【欠けの金継ぎ修理】 東南アジアの茶碗 04 / 錆削り~漆塗り

本漆金継ぎ

 

size19    ファイツ!!

 

※ 口周りが欠けてしまったお茶碗の金継ぎ(金繕い)修理のやり方を説明していきます。本物の漆を使った修理方法ですのでかぶれる」可能性があります。ご注意ください。
※ 万が一、漆が肌に付いた場合はすぐに「油(サラダ油など)」でよく洗って下さい。油?? そうです。「油」をつけ、ゴシゴシ漆を洗い落としてください。その後、その油を石けんや中性洗剤で洗い流してください。

今回は金継ぎ工程の〈 錆漆さびうるし(ペースト)の削り~漆の下塗り 〉までのやり方を解説していきます。

 

 

 あり?前回はどんな作業をしたんだっけ??と忘れてしまった方はこちらをチェックしてください↓

【前回の作業を見る】

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方▸ Page 03 / パテを削り、ペーストを付ける

 

 

【 作業を始める前の「心得」  】

漆をナメちゃいけません◎「漆なんてへっちゃらよ。素手で作業しちゃおうっと」なんて無用な冒険心、もしくは慢心があなたに猛烈な痒みをもたらすかもしれません。
しっかりとガードを固めてから作業に入りましょう◎

 必ず「ディフェンシブ」に。ゴム手袋は必需品です◎

 

 

 

05 漆ペーストを削る


  道具  ①彫刻刀(平丸刀) ②彫刻刀(平刀) ③障子紙用丸刃カッター ④カッターナイフ(大)
▸ 道具と材料の値段/販売店


上記の道具のいずれか、もしくは複数が用意できると作業がやりやすくなります。

 

おススメは 【 ①と②の彫刻刀 】ですが、「研ぐ」ことができないと、使い捨てになってしまいますので、現実的な初心者用の刃物チョイスとしては 【 ③と④のカッター 】を用意してもらえたらと思います。

③ の障子用丸刃カッターはホームセンターの「障子貼りコーナー」にありました。刃先がRなので(丸味が付いている)、器の曲面部分、特に「器の内側」部分の削りにもある程度ですが、対応できます。

 

 

乾いた錆漆さびうるし(ペースト)を刃物で削っていきます。

乾いたのか乾いてないのか、よくわからないんですが…という方は↓こんな感じでチェックしてください。

【 乾いた 】

「カリカリ」している。焼けた食パンみたいに。
※ 怒っていません◎

・ 棒で押す→ 凹まない、硬い
・ 引っ掻く→ 白い線が残る

【 乾かない 】

「しっとり」している

・ 引っ掻く→ 白い線が残らない
・ 棒で押す→ なんだか「弾力」を感じる
(↑この状態は全然、乾いていません!)

 

 

引っ掻いてみる→引っ掻いた線が白くなる→乾いている ◎

しっかりと乾いている場合、「カリカリ」っとして、爪や棒で引っ掻くと引っ掻いた場所が「白く」線が残ります。それから強く押しても「弾力」を感じません。

 

※ 万が一、錆漆さびうるし(ペースト)が乾いていない場合は…

  • 湿度をかなり高めにした場所に置いて2~3週間待つ
    (2~3日経っても乾かなかった錆漆は乾くのにすごく時間がかかります。「やり直し」をおススメします
  • 錆漆を取り除いて、やり直す

上記のいずれかを選択してください。

やり直す場合は…

詳しくはこちらへ ↓

▸ 錆漆が乾いていない(ような気がする)時の対処方法

 

前置きが長くなってしまいました!それでは(やっと)作業の方に入ります。

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

「ちゃお!」…か。「ちゃお」って何処の挨拶だっけ??

それでは錆漆さびうるし(ペースト)の削りに入ります。前回、刻苧漆こくそうるし(パテ)の上に錆を塗り重ねました。その錆漆を成形していきます。

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

刻苧漆こくそうるし(パテ)を削った時と同じ要領で削ります。

削るときの「コツ」としては

  • 刀を持っていない方の手の親指で刀を「送り出す」ように「横スライド」させます。そうです。「横」スライドです◎
  • 刃の半分を器に当て、もう半分を錆漆に当てて削っていきます。この「刃を半分、器に当てる」…がミソです。

錆漆を付けた箇所が、周りの器の素地に比べると少し盛り上がっています。目標としてはこの「盛り上がり」をきれいに削って、周りの器の素地からなだらかに続くラインを作りたいわけです。できれば「目をつぶって指を通した時、違和感を感じないくらい」

※ もちろん、「あたしは”もっこり派”なのよね」という方は好みのもっこり具合にしてください◎

で、「器の素地から続くライン」にするためにはその基準面より彫り過ぎて凹まないように「ガイド」が必要です。そのために「刃の半分を器に当て」て、レベル・ガイドとするわけです◎

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

↑の赤丸の部分ですが、刃の半分くらいを器に当てています◎

さらに注意点としては「刃の角度」です。

 

錆漆さびうるし(ペースト)を削るときの「刃の角度」としては始めは①のように角度を付けます。(錆漆側の刃を少し浮かし気味にする)

ちょっとずつ削りつつ、ちょっとずつ刃の角度を〈②→③→④〉と、器のラインと平行にしていきます。こうすると失敗が少なくなります。(たまに失敗しますが)

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

 

何で「角度」を付けるの??

