蒔絵教室レポート6日目③/ 「焼継ぎ」ってなんだ?

 

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   修行のお時間!!

 

※鳩屋が蒔絵の技術を習いに蒔絵師さんのところに通い始めました。
そこで習ったことをひとまず備忘録的な感じでまとめ、その情報を多くの方とシェアしよう…というがこのシリーズです。
後日、「初心者でもできちゃうぜ蒔絵シリーズ」のようなコンテンツに落とし込むのが密かなる野望です◎(シクヨロです)

※作業工程や説明が間違っていたら、後日、師匠や同門の生徒さんからツッコミが入ると思います(苦笑) そうしたら訂正してきます。

 

かめばかむほど蒔絵の奥深さよ

金継ぎ図書館は現在、「漆工房 皎月こうげつ」の↑かめ師匠のところで修行中です◎
かめ師匠は蒔絵の本場・石川県の輪島で修行された方です。

 

 

漆工房皎月は東京の「駒込」「練馬」「青梅市」「あきる野市」金継ぎ教室も開催しています。
輪島で蒔絵の修行をされたかめ師匠と、東京藝大出身の福田さん(女性、僕の先輩です)の二人体制で丁寧に教えてくれます。至れり尽くせり!
都内で金継ぎ教室をお探しの方、金継ぎ図書館が100%の自信をもっておススメします◎(はっきり言って、最強の金継ぎ教室だと思います。)

詳しくは皎月さんのHPでチェックしてください。
▸ 漆工房 皎月Facebookページ

 

 

ぷち備忘録①/ 焼継ぎ


 

焼継ぎ…??ってなんですか?

はいー、壊れた陶器を「焼いて継ぐ」修理方法です◎

 

 

↑焼継ぎって、こんな感じです◎

 ん?「金継ぎ」じゃないんですか?直した所が「金色」じゃなくて、ちょっと透明のものがついていますね。
あ!分かった◎ これ、「瞬間接着剤」で直したんですね~。ふふふふ、そのくらい分かりますよー◎

はい、「不正解」!!見事に不正解です◎
「焼き継」というのはですね、陶芸で使う「釉薬」というガラスの粉のようなものを使って接着しているんです。

 

 

↑継いだ部分が透明だったり、ちょっと白濁していたりします。

ちなみにこの陶器は急須の蓋で、かめ師匠がヤフオクで落札したものです。いくつかの修理された古い陶器を落札してみたら、この焼き継の器が入っていたそうです。

接着箇所が「透明」だったり「白濁」していたり…というと、いよいよ「瞬間接着剤」なんじゃないの??ってツッコミたくなるところなのですが、かめ師匠が刃物を当ててみたところ、びくともしなかったそうです。ガラスのようにカチンコチンだったと。

 

「焼継ぎ」というのは昔からおこなわれてきた修理方法で、江戸時代に盛んになったそうです。
江戸時代には「焼き継職人さん」のような人が町をうろちょろしていて、普通の一般家庭の壊れた陶器も直していたそうです。

職人さんは修理道具を持ち歩き、その場で修理したようです。「その場ですぐに直す」…ってところがイイですよね。漆で修理するとえらく時間がかかってしまいますからね。
庶民が手軽に直してもらっていたとしたら、値段的にもそんなに高くなかっただろうし、手間も掛からなかったんでしょうね。

 

「焼き継」というと、「江戸時代の修理法」というニュアンスで書かれていることが多い気がするのですが、これは何でなんでしょうね?

江戸時代以前は木の器を庶民は使っていて、陶器の普及は江戸時代以降だったと、どこかの本に書かれていたので(うる覚えですが)、手軽に直せる「焼き継職」が成り立ったのが、江戸時代だったということなんでしょうね。
明治以降は陶器製造の工業化・量産化が進んで、「直す」よりも「新しく買う」方が断然、お安くなったので、「焼き継修理の文化」も廃れていったのかもしれませんね。
鳩屋の浅知恵からの予想でした◎

 

 

それでですね、こういったもの↑を見ると、俄然、その技法を詳しく知りたくなるわけです。はい、「修理人」ですから◎
やり方を知って、さらに技法をアップデートして、一般の人でも「けっこう手軽にできちゃった◎」というところまで持っていきたいわけです。できれば。

だけど、「焼き継」というのはもろに「陶芸」の分野なんです。まったくもって漆の分野じゃない!ということで、陶芸の人にやり方を教えてもらいに行くことにしました。

同門のN子先輩、L子先輩も僕以上にやる気まんまんなので、手分けして焼き継技法の研究!ということになりました。

僕は学生時代の親友の角谷先生(白金陶芸教室の経営者)にコンタクトを取ってみたいと思います。
よろしくカド先生◎

ということで、「焼き継」は引き続き研究を進めていきます。
乞うご期待です◎

 

 

 

ぷち備忘録②/ 貝の粉


 

こちら、特によくわからないまま写真を撮っておきました。

 

 

↑かめ師匠が持っていた「貝の粉」です。細かいです。

 

 

この粉を金属粉の蒔絵と同じように蒔いて加飾に用いるようです。
分かるような、分からないような…。そういった工芸品を見たことがありますが、具体的にどうやって作業を進めていくのか??よくわからない…。

一応、こういった材料もございますのよ、蒔絵には…ということで、押さえておいてください。きっといつかみなさんの役に立ちます。間違いない◎
僕は使うことがないかもしれないけど…。

 

 

 

【Web金継ぎ教室】 Lesson04 欠けた器/ 初心者・久恒さんの金継ぎ往復書簡/漆を塗るまで

 

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このページは金継ぎ図書館のコンテンツを使って「金継ぎ初心者・久恒さんのファースト・チャレンジ」をナビゲートしていく企画です。(がんばれ!ツネちゃん!) 早い話、「インターネット金継ぎ教室」をしちゃおう!ということです。
▸ インターネット金継ぎ教室のルールについての説明

久恒さんは「リアル」に本漆金継ぎ初心者です。(「簡漆金継ぎ」ワークショップにご参加くださったので、簡単な金継ぎは体験しています◎) ですので、久恒さんの金継ぎに関する素朴な疑問などが、皆さんのお役にたつのではと考えています。

今回は〈ペーストを削る~漆を塗る〉までの工程を説明します。

 

 

前回の作業を見る

▸ Page 03/ペーストを充填する

 

 

久恒さんとは?


 

久恒さん?ってどなたですか?
家業である林業を営んでいる大分県在住の女性の方です◎

 

 

【 profile 】

 久恒 まゆ

東京都生まれ、大分県育ち

2011年  武蔵野美術大学 木工専攻 卒業

在学中は「日本のものづくりの文化」「人の手によって生み出される木の魅力」「息の長いものづくり」などを研究

商業空間の内装設計を経て、現在は、家業の 六月八日/久恒山林株式会社(▸ http://rokugatsuyohkanomori.jp/ )で、森を育てるところから製品づくり販売まで一貫して行う、林業の6次化に取り組んでいる

 

 

 

 

 

【 作業を始める前の「心得」  】

漆をナメちゃいけません◎「漆なんてへっちゃらよ。素手で作業しちゃおうっと」なんて無用な冒険心、もしくは慢心があなたに猛烈な痒みをもたらすかもしれません。
しっかりとガードを固めてから作業に入りましょう◎

 

 必ず「ディフェンシブ」に。ゴム手袋は必需品です◎

 

 

 

 

前回、錆漆さびうるし(ペースト)をつけるところまでの作業を行いました。

 

 

 

