしまいます。

 

 

 

 

 

 

■ こちがら参考になる動画です。
「立っている粉を寝かせ」→「微粉を絡め取って、蒔き入れる」までの作業です。

 

12:26~15:49まで再生

 

8:36~10:09まで再生

 

 

 

 

■ 粉が付かなかった箇所のタッチアップ

 

蒔絵作業完了!

…と思ったら、、、粉を蒔いた所に「黒い点(もしくは黒い筋)」が見える…。

「これ、何だろう??」と思って、よーく見たら…「平極粉が付いてない」箇所だった!!!

 

 

蒔絵粉が付かなかった箇所…

  • 塗り残しのせいで消し粉が付かなかった箇所
  • 擦ってしまって消し粉が取れちゃった箇所

…の「タッチアップ=補修塗り」をします。

 

この「漆を乾かす前」の時点でタッチアップしておいた方が、仕上がりが綺麗になります。

が、「ちょっと怖い」「自信がない…」というようでしたら、「漆が乾いた後(粉を固める前)」におこなうのも有りです。

 

 

極細筆(蒔絵筆の場合は「黒軸根朱替り筆」)で漆をピンポイントに差します。

差し込む漆の厚みは地塗りの時と同じ「極薄」です。

 

 

 

かなり細かくてシビアな作業なので、ルーペ―で拡大しながら作業します。

「ルーペ片手に、覗きながら塗り作業」…って結構、やりづらいです。

 

ピンポイントに塗ります。

 

 

↑こんな感じです。

「極薄」です。

 

 

同じ蒔絵粉(今回は平極粉)を蒔きます。

蒔き方はこれまでと同様です。

修理箇所の脇に粉を落とし、そこから真綿で移動させていきます。

くるくる回しながら優しく撫で付けます。

 

蒔絵粉が付いてないかった個所に、しっかりと粉が埋まりました◎

 

 

 

 

■ 湿し風呂に入れる

 

湿度の高い場所に入れて漆を乾かします。

 

【漆が乾く最適条件】

前後の環境に置く

※ 最適条件より下回っても、少しゆっくりになりますが乾きます◎

 

 

 

 

漆の乾きに1~3日ほど待ちます

 

蓋を閉めて
湿度を上げてくださいね~◎

 

 

■ 蒔絵粉の後片付け

 

蒔絵粉の回収

真綿に絡みついている平極粉を、包み紙の上で、指で叩いて落とします。

 

 

粉盤(漆塗りのお盆やキッチンペーパー)の上に落ちた平極粉を真綿で絡め取って回収します。

 

息を吐きかけ真綿を湿らせると、微粉まで回収しやすくなります。

 

再度、包み紙の上で叩いて平極粉を落とします。

 

蒔絵粉の保存方法

作業が終わった真綿は「小さな容器」や「チャック付きの小袋」に入れて保管します。

真綿は捨てちゃダメです!真綿の中に意外と蒔絵粉が含まれているので捨てると勿体ないです。
繰り返し使ってください。

 

繰り返し使っているなか、知らず知らずのうちにちょっとずつ漆が付いてきちゃうと思います。

使っていて、「蒔いた粉を引っ掻いちゃう」場面が出てくるまで繰り返し使ってください。

 

 

100均で売っている4個セットの小さな容器に、真綿と蒔絵粉を一緒に入れて保管します。

 

 

もしくは、このように↑「チャック付きの小さなビニール袋」に入れて保管します。

「蒔絵粉」と「真綿」の両方とも袋に入れてもいいし、「真綿だけ」ビニール袋に入れてもオッケーです。
真綿だけ入れる場合は、他の粉を使った真綿と見分けがつくように、袋に「使った蒔絵粉の種類」を記入しておきます。

 

 

 

 

■ こちがら参考になる動画です↓
※ 平極粉も「消し粉」の掃除の仕方と同じです。

 

「消し粉」の掃除・片付け動画


8:01~9:00まで再生

 

「丸粉」の掃除・片付け動画


9:09~から再生

 

 

 

 

 

 ───【2日目】─── 

 

■ 粉が付かなかった箇所のタッチアップ


平極粉を蒔いた時点で「タッチアップ」をしなかった場合は、このタイミングで補修作業をしてください。

  • 塗り残して消し粉が付かなかった箇所
  • 擦ってしまって消し粉が取れちゃった箇所

…の「タッチアップ=補修塗り」をします。

 

■ 詳しくは上部の解説をご覧ください。
▸ タッチアップの解説部分

 