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方錆漆を彫るときは削り過ぎて凹まないように注意したいわけです。
(この作業で凹んでしまった場合は、もう一度「錆漆さびうるし(ペースト)」を付けてちょっと凹んだところをリカバリーしてください◎)

いきなり、器のラインと刃を平行にして削ると「食い込んで」削り過ぎる可能性が高まります。(↑図の「Aコース」になるわけです)

器の面は基本的に「湾曲」しているので、その「丸味」を意識して削っていかなくてはいけません。何となく削っているといつの間にか食い込んでいて、「削り過ぎた!…(涙)」となることが多いのです。(特に初心者)

 なので、その対処法としては「刃を斜めに当てる」です。刃の「器側」の部分は器の素地に当てます。一方、「錆漆側」は少し斜めに「浮かす」ようにします。(↑図の「Bコース」になるわけです)

この「浮かし」によって、「彫り過ぎ(涙)」を防止します。ちょっとずつ、ちょっとずつ斜めに彫っていくわけです。

 

 欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

器の内側の錆漆も削っていきます。

こちら側は凹面になっているので、刃物も丸味を持ってカーブしているものが使いやすいです◎

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

作業のコツとしては同じです。

刃物の半分くらいを器に当て、はじめ、錆漆側は少し「浮かし気味」に削っていきます。

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

それじゃ、「口周り部分」はどうやって削るの??かと言いますと…

これも同様の手順で削っていきます。

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方刃の半分くらいを器に当て、錆側は少し浮かす。

左側からある程度、削っていったら、途中で、今度は右側からも削っていく。

徐々に器のラインと平行にしていく。

 

 

それじゃ、それじゃ、錆漆を埋めた部分が大きい場合はどうやればいいのですか??と言いますと…錆漆の「四方八方の周辺から」地道に攻めていってください◎

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方先ほどと同じ図ですが、考え方・手順は全く同じなんです。

先ほどと手順は一緒です。刃を斜めに浮かしつつ、錆漆の左側から攻め、次に右側から攻める。上からも下からも攻める。ちょっとずつ、ちょっとずつ、全体のラインをチェックしながらです。

周りを大体攻めたら、徐々に内側も攻めていきます。こうすれば「彫り過ぎて凹む」可能性がグンと少なくなります。

途中、幾度も指で触って、「出っ張り具合」を確かめつつ作業を進めてください。

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

できました◎どうでしょう?なかなか上手に削れました。

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

いやー、刃物ってちょっと苦手なんです。小学校の頃から。という方は無理せず、刃物で「ある程度」削ったところで止めて、あとは紙ヤスリに頑張っていただきましょう◎

 

 

 

 

06 漆ペーストを研ぐ


道具  ②紙ヤスリ(耐水ペーパー) ③ウエス(布切れ) ④ハサミ(いらなくなったもの) ⑤豆皿(水受け)
 材料  ①水
▸ 道具と材料の値段/販売店


※ ハサミは紙ヤスリを切るのに使います。紙ヤスリを切るとハサミが「ばか」になります。他のものが切れなくなりますので、要らなくなったものか、100均で安いものを買ってきてください◎

※ 彫刻刀であまり削れていない(きれいなラインが出てない)場合は、まずは耐水ペーパーの#240くらい(←粗目)を使って研いでください。それで「形」を作ります。

形ができましたら、仕上げに#600~#800程度で軽く研いで、
表面の肌を整えてください。

 

  1. ペーパーを1㎝×1㎝くらいに切る
  2. 三つ折り(二つ折りでもオッケー)にする
  3. 水をちょっとつける

なんでこんなに「小っちゃくして」使うの??しかも「三つ折り」って。
(鳩屋さんってかなり神経質な人なの?1㎝を三つ折りってことは約3㎜でしょ。やりすぎじゃない?)