工程 07> 錆漆を削る


 

錆漆さびうるし(ペースト)が、ガサガサと出っ張っているようでしたら、刃物で軽く削ります。ほとんど錆漆がの出っ張りがないようでしたら、「研ぎ」の方に進んでください。

 

道具 ①彫刻刀(平丸刀) ②彫刻刀(平刀) ③障子紙用丸刃カッター ④カッターナイフ(大)
▸ 道具と材料の値段/販売店


 

上記の道具のいずれか、もしくは複数が用意できると作業がやりやすくなります。

おススメは 【 ①と②の彫刻刀 】ですが、「研ぐ」ことができないと、使い捨てになってしまいますので、現実的な初心者用の刃物チョイスとしては 【 ③と④のカッター 】を用意してもらえたらと思います。

 

③ の障子用丸刃カッターはホームセンターの「障子貼りコーナー」にありました。刃先がRなので(丸味が付いている)、器の曲面部分、特に「器の内側」部分の削りにもある程度、対応できます。

 

乾いた錆漆さびうるし(ペースト)を刃物で削っていきます。

乾いたのか乾いてないのか、よくわからないんですが…という方は↓こんな感じでチェックしてください。

 

【 乾いた 】

「カリカリ」している。焼けた食パンみたいに。

・ 棒で押す→ 凹まない、硬い
・ 引っ掻く→ 白い線が残る

【 乾かない 】

「しっとり」している

・ 引っ掻く→ 白い線が残らない
・ 棒で押す→ なんだか「弾力」を感じる
(↑この状態は全然、乾いていません!)

 

 

引っ掻いてみる→引っ掻いた線が白くなる→乾いている ◎

しっかりと乾いている場合、「カリカリ」っとして、爪や棒で引っ掻くと引っ掻いた場所が「白く」線が残ります。それから強く押しても「弾力」を感じません。

 

※ 万が一、錆漆さびうるし(ペースト)が乾いていない場合は…

  • 湿度をかなり高めにした場所に置いて2~3週間待つ
    (2~3日経っても乾かなかった錆漆は乾くのにすごく時間がかかります。「やり直し」をおススメします
  • 錆漆を取り除いて、やり直す

上記のいずれかを選択してください。

やり直す場合は…

 

詳しくはこちらへ ↓

▸ 錆漆が乾いていない(ような気がする)時の対処方法

 

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

サラサラと錆漆さびうるし(ペースト)の出っ張りを削ってください。

 

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

器の内側を削るときは刃先がカーブしたものも併用すると削りやすいです。

 

 

 

 

 

ちゃちゃっと刃物で削ったら、仕上に「耐水ペーパー」できれいに研ぎます。

工程 08> 錆漆を研ぐ


 

道具 ②紙ヤスリ(耐水ペーパー) ③ウエス(布切れ) ④ハサミ(いらなくなったもの) ⑤豆皿(水受け)
材料  ①水
▸ 道具と材料の値段/販売店


 

※ ハサミは紙ヤスリを切るのに使います。紙ヤスリを切るとハサミが「ばか」になります。他のものが切れなくなりますので、要らなくなったものか、100均で安いものを買ってきてください◎

#400~#600程度で研いで、錆の表面の刃物跡を滑らかにします。その後、できたら#1000くらいでサラっと研いであげると錆の肌が綺麗になります◎

 

  1. ペーパーを1㎝×1㎝くらいに切る
  2. 三つ折り(二つ折りでもオッケー)にする
  3. 水をちょっとつける

 

縁の欠けた抹茶茶碗の金継ぎ修理のやり方

少量の水を付けながら研いでいきます。

なるべく修理部分以外を傷つけないように研いでいきます。

指の腹で撫でて「違和感」が無くなったらオッケーです。スッと指が通る感じです。

 

 

 

 

 

工程 09> 漆を塗る1回目(下塗り)


 

 ②ティッシュぺーパー ③面相筆 ④蒔絵筆(赤軸根朱替わり) ⑥練り竹ベラ ▸作り方 ⑦作業板 ▸作り方
材料  ①エタノール(テレピン、灯油など) ⑤精製漆(弁柄漆や赤口漆、黒漆など) ⑧サラダ油

▸ 道具と材料の値段/販売店


 

筆って…何を選べばいいんですか??という方へ

▸ 金継ぎにおススメの「筆」

 

 「生漆」しか持っていないのですが、どうしたらいいですか?
はい、それではこちらへどうぞ ↓

▸ 精製漆の作り方

 

↑ この茶色半透明の漆でも「漆塗り」はできるのですが、半透明だと「どこを塗ったのかわかりにくい」です(涙) なので、なるべくなら漆に色を付けた方が塗りやすいです。

 

▸ 色漆の作り方

 

漆の「色」のチョイスですが、仕上を「金色」にしたい場合(金粉、真鍮粉仕上げ)、最後の塗りに「赤色」を使いたいので、その前までは「黒色」の漆を使って塗り重ねていくのがいいと思います。
逆に仕上げを「銀色」にしたい場合(銀粉、錫粉、アルミ粉仕上げ)、最後の塗りに「黒色」を使いたいので、上塗り前までは「赤色」の漆を使います。

金色仕上げ」→下塗りで使う漆は「黒系の漆」(最後の粉を蒔く際に使う漆は「赤系」)
銀色仕上げ」→下塗りで使う漆は「赤系の漆」(最後の粉を蒔く際に使う漆は「赤系」)

 

今回、久恒さんは「真鍮粉仕上げ」をご希望だったと思うので、下塗りは「黒色の漆」を使ってください◎

 

 

 

作業に入る前に、筆をテレピンで洗って筆の中の油を洗い出します。
 ▸ 詳しい作業前の筆の洗い方

※ 何で筆に「油」がついているの??かと言いますと、作業が終わった後に、油で筆を洗っているからなのです◎ヘンですね、漆って。

 

 【 作業前の筆の洗い方 】

  1. 作業板の上に数滴テレピンを垂らす。
  2. その上で筆を捻ったりしてテレピンをよく含ませる。
  3. ティッシュペーパーの上でヘラで筆を優しく押さえる。

 

 

筆の準備が済んだら、今度は漆の用意をします。

 

  1. 漆のチューブの蓋を開ける。
  2. 作業板の上に少量の漆を出す。
  3. 筆に漆を馴染ませる。
  4. 作業板の上に何本か線を引き、漆の量を調節しつつ、
    含み具合をチェックする。

 

漆の中にゴミがたくさん入っている場合などは濾し紙で漆を濾してきれいにします。必要な方はこちらをご覧ください ↓

urushiway ▸ 基本的な漆の扱い方・濾し方

 

漆を塗っていきます。(塗前の準備に手間がかかりますね~)
 
 
欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方
 基本的には「薄塗り」を心掛けてください◎
 
 

もし、漆を厚く塗りすぎた場合…

 

こんな感じになります。シワシワになるわけです。塗膜表面と塗膜の中の方との乾くスピードに「差」があり過ぎるとこうなるのだと思います。多分。

げっ!ホント!? やだー。縮んじゃったらどうすればいいの?