タッチアップした場合は、「湿し風呂」に3日間入れて、乾かしてください。

 

 

 

■ はみ出し箇所を修正

使う道具

① ルーペ
② 竹木砥


 

 

竹を削って作った「削りベラ」です。
これを「竹木砥たけきど」と呼びます。

「平竹串」からでも作れます。

 

㊧:竹の内側/㊨:竹の皮側

竹は「皮側」の繊維が「硬い」ので、皮側を残すように削ります。

 

㊧:竹の内側/㊨:竹の皮側

先端に行くにしたがって細くなるように削ります。
ただし、先っちょをあまり細く削り過ぎると、蒔絵を削っていて直ぐに摩耗してしまいます。

このへんの「塩梅」は実際に使いながら微調整していってください◎

 

「刃物」と同じで、使っていると先っちょが磨り減って、丸くなってきます。
そうすると蒔絵を削ろうとしても引っ掛かりが弱く、「ツルっ」と滑る感じになってきます。

その場合は、先端だけ削って鋭くしてください。
(鉛筆を削る感じです)

 

 

↑こういった「はみ出した箇所」を竹木砥で削ります。

 

かなり「厳密」な作業なので、ルーペ(虫眼鏡)を使うことをおススメします。

100均で売っているルーペでも結構、使えそうな気がします。
(使ったことはありませんが)

 

 

 

ポケットルーペを使う


ポケットルーペは継ぎ師にとって、「マスト・アイテム」です。

  • 地塗りの塗り残しチェック
  • 漆の塗り厚チェック
  • 下地の凹み、ピンホールのチェック

…などなど、かなり頻繁に使います。

 

値段はピンキリですが、安いものだと¥500~くらいからあります。
購入する場合はレンズの径が大きめのものがおススメです。

僕は径36㎜と28㎜の2種類を使ってます。

 

 

 

 

竹木砥の先っちょでガリガリと削っていきます。

結構、簡単に削れてしまいます。
ですので、他の箇所をうっかり削ってしまわないように十分注意してください。

 

 

蒔絵の先端部分の形を少し丸く処理してみました。

少し柔らかな印象になったかと思います。
(微々たる影響ですが)

 

 

 

 

■ こちがら「蒔絵の修正作業」の参考になる動画です↓

 

9:00~から再生

 

※ 「漆の板」に蒔絵をしたものを修正している動画です↓


 

 

 

 

 

 

■ 粉固め

使う道具・材料

  • ① 小筆
    (または② 綿棒、③ ティッシュ)
  • ④ 生漆または黒呂色漆
  • ③ ティッシュ

 

 

蒔いた粉の「隙間」に漆を浸み込ませることで、蒔絵粉をしっかりとホールドします。

 

 

筆(または綿棒、ティッシュ)を使って「生漆(←金粉の場合)もしくは黒呂色漆(←銀粉の場合)」を薄く塗ります。

漆はテレピンなどで希釈せずに使います。

 

 

● 器の表面がガサガサ・マットな場合

蒔いた粉から漆がはみ出さないように注意し、「筆」で塗っていきます。

 

器の表面がツルツル・ピカピカしている場合

漆が「はみ出しても」大丈夫なので、「綿棒/畳んだティッシュ」などに漆を付け、蒔いた粉を「ざざっと」塗っていってオッケーです◎

※ もちろん筆を使ってもオッケーです。
※ はみ出した漆は乾いた後の「磨き」で取り除けます。

 

 

 

 

表面に残った漆をティッシュで念入りに拭き切る。

ティッシュに漆が付かなくなるまで拭き取ります。

 

 

 

● 器の表面がガサガサ・マットな場合

蒔いた粉の上からティッシュで抑えた時に、ティッシュがズレないようにそっと押えます。
※ ズレると、周りに漆が付いてしまいます。

ティッシュの面を換え、再び粉の上でそっと押えます。
ティッシュに漆が付かなくなるまで繰り返します。

 

器の表面がツルツル・ピカピカしている場合

漆が「はみ出しても」大丈夫なので、「畳んだティッシュ」で「ざざっと」擦って、漆を拭き取っていきます。

ティッシュに漆が付かなくなったらオッケーです。

※ はみ出した漆は乾いた後の「磨き」で取り除けます。

 

 

 

 

 

 

■ こちがら参考になる動画です。
「漆を塗って」→「ティッシュオフする」までの作業です。

※ 動画内では「漆を希釈」していますが、「希釈しない」で塗ってください。
(ミスった!)