理由は2つです。

  1. 研ぎ面を極力少なくするため
  2. 平面保持力を高めるため

えーっとですね、「紙ヤスリ」って研磨力が強いんです。器の釉薬を傷つけてしまうのです。研いだ後、周りの釉薬が薄っすらと曇っているのは、あれは「細かい傷」が付いたからなのです。

なので、「なるべく」ですが、周りの釉薬が傷つかないようにペーパーを小さくして使うわけです◎

それから「三つ折り」っていうのは、ペーパーの「平面保持力」を高くするためです。ペーパー1枚で研いでいると「へなへな」なわけです。紙なので柔らかいですよね。

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

普通にペーパー1枚で研いでいると「Aコース」になるわけです。紙一枚だと「研ぐ方のもの」が柔らかいので、錆漆(←硬いもの)の形を拾ってしまう。「カクカク」していた錆漆の「山の部分(エッジ)」は軽くさらうことはできるのですが、研ぎによって錆漆を「形作る」ことは難しくなります。

一方、「Bコース」のペーパー3枚重ねだと、「研ぐ方のもの」の「硬さ」が3倍になるわけです。元々の錆漆の形に引っ張られずに錆漆の形を研ぎによって作っていくことが可能になります。
(※ ペーパー1枚に比べて…という話です。平面維持強度をもっと上げて、きちんとした「形と作る」作業がしたかったら「小さな砥石」を使うのがいいと思います)

 

と、さんざん説明したくせに今回、使っているのは「木賊とくさ」という植物です◎

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

木賊を使う場合は、もともとカピカピに乾いていて「硬い」ので、使う前にしばらく水に浸して柔らかくしておきます。

柔らかくなった木賊で、水をちょっと付けつつ、研いでいきます。

 

ん?柔らかくするって、それじゃ平面保持力が下がっちゃうんじゃないの??

そです、そです◎ 下がりますね~。えーっとですね、「研ぐ方のもの」の平面維持力が高すぎても研ぎづらいわけです。特に三次曲面は。

なので、「研ぐ相手」の形態、硬さ、求める面の精度…などに合わせて、「研ぐ側のもの」も最適なものを選ぶことが大切かと思います。

金継ぎの場合、器という三次曲面に盛られた錆漆さびうるし(ペースト)を研ぐことが多いので、「硬すぎず、かといって柔らかすぎず」…というのが「研ぐ側のもの」に求められる性質となります。

ということで、今のところ、「ペーパー三枚重ね」が程よい「落としどころ」かと考えています◎

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

↑ 木賊は折り曲げて「2重」にして使っています。(ん?これって皮の枚数でいうと「4重」ってことになるのかな?)

 

だけど、前の作業のとき、彫刻刀できれいに成形したのに何でわざわざペーパーで研がなくちゃならないの??(この作業、抜かしちゃっていいですか?)

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

そうですね、研がなくても怒られませんよ◎

ただ、「刃物で削った跡」というのが、錆漆の形に残っているわけです。大袈裟に言うと、「ちょっとカクカクしている」ってことになります。それをペーパーで研ぐと、キレイな平滑面ができるわけです◎

ちなみに ② で黄色で描かれているのは「耐水ペーパー」です。(ナメクジじゃありません。ちょっとしくじりました。そのうち描き直します◎)

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

器の内側も同様に水を付けつつ、研いでいきます。

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

できました!

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

これで「下地作業」は御終いです◎

いよいよ漆の「塗り」に入ります!

 

 

 

 

 

07 漆の下塗り


道具  ②ティッシュぺーパー ③面相筆 ④蒔絵筆(赤軸根朱替わり) ⑥練り竹ベラ ▸作り方 ⑦作業板 ▸作り方
 材料  ①エタノール(テレピン、灯油など) ⑤精製漆(今回は”赤口漆”) ⑧サラダ油
▸ 道具と材料の値段/販売店


 

 

 「生漆」しか持っていないのですが、どうしたらいいですか?
はい、それではこちらへどうぞ ↓

▸ 精製漆の作り方

 

↑ この茶色半透明の漆でも「漆塗り」はできるのですが、半透明だと「どこを塗ったのかわかりにくい」のです(涙)漆に色を付けたい方はこちらへ ↓

▸ 色漆の作り方

 

 

作業に入る前に、筆をテレピンで洗って筆の中の油を洗い出します。
 ▸ 詳しい作業前の筆の洗い方

※ 何で筆に「油」がついているの??かと言いますと、作業が終わった後に、油で筆を洗っているからなのです◎ヘンですね、漆って。

 【 作業前の筆の洗い方 】

  1. 作業板の上に数滴テレピンを垂らす。
  2. その上で筆を捻ったりしてテレピンをよく含ませる。
  3. ティッシュペーパーの上でヘラで筆を優しく押さえる

 

 

 

筆の準備が済んだら、今度は漆の用意をします。

  1. 漆のチューブの蓋を開ける。
  2. 作業板の上に少量の漆を出す。
  3. 筆に漆を馴染ませる。
  4. 作業板の上に何本か線を引き、漆の量を調節しつつ、
    含み具合をチェックする。