えっとですね、そのまま見て見ぬ振りして1ヶ月くらい放置。(縮んだ箇所の乾きは時間がかかります)
しっかりと中まで硬化した後、研いで塗り直す。です。

もしくは、縮んだ箇所を竹べらや彫刻刀でこそげ取って、テレピンを含ませたウエスできれいに拭き取る。その後、研いで塗り直す。です。はい。

どちらにしろ、すごく面倒です。呪いです。呪われないように気を付けてくださいね。

 

ちなみに、この「シワシワ現象」は湿度が高すぎて、「急激に乾かした場合」にも起こります。漆風呂の湿度を高くし過ぎたり、塗れた布を漆塗りした箇所のすぐ脇に置いたりしないようにしてください。(↑濡れた布のすぐ脇は、そこだけ局所的に”超・高湿度”エリアになります◎)
ご注意、ご注意◎

 
 
欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方
 錆の部分を完全に覆うように漆を塗っていきます。
 
器の内側も塗ってください。
 
 
欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方
 「キワ」までしっかりと塗っていきます。
 
 欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方
 こんな感じに塗れたらオッケーです◎
 
とにかく厚くなり過ぎないように気を付ければ、あとは大丈夫です。簡単です◎
 
 
 
 
 ↑おっ!爪盤!
これがあると便利なのです◎
 
「爪盤」って何??
それはですね~、「親指に嵌める小さなパレット」です。蒔絵師さんが使っている道具なのですが、金継ぎでも大活躍するのです◎
 
 
 
 
 
 爪盤を使うと、筆に含ませる漆を手元で調整、補給できるので、作業がはかどります◎
 
いちいち、机の上の作業盤まで往復しなくて済みますから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 
黒の漆を塗った面はうっすら刷毛目がでていても問題ないでしょうか?

 

 

なるほど、「刷毛目(っつうか「筆目」?)ですか。

漆を塗って間もなくは刷毛目が残っていても、時間が経つと刷毛目が沈みます。漆も液体なので表面がフラットになります◎

なのですが、以下の条件では刷毛目が残りやすくなります。

  1. 乾きのスピードが速い
    (・湿度・温度が高い ・もともと漆自体が”元気”で乾きが早い)
  2. 顔料の込みが多い

1の対処法…湿度、温度を低くする(なんなら最初の数時間は湿していない風呂に入れて刷毛目が落ち着くのを待ち、その後、湿度を与える)。古くなって乾きが悪くなった漆を少量混ぜる。

2の対処法…顔料の比率を低くする。もしくは作った色漆に希釈剤(テレピン、灯油など)を少量混ぜて緩くする。

 
 
 
 

作業が終わったら湿度の高い場所(65%~)に置いて漆を硬化させます。そう、漆は空気中の水分を取り込んで硬化するのです。不思議な樹液ですね◎

湿度が高い場所…って、お風呂場にでも置けばいいんですか??

風呂場…でもいいのですが、風呂場って湿度が100%近くにまでなるので、漆を乾かすにはちょっと「どぎつい」環境だと思います。(漆は急激に硬化すると「やけ」「縮み」といった厄介な現象が起こりやすくなります)

もうちょっとソフトな環境を用意してあげましょう◎そう、実は漆は”やさしさ”で乾くのです。よ◎

 

 【 簡易的な漆乾燥用の風呂 】

湿度が保てる空間を用意します。
※ 水を固く絞ったを中に入れて湿度を高くしてください。

 

 caution ! 
初心者さんのよくある失敗で「湿度を高くし過ぎて漆が縮んじゃった!!(涙)」現象が多発しています。

  • 風呂の中に入れるウエスは固く絞る
  • ウエスは器から離す

以上の点をくれぐれも注意して、風呂を快適状態にしてあげてください。

 

↑ こんな感じでいかがでしょうか?

え!段ボール…。こんなんでもいいんですか??

はい、大丈夫です◎「段ボールなんてダサくて嫌!」という方は↓のページを参考にバージョン・アップさせていってください。

▸ 段ボール漆風呂の作り方

 

 

 

今回は、室は2.3日湿しておいたらよいでしょうか。
 

 

 

そうですね。2,3日湿度のある所に置いておけば、しっかりと漆が硬化します。そうしたら、次の「研ぎ」の作業に進んでください◎

 
 
 
 

 

 

塗り終わったら油で筆を洗います。
▸ 詳しい作業後の筆の洗い方

※ 油で洗わないと筆の中に残った漆が硬化するので次第に筆がゴワゴワしてきてしまいます。

 

 【 終わった後の筆の洗い方 】

  1. 筆に油を含ませる
  2. 作業板の上で優しく捻ったり、クネクネ(?)させたりする
    (こんな表現でいいんでしょうか?)
  3. ティッシュの上で、ヘラを使って優しく押さえる
  4. 筆の中の漆分がほとんどなくなるまで、<1~3>の作業を繰り返しす
  5. 最後に綺麗な油を筆に軽く含ませてキャップを被せる

※ 極々、ソフトに押さえるようにして筆の中の漆と油を掻き出すようにしてください。強くしごいてしまうと、筆の毛先が痛んで「カール」してしまします。

 

 

筆は付属のキャップを嵌めて保存します。キャップが無かったらサランラップを丁寧に巻いてください。

キャップがない、もしくはキャップを作りたいという方はこちらを参考にしてください。
▸ 筆のキャップの作り方

 

 

【 お掃除、お掃除 】

インターネット上で初心者相手の金継ぎ教室

全ての作業が終わったら作業板を掃除します。

 テレピン(又はエタノール、灯油など)を垂らして、ウエスやティッシュできれいに拭き取ってください。

  caution ! 

厳密に言うと、素地をし終わった後の作業板の上には「ごくごく薄っすら」と漆の成分が残っています。ですので、この作業が終わるまではしっかりとゴム手袋をして、ゴム手袋を外したあとは作業板を含めて漆の道具類を触らないようにした方がいいです。

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

蒔絵教室レポート5日目①/炭粉上げ1回目

 

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   修行のお時間!!

 

※鳩屋が蒔絵の技術を習いに蒔絵師さんのところに通い始めました。
そこで習ったことをひとまず備忘録的な感じでまとめ、その情報を多くの方とシェアしよう…というがこのシリーズです。
後日、「初心者でもできちゃうぜ蒔絵シリーズ」のようなコンテンツに落とし込むのが密かなる野望です◎(シクヨロです)

※作業工程や説明が間違っていたら、後日、師匠や同門の先輩さんからツッコミが入ると思います。 そうしたら訂正してきます。

 

かめばかむほど蒔絵の奥深さよ

金継ぎ図書館は現在、「漆工房 皎月こうげつ」の↑かめ師匠のところで修行中です◎
かめ師匠は蒔絵の本場・石川県の輪島で修行された方です。

 

 

漆工房皎月は東京の「駒込」「練馬」「青梅市」「あきる野市」金継ぎ教室も開催しています。
輪島で蒔絵の修行をされたかめ師匠と、東京藝大出身の福田さん(女性、僕の先輩です)の二人体制で丁寧に教えてくれます。至れり尽くせり!
都内で金継ぎ教室をお探しの方、金継ぎ図書館が100%の自信をもっておススメします◎(はっきり言って、最強の金継ぎ教室だと思います。)

詳しくは皎月さんのHPでチェックしてください。
▸ 漆工房 皎月Facebookページ

 

 

 

かなりページアップの時系列がおかしくなってきました(涙)
「備忘録」的な感じで「お手軽」にコンテンツ作りをしていこかと思っていたのですが、気が付いてみれば1ページ作るのにものすごく時間がかかってしまうようになっていました。(このへんがアホ館長ってことですね~)

撮った写真だけ載せて、説明の手を抜き過ぎると初心者の方は誰もついていけない…ということになりますので(すでについてこれてないかしら??)、結局、ブログを書くには「時間がかかるモノ」と諦めました。