1:04~3:52まで再生

 

 

 

 

■ 湿し風呂に入れる

 

【漆が乾く最適条件】

前後の環境に置く

※ 最適条件より下回っても、少しゆっくりになりますが乾きます◎

 

 

漆の乾きに1週間ほど待ちます

 

 

 ───【3日目】─── 

 

■ 磨く(胴摺り)

 

使う道具・材料

使う道具・材料

  • ① サラダ油
  • ② 鳴滝砥の粉
  • ③ ゴムシート(もしくはタイヤのチューブ)

 

※「③のゴムシート」…

  • ホームセンターやハンズに売っています。
  • 厚さ1㎜のゴムシートを 20×30㎜ 】くらいの大きさにハサミで切って使います。
  • 代わりに自転車タイヤのチューブを使っても大丈夫です。
    チューブをハサミで小さく切ったら、裏っ返して使ってください。

 

 

 

 

「胴摺り磨き」で使える磨き粉

■ 「粉もの」系(油を使う

  • ② 鳴滝砥の粉
  • ③ 胴摺り粉
  • ◯ 普通の砥の粉(←研磨力がちょっと落ちるし、艶の上がり方もちょっと悪い気がします)

→磨く器物に「油」を極薄に敷いてから、磨き粉を極少量、ゴムシートや指に付けて磨きます。

 

■ 「練り物」系(油は使わない)

  • ④ アモール(現在は「キクモール」という商品名)
  • ⑤ サンジェット・コンパウンド P-555白
  • ◯ ピカール・ネリ

そのまま、極少量、ゴムシートや指に付けて磨きます。

 

「④ アモール」「ピカール・ネリ」はちょっと固めの練り物です。
※ 小さい容器に小分けしてもオッケー。

 

「⑤ サンジェット・コンパウンド」は柔らかめのペーストです。
※ 小さい容器に移し替えない方がいいです。
中身の磨き粉と溶剤とが分離してちゃいました(T_T)

 

※ 個人的には「⑤ サンジェット・コンパウンド」ばかりを使っています。
他と比べて少し研磨力が高い気がするし、艶の上がり方も他の研磨剤よりも上がる気がします。

 

 

 

作業手順

準備オッケーです。
画像、ボケてます。

 

胴摺り磨き」をおこないます。

この研磨作業で「飛び出ている粉」や「粉の角」が摩耗し、全体的に「丸っこい滑らかな面」になる(ってことだと思います)。

蒔絵粉の上に残っている極薄の漆層を磨き切り、蒔絵粉自体の表面を磨いて光沢を出していきます。

 

作業手順

  1. ごくごく少量の油(サラダ油など)を指先に付ける
    ほとんど付いていないくらい!
  2. その油分を蒔絵粉の上に撫でるように擦りつける
  3. 指先(もしくはゴムシート)にごくごく少量の「磨き粉※1」を付ける
    ほとんど付いていないくらい!
  4. 油を付けた箇所を指先(もしくはゴムシート)で「手早く」磨き、かつ、拭き擦るようにして油気を取り除く※2
  5. 蒔いた粉が滑らかになり、光沢が出るまで「作業1~4」を繰り返す
    ※ 磨きすぎると、蒔絵粉が磨り減り、研ぎ破りますのでご注意 (T_T)
  6. 最後に油は付けず、粉の付いた指先で拭き擦るように油分を取り除く

 

 

 

 

 

① 指に油を付ける

※ アモールやサンジェット・コンパウンドなどの「練り物系」を使う場合は油を使いませんので、「③ ゴムに研磨剤を付ける」からスタートしてください。

 

 

まずは「人差し指の腹」に油を付けます。

㊧:これじゃ付け過ぎです!
付け過ぎたら、ティッシュやウエスで拭き取り、その「拭き取って残ったくらいの油分」でオッケーです◎

㊨:指にほんの「薄っすら」と油を付けます。
付いているのか、付いていないのか、わからないくらいで大丈夫です。

 

 

② 蒔絵粉に油を敷く

指に付いた油を、漆で固めた平極粉の上に薄く延ばしていきます。

↑指にほとんど油が付いていないので、事実上、「さわさわ」とさするだけって感じになります。

 

 

 

 

③ ゴム(または指)に研磨剤を付ける

「ごくごく少量」の

 

※ アモールやサンジェット・コンパウンドなどの「練り物系」を使う場合も同様に、ゴム(または指)に極・少量の研磨剤を付けてください。
「練り物系」は油は使いません。

