(本漆+合成樹脂)
合成樹脂で接着、穴埋めなどを行い、表面の塗りには本漆を使う〈現代+伝統〉の修理技法です。
用意するもの: 近代的先進性と伝統への敬意。アンビバレンツなスピリットです。はい。
表面は「本漆」でコーティングされるので食器としての使用する際の「安全性は高い」と考えています。
とはいえ、内側は合成樹脂も使っているので、「100%安全」とは言い切れない。
安全を重視する方は「本漆金継ぎ」をおススメします◎
Sori YANAGI 2016-01-23
artist 柳宗理/コーヒーソーサー
割れ/錫粉仕上げ
Page 01 素地の研ぎ~接着
Page 02 ペースト付け~漆の下塗り
page 03 漆の上塗り~蒔絵完成
材料の作り方・使い方
How to use Urushi 2016-02-25
基本的な漆
の
扱い方・濾し方
道具の扱い方・作り方
簡漆金継ぎってなにぃ?
簡漆(かんしつ)金継ぎとは「簡単なの。でも漆も使う金継ぎ」です。接着、穴埋め、隙間埋めなどは合成樹脂のものを使います。そしてその上に塗るのは本物の漆です。つまり《 近代+伝統 》のハイブリット技法です。(なんか偉そーに書いていますが、全くそんなことはありません。)
「めんどーなのは、や」「なるべくかぶれたくない」、「でも、漆を使いたいのよ」という我儘に対応してくれる技法です。(こう書いた方が正直ですね)
❖ 特徴
▪ 内側は合成樹脂を使っているが、表面は「本漆」でコーティングされているので食器として使っても安全性が高い。
▪ 時間の短縮化(漆のみで行うよりも、待ち時間が少ない)
▪ 手順の簡略化(「麦漆…接着剤」「錆漆…ペースト」などを作る手間、配合の失敗がない)
▪ 表面の塗りだけに漆を使うので、「かぶれ」のリスクがぐんと減る。ただし、それでもかぶれる人はいます。残念ながら。はい。
▪ 「漆で(も)直したのよ。ふふふふ」とお友達に自慢ができる。「きゃーすごい!」って言われます。本当に。
❖ 欠点
▪ 表面は「本漆」でコーティングされているとはいえ、内側は合成樹脂も使っているので、食器として使用するにあたって「100%安全」とは言い切れない。安全を重視する方は「本漆金継ぎ」をおススメします◎
▪ かぶれのリスクがある。(「あたしはカブレやすいのかしら?どうなのかしら?」と心配な方は病院でパッチテストをしてみるのもいいかと思います。)