ひとまず重要と思われる箇所だけ、どんどんアップしていきたいと思います。「予備的」なお話は後日、アップしていきます◎
(↑これはもはや「備忘録」になっていない…。相変わらず要領の悪い金継ぎ図書館(涙))

 

 

本日のメモ01/〈椿の高蒔絵〉炭粉上げ1回目


【使った道具・材料】
道具 ・小筆(インターロン0号、2号) ・爪盤 ・筆洗いベラ ・針砥
材料 ・炭粉(7号粉相当の細かさ) ・呂色(黒い漆) ・サラダ油

 

 

 

高蒔絵の工程の一回目は↑銀粉を蒔いて、それから生漆で「粉固め」をしました。

それがしっかりと乾いてから、この炭粉上げの工程に入ります。

 

 

 

炭粉上げの一回目で目指すは↑こんな感じです。

僕は今のところイマイチよく分かっていません。でも大丈夫です。きっと。
ひとまず師匠の真似しておけばオッケーです◎ 新ジャンルに挑戦する際は、初めは「見よう見真似」が肝心です。はい。

 

爪盤の上で筆の中の漆の含み具合を調節します。

 

 

塗ります。
この作業は「蒔絵筆」じゃなくて、「インターロン」を使います。インターロンの方がこの作業はやりやすいそうです。腰が強いから?かな。

 

 

塗るときの注意ですが、

↑こんな感じになるように塗っていきます。

前回蒔いた銀粉の上にギリギリ接するくらい」か「1/3くらい」重なるように塗ります。さらに、その銀粉のところから内側にいくにしたがって漆の厚みを薄くしていきます

この「厚みの高低差」が最終的なレリーフ表現での凹凸に影響します。でも、今のところ僕にはイメージできていません。はい。

 

 

「厚目に」…といっても、あまり厚目にしないように気を付けて下さい。
「厚目に」というよりも「普通に」漆を置いて、そこから内側に向かって漆を薄く延ばしていく感じでいいのではないでしょうか。

 

 

塗ります。塗ります。

 

 

手早く塗っていきます。
手早く作業をしていかないと「最初の方に塗った漆」と「最後の方に塗った漆」との間に乾きの差ができてしまうからです。

 

 

始めの方に塗った漆は乾き始めてくるので、炭粉を蒔いた時に炭粉が沈みづらくなります。表面に溜まります。
後の方に塗った漆はまだまだ緩いので、しっかりと炭粉が沈んでいきます。

 

 

↑こういう現象も起こってしまいます。縮み…です。はい。

あとは…何で、時間差が出るとまずいんだろう??
↓こういうことですかね?次回、師匠に聞きます。

 

 

同じ厚みの漆を塗っても、その乾き具合によって、炭粉を蒔いた時の沈み具合の方も変わります。炭粉が沈む量が多いほどその場所の体積も増える(高くなる)。
炭粉が沈まなかった部分はあまり体積が増えない…ってことになりそうですね。

この考え方で当たっているかな??かめ師匠に聞いてみますー◎

 

 

シベの部分も塗っていきます。この部分にも凹凸をつけるのかどうかは本人次第です。

あまり高低差を付け過ぎたり、狭い範囲に凹凸を作り過ぎると、仕上がった時に見た目が「ブリブリ」し過ぎるかもしれません。
ということで、仕上がりをイメージしながら凹凸を作っていくのです◎ が、僕はよく分かっていません◎

 

 

筆は常に「自分のおへそ」に向かってくるように使います。ですので、画面の方を回転させます。

 

基本的には矢印の方向に漆を薄く塗っていきます。

 

 

塗り終わりました◎

 

 

 

 

 

炭粉蒔き


 

炭粉は7号粉が通るくらいのメッシュで濾したものを使います。(←この7号粉…というのは「金沢粉」の大きさでいいんですよね?先生?多分、そうだったと思います)

銀粉…硬い
炭粉…柔らかい

↑ノートに書いてあったメモです。これ、なんのためにメモしたものだろう??忘れちゃった。でも一応。銀粉の方が「硬い」です◎

 

 

↑この漆を塗った部分に炭粉を蒔いていきます。

 

 

炭粉の入った袋に筆を突っ込んで…

 

 

パサッと画面に蒔きます。

 

 

手早く筆先で炭粉を払って、漆の上に乗せていきます。

 

 

どんどん、「手早く」です。もたついちゃダメです。思い切って素早くです。

 

手早くおこなわなかった場合、どうなるのか?と言いますと…

 

↑例えば、この状態で作業を止めて、炭粉を乗せっ放しにしたとします。

 

漆の上に炭粉が乗っている部分と、乗っていない部分とがあります。

この状態のままでいると…

 

↑こうなっちゃいます。多分。
炭粉が乗っている部分は炭粉が沈むと同時に漆を吸い上げます。さらに炭粉が乗っている周りの漆も炭粉が吸い上げてしまいます(図②の状態)。表面張力の関係なんですかね?ちょっと分かりませんが、要するにこんな感じだと思います。

そうすると、その後、炭粉を全体に蒔いたとしても図③のように「高低差」ができてしまいます。

 

「時差」ができると吸い上げにムラがでますので、なるべく「時差」を無くし、均一に蒔いていくのが肝要です◎

 

 

ササッと全体に広げていきます。

 

 

広げて、広げて…
全ての面に炭粉が乗りました◎

 

 

全体に炭粉が乗せられたら、もう一、二度、往復します。

「炭粉が漆の中に沈む + 炭粉が漆を吸い上げる」ので、炭粉をもう一度乗せておきます。

 

 

炭粉を画面から払い落とします。

 

  

 

しっかりと綺麗に払い落とします。

 

 

五分くらいすると、部分的に漆が炭粉の表面に出てきて「濡れ色」になります。
先ほどと同じ作業をもう一度して、炭粉を全体に蒔いておきます。

 

 

 

 

蒔絵のお掃除


 

ガンガンに湿した風呂に入れて、そこそこ乾いたところで「お掃除」をします。
「ガンガンに湿した風呂」に入れるのは多分、一日の教室の時間内でなるべく行程を進めるためだと思います。師匠に確認しておきます。

「針砥はりと」を使って掃除をします。
針砥の説明はどこかのページでしたような…。ありました。こちらで確認してください。
▸ 蒔絵の修正のやり方

 

 

 

 

なんでそんな「修正」が必要なの??ちゃんとはみ出さないように塗ったはずなのにー。

それはですね、

↑こういう理由なんです。
塗った漆が銀粉に滲みていって、部分的にそのラインの外側にまで広がってしまう箇所があるからです。

前の工程で銀粉を漆で固めておかないと、この現象が起こりやすくなります。はい。

 

 

 

 

 

【割れの金継ぎ修理】 松模様の白い湯呑 Page 04 / 漆塗り

 

size19ファイツ!!