 

 

④ 手早く磨く

意外と力を入れて摩擦で少し熱くなるくらいです。

 

 

 

⑤ 「1∼4の作業」を繰り返す

蒔いた粉が滑らかになり、光沢が出るまで「作業1~4」を繰り返す
※ 磨きすぎると、蒔絵粉が磨り減り、研ぎ破りますのでご注意 (T_T)

 

 

指で磨く場合は、磨いていると、指が「黒く」なってきます。
指が汚れてきたら、ウエス等で汚れを拭き取って作業を続けてください。

指が汚れたままだと研磨力が落ちる(ような気がします)。

 

 

 

 

⑥ 研磨剤で油を絡め取って完了

 

最後に油は付けず、粉の付いた指先で拭き擦るように油分を取り除く

 

最後は「油を敷かず」に少量の研磨剤だけで磨いていきます。

「磨く」というよりかは、「残った油分を研磨剤で絡め取る」ための作業って感じです。

 

 

 

 

油・磨き粉は
〈極わずか〉

▪▪▪

油も磨き粉も「ごくごく少量」だけ指に付けるようにしてください。

付けた油が多いと、その油を取り除くために研磨剤の量も必要となります。

すると、えてして研磨し過ぎてしまい、蒔絵粉は磨り減り、終いには「研ぎ破」ってしまいます。

ご注意ください。

 

 

 

この時点で「完成」でもオッケーです◎

完成とする場合は、中性洗剤と柔らかめのスポンジで水洗いしてからお使いください◎

 

 

 

■ こちがら参考になる動画です。
「胴摺り磨き」の作業です。

 

4:33~7:07まで再生

 

 

 

 



さらに光沢を上げたければ、もうひと手間、以下の作業を加えます。



 

■ 擦り漆

 

胴摺り磨き前の「粉固め」と同様の作業をおこないます。

 

生漆を塗って→ティッシュで拭き取ります。

※ 「胴摺り後の擦り漆」は金粉も銀粉も「生漆」でオッケーです。
もちろん、銀粉は「黒呂色漆」でやっても構いません。

 

 

 

 

筆(または綿棒、ティッシュ)を使って「生漆(←金粉の場合)もしくは黒呂色漆(←銀粉の場合)」を薄く塗ります。

漆はテレピンなどで希釈せず、そのまま使います。

 

 

● 器の表面がガサガサ・マットな場合

蒔いた粉から漆がはみ出さないように注意し、「筆」で塗っていきます。

 

器の表面がツルツル・ピカピカしている場合

漆が「はみ出しても」大丈夫なので、「綿棒/畳んだティッシュ」などに漆を付け、蒔いた粉を「ざざっと」塗っていってオッケーです◎

※ もちろん筆を使ってもオッケーです。
※ はみ出した漆は乾いた後の「磨き」で取り除けます。

 

 

 

 

表面に残った漆をティッシュで念入りに拭き切ります。

ティッシュに漆が付かなくなるまで拭き取ります。

 

 

● 器の表面がガサガサ・マットな場合

蒔いた粉の上からティッシュで抑えた時に、ティッシュがズレないようにそっと押えます。
※ ズレると、周りに漆が付いてしまいます。

ティッシュの面を換え、再び粉の上でそっと押えます。
ティッシュに漆が付かなくなるまで繰り返します。

 

器の表面がツルツル・ピカピカしている場合

漆が「はみ出しても」大丈夫なので、「畳んだティッシュ」で「ざざっと」擦って、漆を拭き取っていきます。

ティッシュに漆が付かなくなったらオッケーです。

※ はみ出した漆は乾いた後の「磨き」で取り除けます。

 

 

 

■ 湿し風呂に入れる

 

【漆が乾く最適条件】

前後の環境に置く

※ 最適条件より下回っても、少しゆっくりになりますが乾きます◎

 

 

漆の乾きに1日ほど待ちます

 

 

 ───【4日目】─── 

 

■ 磨く(呂色磨き)

 

「胴摺り磨き」で使う磨き粉類

 

  • ① 呂色磨き粉

→「粉もの」系の磨き粉です。
磨く器物に「油」を極薄に敷いてから、磨き粉を極少量、指に付けて磨きます。

  • ② サンジェット L-676

→「練り物」系の磨き粉です。
油は使わず、そのまま、極少量、指に付けて磨きます。

 

 