漆の中にゴミがたくさん入っている場合などは濾し紙で漆を濾してきれいにします。必要な方はこちらをご覧ください ↓

urushiway ▸ 基本的な漆の扱い方・濾し方

 

 

 漆塗りの実践に入ります。

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

 ビビることはありません。これ、失敗する人はほぼいませんので◎

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

 修理箇所は全てをカバーするように塗っていきます。塗り残しがないように気を付けます。

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

 注意点としましては、「漆は厚くならないように、かつ、均一になるように塗っていく」です。

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

 「厚くならないように」…と言われても…。ですよね。

ということで、漆の塗り厚の「感覚」がつかめるまでは、気持ち、「薄く」塗っていってください◎

 

もし、漆を厚く塗りすぎた場合…

こんな感じになります。シワシワになるわけです。塗膜表面と塗膜の中の方との乾くスピードに「差」があり過ぎるとこうなるのだと思います。多分。

げっ!ホント!? やだー。縮んじゃったらどうすればいいの?

えっとですね、そのまま見て見ぬ振りして1ヶ月くらい放置。(縮んだ箇所の乾きは時間がかかります)
しっかりと中まで硬化した後、研いで塗り直す。です。

もしくは、縮んだ箇所を竹べらや彫刻刀でこそげ取って、テレピンを含ませたウエスできれいに拭き取る。その後、研いで塗り直す。です。はい。

どちらにしろ、すごく面倒です。呪いです。呪われないように気を付けてくださいね。

 

ちなみに、この「シワシワ現象」は湿度が高すぎて、「急激に乾かした場合」にも起こります。漆風呂の湿度を高くし過ぎたり、塗れた布を漆塗りした箇所のすぐ脇に置いたりしないようにしてください。(↑濡れた布のすぐ脇は、そこだけ局所的に”超・高湿度”エリアになります◎)
ご注意、ご注意◎

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

塗り終わりました!御終い◎

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方 

ハトさん、それ「国破れて山河在り…」なんだけど…。ま、いっか。鳩だし。

 

作業が終わったら湿度の高い場所(65%~)に置いて漆を硬化させます。そう、漆は空気中の水分を取り込んで硬化するのです。不思議な樹液ですね◎

湿度が高い場所…って、お風呂場にでも置けばいいんですか??

風呂場…でもいいのですが、風呂場って湿度が100%近くにまでなるので、漆を乾かすにはちょっと「どぎつい」環境だと思います。(漆は急激に硬化すると「やけ」「縮み」といった厄介な現象が起こりやすくなります)

もうちょっとソフトな環境を用意してあげましょう◎そう、実は漆は”やさしさ”で乾くのです。よ◎

 

 

 【 簡易的な漆乾燥用の風呂 】

湿度が保てる空間を用意します。※ 水を固く絞った布を中に入れて湿度を高くしてください。

↑ こんな感じでいかがでしょうか?

え!段ボール…。こんなんでもいいんですか??

はい、大丈夫です◎「段ボールなんてダサくて嫌!」という方は↓のページを参考にバージョン・アップさせていってください。

▸ 段ボール漆風呂の作り方

 

 

 

塗り終わったら油で筆を洗います。
 ▸ 詳しい作業後の筆の洗い方 

※ 油で洗わないと筆の中に残った漆が硬化するので次第に筆がゴワゴワしてきてしまいます。

 

 【 終わった後の筆の洗い方 】

  1. 筆に油を含ませる
  2. 作業板の上で優しく捻ったり、クネクネ(?)させたりする
    (こんな表現でいいんでしょうか?)
  3. ティッシュの上で、ヘラを使って優しく押さえる
  4. 筆の中の漆分がほとんどなくなるまで、<1~3>の作業を繰り返しす
  5. 最後に綺麗な油を筆に軽く含ませてキャップを被せる

※ 極々、ソフトに押さえるようにして筆の中の漆と油を掻き出すようにしてください。強くしごいてしまうと、筆の毛先が痛んで「カール」してしまします。

 

 

筆は付属のキャップを嵌めて保存します。キャップが無かったらサランラップを丁寧に巻いてください。

キャップがない、もしくはキャップを作りたいという方はこちらを参考にしてください。
 ▸ 筆のキャップの作り方 

 

 

 

 【 お掃除、お掃除 】

インターネット上で初心者相手の金継ぎ教室全ての作業が終わったら作業板を掃除します。

 テレピン(又はエタノール、灯油など)を垂らして、ウエスやティッシュできれいに拭き取ってください。

   caution ! 

厳密に言うと、素地をし終わった後の作業板の上には「ごくごく薄っすら」と漆の成分が残っています。ですので、この作業が終わるまではしっかりとゴム手袋をして、ゴム手袋を外したあとは作業板を含めて漆の道具類を触らないようにした方がいいです。