 

※ 口周りが割れてしまった湯飲み茶わんの金継ぎ(金繕い)修理のやり方を説明していきます。本物の漆を使った修理方法ですのでかぶれる」可能性があります。ご注意ください。

※ 万が一、漆が肌に付いた場合はすぐに「油(サラダ油など)」でよく洗って下さい
 油?? そうです。「油」をつけ、ゴシゴシ漆を洗い落としてください。その後、その油を石けんや中性洗剤で洗い流してください。

 

今回は金継ぎ工程の〈ペースト削り~漆の塗り〉までのやり方を解説していきます。

 

 あり?前回はどんな作業をしたんだっけ??と忘れてしまった方はこちらをチェックしてください↓

【前回の作業を見る】

▸ Page 03 / パテを削り、ペーストを付ける

 

 

 

【 作業を始める前の「心得」  】

漆をナメちゃいけません◎「漆なんてへっちゃらよ。素手で作業しちゃおうっと」なんて無用な冒険心、もしくは慢心があなたに猛烈な痒みをもたらすかもしれません。
しっかりとガードを固めてから作業に入りましょう◎

 必ず「ディフェンシブ」に。ゴム手袋は必需品です◎

 

 

 

 

05 錆漆の削り


道具  ①彫刻刀(平丸刀) ②彫刻刀(平刀) ③障子紙用丸刃カッター ④カッターナイフ(大)
▸ 道具と材料の値段/販売店


上記の道具のいずれか、もしくは複数が用意できると作業がやりやすくなります。

おススメは 【 ①と②の彫刻刀 】ですが、「研ぐ」ことができないと、使い捨てになってしまいますので、現実的な初心者用の刃物チョイスとしては 【 ③と④のカッター 】を用意してもらえたらと思います。

③ の障子用丸刃カッターはホームセンターの「障子貼りコーナー」にありました。刃先がRなので(丸味が付いている)、器の曲面部分、特に「器の内側」部分の削りにもある程度ですが、対応できます。

 

 

 

乾いた錆漆さびうるし(ペースト)を刃物で削っていきます。

乾いたのか乾いてないのか、よくわからないんですが…という方は↓こんな感じでチェックしてください。

【 乾いた 】

「カリカリ」している。焼けた食パンみたいに。

・ 棒で押す→ 凹まない、硬い
・ 引っ掻く→ 白い線が残る

【 乾かない 】

「しっとり」している

・ 引っ掻く→ 白い線が残らない
・ 棒で押す→ なんだか「弾力」を感じる
(↑この状態は全然、乾いていません!)

 

 

引っ掻いてみる→引っ掻いた線が白くなる→乾いている ◎

しっかりと乾いている場合、「カリカリ」っとして、爪や棒で引っ掻くと引っ掻いた場所が「白く」線が残ります。それから強く押しても「弾力」を感じません。

 

※ 万が一、錆漆さびうるし(ペースト)が乾いていない場合は…

  • 湿度をかなり高めにした場所に置いて2~3週間待つ
    (2~3日経っても乾かなかった錆漆は乾くのにすごく時間がかかります。「やり直し」をおススメします
  • 錆漆を取り除いて、やり直す

上記のいずれかを選択してください。

やり直す場合は…

詳しくはこちらへ ↓

▸ 錆漆が乾いていない(ような気がする)時の対処方法

 

 

いざ、実践◎

 

 

刃の先に指を置かないように気を付けてください。
削り作業に没頭していると、いつの間にやらうっかり指が刃の先に…ってことがよくあります。

最初の「器を持つ手のポジショニング」に気を付けるのが肝要です◎

 

 

器の表の面を削るときは普通のカッターでもイケそうですね。カッターは「デカい」のを使ってください。大きいカッターの方が刃が厚くてたわまないので削りやすいです。

 

 

削るときの「コツ」としては…

  • 刀を持っていない方の手の親指で刀を「送り出す」ように「横スライド」させます。そうです。「横」スライドです◎
  • 器に刃を当てて削っていきます。

錆漆を付けた箇所が、周りの器の素地に比べると少し盛り上がっています。目標としてはこの「盛り上がり」をきれいに削って、周りの器の素地からなだらかに続くラインを作りたいわけです。できれば「目をつぶって指を通した時、違和感を感じないくらい」です◎

※ もちろん、「あたしは”もっこり派”なのよね」という方は好みの「もっこり具合」にしてください◎ ふふふふ。

 

 

 

破片の接着時に「段差(ズレ)」が生じていた場合(どうしたってズレは生じる場合があります)、そこに充填した錆漆さびうるし(ペースト)をどう削るのか?が問題になります。

こういった場合、考えなくてはいけないのは「見た目の美しさ」「実際的な錆漆の接着強度」です。

Aのようになだらかに削った場合、「段差」が緩やかに繋がって見えるので、段差が誤魔化せます。
一方で、錆の面積が広くなります(→接着のラインが太くなり、ちょっとドン臭くなる可能性がある)。
また、食いつきの悪い素地の場合(器に使われている釉薬がツルツルぴかぴかの場合など)は剥がれ易いリスクを負うことになります。

Bのようになるべく小さい面積になるように削った場合、接着ライン上のシャープな線となり、綺麗に見えやすくなります。
また、接着箇所の上に錆が乗っているので、食いつきもよいです。ただ、付けた錆が「急角度」になるので、修理箇所の段差が見えやすくなります。

これらの要素を考慮しつつ、「ちょうどよい落としどころ」を探るのがいいと思います。
私の方針としては、基本的には「錆の接着強度」の方を優先します(必要最小限の錆面積にします)。ただ、破片同士の「段差」が気になる場合には、少し錆を広めにつけることもあります◎

 

 

 

お、結構、キレいになってきた◎

 

 

口周りの継ぎ目も削ります。ここ、削りづらいです(涙) だけど、ここが綺麗に処理できていないと「サマ」になりませんよね。

 

 

刃の裏を器に当てながら削っていきます。器の素地をガイドにして、面の「基準」とします。刃は斜めにスライドさせながら削ります。

 

 

器の内側も削っていきます。内側の錆を削るときは刃先に「丸味」がないとちょっと無理ですよね。
普通のカッターしか持っていない方は、何とか丸刃の刃物を見つけてくださいー◎

 

 

 

内側を削る時も刃をスライドさせならがです。持ち手の置き場所も気を付けてください。

 

 

できました!キレイ◎ ね、きれいね◎

 

 

刃物でなるべく綺麗に錆を削っておくと、この後の「研ぎ」の作業が楽になります。最終的な仕上がりも断然、綺麗になります◎

ですので、ガンバって綺麗に削れるようになってくださいね。

 

 

 

 

 

06 漆ペーストを研ぐ


道具  ②紙ヤスリ(耐水ペーパー) ③ウエス(布切れ) ④ハサミ(いらなくなったもの) ⑤豆皿(水受け)
材料  ①水
▸ 道具と材料の値段/販売店


※ ハサミは紙ヤスリを切るのに使います。紙ヤスリを切るとハサミが「ばか」になります。他のものが切れなくなりますので、要らなくなったものか、100均で安いものを買ってきてください◎

※ 彫刻刀であまり削れていない(きれいなラインが出てない)場合は、まずは耐水ペーパーの#240くらい(←粗目)を使って研いでください。それで「形」を作ります。

形ができましたら、仕上げに#600~#800程度で軽く研いで、
表面の肌を整えてください。

 

  1. ペーパーを1㎝×1㎝くらいに切る
  2. 三つ折り(二つ折りでもオッケー)にする
  3. 水をちょっとつける

なんでこんなに「小っちゃくして」使うの??しかも「三つ折り」って。
(鳩屋さんってかなり神経質な人なの?1㎝を三つ折りってことは約3㎜でしょ。やりすぎじゃない?)