作業手順

「胴摺り磨き」と同じ作業ですが、「呂色磨き」の方が短時間で終わります。

蒔絵粉の上に乗っている「極薄の漆の膜」を磨いて

 

作業手順

  1. ごくごく少量の油(サラダ油など)を指先に付ける
    ほとんど付いていないくらい!
  2. その油分を蒔絵粉の上に撫でるように擦りつける
  3. 指先にごくごく少量の「磨き粉※1」を付ける
    ほとんど付いていないくらい!
  4. 油を付けた箇所を指先で「手早く」磨き、かつ、拭き擦るようにして油気を取り除く※2
  5. 蒔いた粉が滑らかになり、光沢が出るまで「作業1~4」を繰り返す
    ※ 磨きすぎると、蒔絵粉が磨り減り、研ぎ破りますのでご注意 (T_T)
  6. 最後に油は付けず、粉の付いた指先で拭き擦るように油分を取り除く

 

 

最終仕上げの磨きです。
磨き粉は「呂色磨き粉」を使います。

蒔絵粉の表面に残った極薄の漆層を磨いて取り除くだけなので、作業はすぐに終わります。

 

作業工程は「胴摺り磨き」と同様です。
胴摺りよりもさらに油/磨き粉は少なくて大丈夫です。

 

 

磨き終わったら完成です◎

 

■ 完成!

柔らかいスポンジに中性洗剤を付けて洗って完成です。

 

 

 

 

 

 

「胴摺り磨き」→「呂色磨き」と磨いていくと光沢が上がる理由です↓
(鳩屋的理解ではありますが)

 



へんな物体に見えますが、これが「平極粉」ということにしてください。

この「ギザギザ」は平極粉に入っている「傷」です。
おそらく粉の表面というのは完全に綺麗なわけではなく、無数の傷が入っていると思われます。

(調子に乗って、傷を入れ過ぎました!!)


① 漆を塗ります。(粉固め)


② ティッシュで抑えて、余分な漆を拭き取ります。


③ 漆が乾くとともに漆が痩せます。


④ 「胴摺り磨き」をおこないます。
表面に残っている漆と蒔絵粉の表面をすり減らします。

・ 蒔絵粉同士の隙間がある程度、漆で埋まります。
・ 蒔絵粉に最初からあった小さな傷は漆で埋まり大きな傷もある程度、漆で埋まります。
・ 研磨して、蒔絵粉の表面がすり減った分、もともとあった傷の深さは「浅く」なります。

ただし、胴摺り磨きで使った「磨き粉の傷」が(ごくごく浅い傷ですが)無数に入ります。

この時点でもある程度の光沢は得られます◎


⑤ 漆を薄く塗ります。


⑥ ティッシュで抑えて、余分な漆を拭き取ります。


⑦ 漆が乾くとともに漆が痩せます。


⑧ 「呂色磨き」をおこないます。
表面に残っている漆を磨き取ります。

・ 蒔絵粉同士の隙間が漆でさらに埋まります。
・ 蒔絵粉に最初からあった「もともとは大きかった」傷も漆で埋まります。
・ 「胴摺り磨き」で入ってしまった「極小の傷」も漆で埋まります。

このように表面の滑らかさが上がるので、胴摺り磨きの時よりも光沢がさらに強くなります◎
 
 
説明しづらい…
 
 

 

 

 

 

 

※ 「消し粉」についての手順はこちら↓のページをご覧ください。
▸【消し粉】の蒔き方

※ 「丸粉」についての手順はこちら↓のページをご覧ください。
▸【丸粉】の蒔き方

 

【蒔絵粉別の工程早見表】

 

オケオケ!
「消し粉」のやり方は分かった◎
 
…けど、丸粉・平極粉のやり方を
思い出そうとしたら
結局、他のやり方と
ごちゃごちゃになっちゃった~(T_T)

3歳児が覚えるには
まだ早い!
 