理由は2つです。

  1. 研ぎ面を極力少なくするため
  2. 平面保持力を高めるため

えーっとですね、「紙ヤスリ」って研磨力が強いんです。器の釉薬を傷つけてしまうのです。研いだ後、周りの釉薬が薄っすらと曇っているのは、あれは「細かい傷」が付いたからなのです。

なので、「なるべく」ですが、周りの釉薬が傷つかないようにペーパーを小さくして使うわけです◎

それから「三つ折り」っていうのは、ペーパーの「平面保持力」を高くするためです。ペーパー1枚で研いでいると「へなへな」なわけです。紙なので柔らかいですよね。

欠けたお茶碗の金継ぎ修理のやり方

普通にペーパー1枚で研いでいると「Aコース」になるわけです。紙一枚だと「研ぐ方のもの」が柔らかいので、錆漆(←硬いもの)の形を拾ってしまう。「カクカク」していた錆漆の「山の部分(エッジ)」は軽くさらうことはできるのですが、研ぎによって錆漆を「形作る」ことは難しくなります。

一方、「Bコース」のペーパー3枚重ねだと、「研ぐ方のもの」の「硬さ」が3倍になるわけです。元々の錆漆の形に引っ張られずに錆漆の形を研ぎによって作っていくことが可能になります。
(※ ペーパー1枚に比べて…という話です。平面維持強度をもっと上げて、きちんとした「形と作る」作業がしたかったら「小さな砥石」を使うのがいいと思います)

 

と、さんざん説明したくせに今回、使っているのは「木賊とくさ」という植物です◎

 

 

乾燥させた木賊を水に浸してから使います。水に浸さないと「パリパリ」していますので。

「木賊」って…あの、そこらへんに植えてある「木賊」でいいの??
はいー、あの「そこらへんの木賊」でイケます◎ めちゃくちゃ繁殖力が強いらしいので、ご近所さんの家に植えてある木賊を1,2本、頂いてきてください◎

数週間放置しておくと、いつの間にかカピカピに乾燥しています。そしたら使ってみてください。

 

 

 

水をちょっと付けて研いでいきます。
木賊は二つ折りして使うと、平面維持がしやすくなります。

 

独特の感触で、意外と気持ちいいです。研ぎ心地がペーパーとはちょっと違います。

 

研ぎながらウエスでちょこちょこと研ぎ汁を拭き取ります。拭き取って、研ぎ具合チェックです。
出っ張っている箇所があったら重点的に研いでください。というか、出っ張ってたら刃物で削った方が早いです◎

指の腹を通して、「つるっ」といったらオッケーです。

今度は器の内側に行きましょう。

 

 

内側も同様に研いでいきます。

接着箇所の周りに付いてしまった錆漆さびうるし(ペースト)が残っていたら、研いで綺麗にしてしまいます。

 

 

 

オケオケ。綺麗に研げました◎

そうしたら、いよいよ「漆の塗り」に入ります。

 

 

 

 

07 漆の下塗り


道具  ②ティッシュぺーパー ③面相筆 ④蒔絵筆(赤軸根朱替わり) ⑥練り竹ベラ ▸作り方 ⑦作業板 ▸作り方
 材料  ①エタノール(テレピン、灯油など) ⑤精製漆(今回は”赤口漆”) ⑧サラダ油

▸ 道具と材料の値段/販売店


 

さ、ついに「漆塗り」します◎
ここまで、長い道のりでした~! けど、まだまだ続きます(涙)

 

 「生漆」しか持っていないのですが、どうしたらいいですか?
はい、それではこちらへどうぞ ↓

▸ 精製漆の作り方

 

↑ この茶色半透明の漆でも「漆塗り」はできるのですが、半透明だと「どこを塗ったのかわかりにくい」のです(涙)漆に色を付けたい方はこちらへ ↓

▸ 色漆の作り方

 

さらに、「筆」って…何を選べばいいんですか??という方へ

▸ 金継ぎにおススメの「筆」

 

 

作業に入る前に、筆をテレピンで洗って筆の中の油を洗い出します。
 ▸ 詳しい作業前の筆の洗い方

※ 何で筆に「油」がついているの??かと言いますと、作業が終わった後に、油で筆を洗っているからなのです◎ヘンですね、漆って。

 

 【 作業前の筆の洗い方 】

  1. 作業板の上に数滴テレピンを垂らす。
  2. その上で筆を捻ったりしてテレピンをよく含ませる。
  3. ティッシュペーパーの上でヘラで筆を優しく押さえる。

 

 

 

筆の準備が済んだら、今度は漆の用意をします。

  1. 漆のチューブの蓋を開ける。
  2. 作業板の上に少量の漆を出す。
  3. 筆に漆を馴染ませる。
  4. 作業板の上に何本か線を引き、漆の量を調節しつつ、
    含み具合をチェックする。

 

漆の中にゴミがたくさん入っている場合などは濾し紙で漆を濾してきれいにします。必要な方はこちらをご覧ください ↓

urushiway ▸ 基本的な漆の扱い方・濾し方

 

うう…。漆は塗りに入る前の「準備」に時間がかかる…(涙)

 

 はい、ようやく漆塗りの実践に入ります!

 

 

塗っていってください。とにかく塗っていってください。ビビらなくて大丈夫です◎

「塗る順番」ですが、基本的には器の内側から塗り始めた方が作業がやりやすいと思います。

なぜ?
さー、何ででしょう??

 

 

先に器の外側を塗ってしまいますと、その後の器の内側を塗っている時に「うっかり」漆を塗ったところを触ってしまいやすいからです。
先に内側を塗ってから、器の外側を塗った方が「うっかり率」が下がります◎

いやー、うっかりするもんですよ。うっかり、うっかり。
僕もときどきうっかりします◎

 

 

あら、きれい◎
このまま完成でもイイですね~。器の白い素地に漆の赤色が映えますね~◎

 

そして…器の外側を塗ります!ガンバレ、館長!

 

 

そうです。錆は完全に覆うように塗っていってください。
錆が表面に出ていると、使っていくうちにその個所から剥がれていきやすくなります。ご注意ご注意。

 

 

漆の厚みは、気持ち「薄目」になるように気を付けて下さい。あとはいかように塗っても大丈夫です。(ホントか?)

 

 

ちょっとくらいはみ出しても気にせず行きましょう◎ おおらかに。

がっつりはみ出した場合は…どうしたらいいですか?(涙)

えーっと、それは見せしめに残しておいてください。己の集中力の無さを反省する材料にして、それを見ながら日々精進してください。はい。

はい、ウソです。
そうですね、そんな時は「アルコール」などの揮発性の高いものを綿棒などに含ませて、拭き取ってください。拭き取って、アルコールもしっかり揮発したら、再度、塗り直します。

テレピンや灯油などは揮発が遅いので、あまり綺麗に掃除ができません。アルコールがいいと思います。

 

 

なるべくはみ出さないように集中して塗ってください。

 

ところで、もし、漆を厚く塗りすぎた場合はどうなるんですか??

はい。こんな感じになります↑。シワシワになるわけです。
塗膜表面と塗膜の中の方との乾くスピードに「差」があり過ぎるとこうなるのだと思います。多分。

げっ!ホント!? やだー。縮んじゃったらどうすればいいの?

えっとですね、そのまま見て見ぬ振りして1ヶ月くらい放置。(縮んだ箇所の乾きは時間がかかります)
しっかりと中まで硬化した後、研いで塗り直す。です。

もしくは、縮んだ箇所を竹べらや彫刻刀でこそげ取って、テレピンを含ませたウエスできれいに拭き取る。その後、研いで塗り直す。です。はい。

どちらにしろ、すごく面倒です。呪いです。呪われないように気を付けてくださいね。

 

ちなみに、この「シワシワ現象」は湿度が高すぎて、「急激に乾かした場合」にも起こります。漆風呂の湿度を高くし過ぎたり、塗れた布を漆塗りした箇所のすぐ脇に置いたりしないようにしてください。(↑濡れた布のすぐ脇は、そこだけ局所的に”超・高湿度”エリアになります◎)
ご注意、ご注意◎

 

 

 

 

塗り終わりました~。やっと終わった◎

 

 

はい、鳩さん、さよなら、さよなら。

 

 

 

作業が終わったら湿度の高い場所(65%~)に置いて漆を硬化させます。そう、漆は空気中の水分を取り込んで硬化するのです。不思議な樹液ですね◎

湿度が高い場所…って、お風呂場にでも置けばいいんですか??

風呂場…でもいいのですが、風呂場って湿度が100%近くにまでなるので、漆を乾かすにはちょっと「どぎつい」環境だと思います。(漆は急激に硬化すると「やけ」「縮み」といった厄介な現象が起こりやすくなります)

もうちょっとソフトな環境を用意してあげましょう◎そう、実は漆は”やさしさ”で乾くのです。よ◎

 

 

 【 簡易的な漆乾燥用の風呂 】

湿度が保てる空間を用意します。
※ 水を固く絞った布を中に入れて湿度を高くしてください。

↑ こんな感じでいかがでしょうか?

え!段ボール…。こんなんでもいいんですか??

はい、大丈夫です◎「段ボールなんてダサくて嫌!」という方は↓のページを参考にバージョン・アップさせていってください。

▸ 段ボール漆風呂の作り方

 

 

 

塗り終わったら油で筆を洗います。
 ▸ 詳しい作業後の筆の洗い方 

※ 油で洗わないと筆の中に残った漆が硬化するので次第に筆がゴワゴワしてきてしまいます。

 

 【 終わった後の筆の洗い方 】

  1. 筆に油を含ませる
  2. 作業板の上で優しく捻ったり、クネクネ(?)させたりする
    (こんな表現でいいんでしょうか?)
  3. ティッシュの上で、ヘラを使って優しく押さえる
  4. 筆の中の漆分がほとんどなくなるまで、<1~3>の作業を繰り返しす
  5. 最後に綺麗な油を筆に軽く含ませてキャップを被せる

※ 極々、ソフトに押さえるようにして筆の中の漆と油を掻き出すようにしてください。強くしごいてしまうと、筆の毛先が痛んで「カール」してしまします。

 

 

筆は付属のキャップを嵌めて保存します。キャップが無かったらサランラップを丁寧に巻いてください。

キャップがない、もしくはキャップを作りたいという方はこちらを参考にしてください。
 ▸ 筆のキャップの作り方 

 

 

 

 【 お掃除、お掃除 】

インターネット上で初心者相手の金継ぎ教室全ての作業が終わったら作業板を掃除します。

 テレピン(又はエタノール、灯油など)を垂らして、ウエスやティッシュできれいに拭き取ってください。

   caution ! 

厳密に言うと、素地をし終わった後の作業板の上には「ごくごく薄っすら」と漆の成分が残っています。ですので、この作業が終わるまではしっかりとゴム手袋をして、ゴム手袋を外したあとは作業板を含めて漆の道具類を触らないようにした方がいいです。

 

いやー、今回のページは長かったー。

それでは、みなさま、さようなら~◎

 

 

 

 

 
 

蒔絵教室レポート6日目②/炭粉上げ2回目

 

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   修行のお時間!!

 

※鳩屋が蒔絵の技術を習いに蒔絵師さんのところに通い始めました。
そこで習ったことをひとまず備忘録的な感じでまとめ、その情報を多くの方とシェアしよう…というがこのシリーズです。
後日、「初心者でもできちゃうぜ蒔絵シリーズ」のようなコンテンツに落とし込むのが密かなる野望です◎(シクヨロです)

※作業工程や説明が間違っていたら、後日、師匠や同門の生徒さんからツッコミが入ると思います(苦笑) そうしたら訂正してきます。

 

かめばかむほど蒔絵の奥深さよ

金継ぎ図書館は現在、「漆工房 皎月こうげつ」の↑かめ師匠のところで修行中です◎
かめ師匠は蒔絵の本場・石川県の輪島で修行された方です。

 

 

漆工房皎月は東京の「駒込」「練馬」「青梅市」「あきる野市」金継ぎ教室も開催しています。
輪島で蒔絵の修行をされたかめ師匠と、東京藝大出身の福田さん(女性、僕の先輩です)の二人体制で丁寧に教えてくれます。至れり尽くせり!
都内で金継ぎ教室をお探しの方、金継ぎ図書館が100%の自信をもっておススメします◎(はっきり言って、最強の金継ぎ教室だと思います。)

詳しくは皎月さんのHPでチェックしてください。
▸ 漆工房 皎月Facebookページ

 

 

 

 

本日のメモ01/〈椿の高蒔絵〉炭粉上げ2回目


【使った道具・材料】
道具 ・小筆(インターロン0号、2号) ・爪盤 ・筆洗いベラ
材料 ・炭粉 ・呂色(黒い漆) ・サラダ油

 

前回の作業の続きです。前回は「炭粉上げ1回目の研ぎ」を行いました。

 

前回の作業を見る

▸ 炭粉上げ一回目の研ぎ

 

 ※ 炭粉の研ぎ後、漆での固め(拭き漆)をおこなわずに、次の作業に入ります。

 

 

L子先輩は爪盤を忘れたので、かめ師匠の爪盤を借りて作業です。いーなー◎

 

 

↑主にインターロンの丸筆2号を使って漆を塗っていきます。

炭粉上げ2回目の漆の塗りは基本的には1回目よりは「薄目」に塗っていきます。(1回目の盛り上げ具合によりますが)

 

↑L子パイセンじゃなくて、かめ師匠でした。

二回目はどのくらいの面積を塗っていくのか??といいますと…

 

 

↑こんな感じです。

 

 

はい、ちょっとは分かり易いでしょうか?

どのくらいの面積を塗るのか?は、「どんな感じの凹凸の仕上げをしたいのか?」次第です。
ということなので、経験のない僕には「仕上がりのイメージ」を持つことができません。「ちょっとわからん」という感じで、なんとなく師匠の真似をしながら進めています。

何でも初めての経験は、いろいろ考えてしまって先に進めないでいるよりかは、先達の真似をしてサクサク進めていく方がいいと思います◎

 

一回目の炭粉上げでは銀粉の近くは少し「厚目」に塗って、高くしました。一回目が上手くいっていたら、二回目の炭粉上げは↑の図のように結構、均一な薄さでオッケーと言うことになります◎

 

漆塗りの作業は手早くおこなっていきます。漆が緩いうちに(乾きが来る前に)作業を終わらせます。

 

 

手早く炭粉を蒔いていきます。柔らかい毛先の筆を使ってバサバサ蒔いて、掃いていきます。

筆は特別なものを用意しなくても、毛先の柔らかい筆でいいです。炭粉蒔きで使うと毛が汚れます。ので、基本的には他の蒔絵用(金や銀を蒔く時)とは別物を用意した方がいいです。

 

 

炭粉を手早く全体に掃いていきます。3往復くらいさせて、しっかりと漆に炭粉を乗せていきます。

その後、炭粉をしっかりと払い落します。パラフィン紙やクッキングシートなどを敷いて、その上に炭粉を落とすと、その後の回収が楽にできます◎

 

 

炭粉を蒔き終わりました◎

暫くすると(五分くらいかな?)、厚めに漆を塗った部分の炭粉が漆を吸い上げてきます。炭粉の表面が濡れてきます。

そうしたら、もう一度、炭粉を蒔きます。

 