そんな君たちのために「早見表」を
ご用意しました~◎

 

金継ぎで使う場合の「消し粉」「平極粉(平粉)」「丸粉」の作業工程の比較を簡単にまとめておきます。
※ 詳しくは下の方でご説明しています。

※ 1μm=0.001mm、1mm=1000μm

工程

【丸粉】3号 【平極粉】 【消し粉】
粉の
特徴

・厚い
・丸い(球体)

・消し粉よりも厚い
・平たい
・一番細かい
・薄い・平たい
地塗りの
塗り厚
極薄 超極薄
超極薄
蒔き
直ちに蒔く

青息(半乾き)
※ 極薄に塗れていれば
直ぐに蒔いてもオケ

青息(半乾き)
※ 極薄に塗れていれば
直ぐに蒔いてもオケ
蒔く
道具

あしらい毛棒
※ 真綿でもオケ

真綿 真綿
乾き
日数

1~3日
※ 常時高湿度なら
1日でもオケ

1~3日
※ 常時高湿度なら
1日でもオケ
1週間~10日程度

固め

2回(もしくは1回)
※ しっかりと拭き切る

1回
※ しっかりと拭き切る

※ 粉固めしない

磨かない

蒔きっ放しで終了

乾き
日数
1週間 1週間

または
ペーパー
研ぎ


研ぎ破りやすいのでやらない方が無難
やるなら「極」軽く

×
※粉が薄いので研げない
胴摺り
磨き

〈鳴滝砥の粉など+油〉を付けて布などで磨く
※ 粉も油も極少量!

〈鳴滝砥の粉など+油〉を付けて指orゴムで磨く
※ 粉も油も極少量!
擦り

1回
※ しっかりと拭き取る

1回
※ しっかりと拭き取る
乾き
日数
1日 1日
呂色
磨き

〈呂色磨き粉+油〉を付けて指でちょちょっと磨く
※ 粉も油も極少量!

〈呂色磨き粉+油〉を付けて指でちょちょっと磨く
※ 粉も油も極少量!
完成

中性洗剤+柔らかいスポンジで洗って完成

 

 

 

 

 

 

 

地塗り(蒔絵の時の漆塗り)

 

地塗りに使う漆の「色」

 

使う蒔絵粉の材質(金や銀)によって、「地塗り」の漆も変わります。

 

[使う粉の種類]   [地塗りの漆の色]
金粉/真鍮粉
銅粉
…を蒔きたい場合

赤弁柄漆など
(赤っぽい色の漆)

銀粉/錫粉
…を蒔きたい場合

黒弁柄漆や 白漆など
(無彩色の漆)

これが「基本」となります。

 

 

 

 
 
「地塗り」のポイント
▪▪▪
 
 

 

 地塗りの厚み 

超・極薄」に塗っていきます。とにかく薄くです。
かすれちゃいけませんが、そのくらい薄くという感じです。

プレパラートに塗ると向こう側が透けるくらい薄くです。

 

 地塗りの手順 

①「極細筆」で輪郭部分を括っていきます。
②「小筆」で内側を塗り潰します。
③ 全体に漆が塗れたら、最後、上下左右に小筆を通して、なるべく塗り厚を均一に揃えます。

 

 

 

 

 

地塗りの手順
▪▪▪

 


始めは「極細筆」↑を使用

 

㊧ 塗りの手順は「広い面」も「狭い面(線)」も同じです。

1.㊨ まずは「極細筆」で輪郭を塗っていきます。
キワキワまで塗り残しが無いように気を付ける。かつ、なるべくはみ出さない◎

 


  

ここからは「小筆」↑を使用

 

2.「小筆」輪郭の内側を塗り潰します。
とりあえず内側全体に漆を配ってしまいます。

3.㊧ 修理箇所の「短手方向」(例えば左→右)に小筆を細かく通す。
「隙間」が空かないように、「筆を通した跡」に少し被せるようにして次の筆を通す
※ 下図を参照してください。

線が細過ぎて、「短手方向に」筆が通せない場合は無理せずスルーしてください。
(Ⓑの細い箇所)

4.㊨ 反対方向の短手側に筆を通す。

これら作業の際、「漆の塗り厚」がなるべく均一になるように意識して、筆を通してください。
ちょっと「漆の厚いところから、薄いところに移動させる」ような感覚です。
つまり、漆の表面を「撫でるように」筆を動かすのではなく、もうちょっと筆圧を上げる感じです。

「筆を通した跡」に少し筆を被せて通す…とは↑こうゆうことです◎
(伝わりますか??)



5.同様に「長手方向」にも筆を揃えて通します。
線が細過ぎて、「短手方向に」筆が通せなかった部分でも、「長手方向」になら通せることが多いので、できるだけ筆を通して、漆の厚みを均一にしておきます。

特に最後の「通し」では、「筆跡(筆を通した筋)」を消すような感覚で、撫でるような筆圧で通してください◎

 

この手順で塗っていきます。

 

 

 

 

 

 

本日の講義はここまでです◎
お疲れ様でした。

 

 

 

 

 

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