 

全体に炭粉を蒔いて、しっかりと払い落とします。

 

 

落として、落として…

 

 

はい、フィニッシュです◎

 

 

これを湿し風呂に入れて乾かします。

 

 

 

さて、蒔絵では漆を塗ってからその漆が乾きかける前に、すぐに粉を蒔きます。
なぜ、すぐに蒔かないといけないかと言いますと…

 

 

漆が乾いてきてしまうと、Ⓑのように粉が沈みづらくなります。そうすると漆の表面に粉が溜まってしまって、そこだけ乾きが早くなります。
表面だけ乾きが早い…となると、つまりそれは「縮み」を引き起こしやすくなります(涙)

 

 

↑ほとんど同じ図説ですが…

塗った漆の中にしっかりと粉を沈ませると、全体が均一なスピードの乾き方になるので、縮みません。

「手早く塗って、手早く蒔く」ですね。

 

 

 

ぷち備忘録/①


 

 蒔絵筆の「本当」の洗い方です。

 

 

なんと「指」の腹の上で洗うんです!!知ってましたか??知りませんよね◎

カブレないの!?
はいー、カブレません。ダイジョウブです。多分。

何で漆が着くのにカブレないのかといいますと、油を使って洗っているからです。漆は油が着いていると乾かないので(漆が活動しないので)、それでカブレないのです◎

 

 

サラダ油などの「不乾性油」を使って洗います。
人差し指の腹の上に蒔き筆を寝かせます。漆を掻き出すヘラの先は「丸まった」ものを使います。筆の先の「命毛」をなるべく傷めないようにです。

ヘラの素材はべっ甲や象牙、柘植の木など、「緻密」なもので、接触面がツルツルする素材がいいのだと思います。

 

 

実は私はこの洗い方をしていないので、そのコツがあまり分かっていません。ので、次回、先輩方に詳しく聞いてきます◎ ついでに写真も撮らせてもらって、解説したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

蒔絵教室レポート6日目①/炭粉上げ一回目の研ぎ

 

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   修行のお時間!!

 

※鳩屋が蒔絵の技術を習いに蒔絵師さんのところに通い始めました。
そこで習ったことをひとまず備忘録的な感じでまとめ、その情報を多くの方とシェアしよう…というがこのシリーズです。
後日、「初心者でもできちゃうぜ蒔絵シリーズ」のようなコンテンツに落とし込むのが密かなる野望です◎(シクヨロです)

※作業工程や説明が間違っていたら、後日、師匠や同門の生徒さんからツッコミが入ると思います(苦笑) そうしたら訂正してきます。

 

かめばかむほど蒔絵の奥深さよ

金継ぎ図書館は現在、「漆工房 皎月こうげつ」の↑かめ師匠のところで修行中です◎
かめ師匠は蒔絵の本場・石川県の輪島で修行された方です。

 

 

漆工房皎月は東京の「駒込」「練馬」「青梅市」「あきる野市」金継ぎ教室も開催しています。
輪島で蒔絵の修行をされたかめ師匠と、東京藝大出身の福田さん(女性、僕の先輩です)の二人体制で丁寧に教えてくれます。至れり尽くせり!
都内で金継ぎ教室をお探しの方、金継ぎ図書館が100%の自信をもっておススメします◎(はっきり言って、最強の金継ぎ教室だと思います。)

詳しくは皎月さんのHPでチェックしてください。
▸ 漆工房 皎月Facebookページ

 

 

 

 

次第しだいに、蒔絵教室のアップの速度が送れています(涙)。ここいらで踏ん張らないと、このシリーズが頓挫してしまう…ので、何とか食らいつきます!はい。

 

 

 

本日のメモ01/〈椿の高蒔絵〉炭粉の研ぎ1回目


【使った道具・材料】
道具 ・三和の砥石#600 ・金鋸かなのこ

 

今回は「空研ぎ」でいきます。これ間違えちゃダメです。水を付けないで研ぎます

 

「三和」というメーカーの砥石を使います。漆屋さんで売っています。

↑のモノはその砥石をすごく小さく切りました。金鋸で切ります。

砥石は結構、値段が高いです(涙)。一般的な刃物を研ぐ砥石よりも断然、値が張ります。何ででしょうね?他のメーカーのものよりも粒子が揃っているのかもしれません。漆の場合、万が一、砥石の中に粗い粒子が入っていて、それで塗面を引っ掻いた場合、結構な致命傷になるのです。

 

三和砥石#600/販売価格: 1,728円 (税込:2017-10-19現在)/サイズ100×23×17mm
▸ 箕輪漆行の販売サイトへ

うーん、何でこんな小っちゃいのにこんな値段するんでしょうね?ま、しょうがないんですかね。

その長細い砥石を切ります。

切る…??「切る」って、砥石って切れるの??「石」でしょ!?

はいー、切れます。というか、強引に切ります◎

 

 

金属を切る用のノコギリがホームセンターなどで売っています。鋸の「刃」だけ用意すればオッケーです。安いものだと3枚/¥200~300くらいであります。

 

金鋸でズコズコと切っていきます。意外と切れます◎
三和の砥石は比較的、柔らかいので切りやすいのです。とはいえ、鋸の刃もすぐに擦り減って、切れなくなってきます(涙)。これはしょうがないです。

2~3㎜厚に切ります。
そうしてからさらに…

↑こんなサイズに切ってください。このあたりのサイズ感は人それぞれだし、研ぐもの、研ぐ面積の大きさによって変えていいと思います。多分…(かめ先生に確認しておきます)。

用意した砥石は、「四角い」のが一個と、「長細い」のが一個です。

 

 

砥石が用意できたところで、研ぎ作業に入ります。

注意点は「空研ぎ(水は付けない)」「軽く研ぐ」「地面(漆の面)に当たらないように(傷付けないように)研ぐ」です。はい。難しいです(涙)

 

 

 

まずは「正方形」に近い形に切った砥石を使います。これで「広目」の面を研いでいきます。

↑砥石がかめ師匠の指先に隠れています。親指と人差し指で軽くつまんで研いでいきます。

 

 

↑この「炭粉の高上げ一回目」で盛った炭粉を研いでいくわけですが、どうゆうふうに研いでいるの???と言いますと、、僕もよく分かっていません◎ いや、これはコツを掴むまでは「何となく…」って感じになると思います。

 

 

一応ご説明しますと、「葉っぱ」の部分は葉の外側の方が高くて、葉の内側になるにしたがって低くしてあります。
※前回、炭粉上げの一回目の作業で、葉の外側の漆の塗り厚を厚目にし、内側になるにしたがって薄く塗ったからです。←この解説ページはまだ作っていません。すみません~(涙))

 

炭粉上げ一回目が終わった状態がⒶです。この状態だと炭粉を蒔いた面の中に「節」があったり、内側に向かって炭粉が終わる箇所にちょっとした「段差」が生じています。

それをⒷのような状態になるように研いでいきます。

 

 

砥石を摘まむような、炭の上に軽く乗っけているような…感じでしょうか。

ちなみに、この「炭研ぎ」作業は、一度、炭粉を漆で固めてから作業を行う人もいます。かめ師匠は固めません。固めると研ぎ面が硬くなって研ぎづらい感じがでるからです。

固めていないので、軽く研いだだけでも結構、ゴリゴリ削れて行きます。細心の注意を払いつつ作業を行います。

研いだ「炭の粉」が画面についていると(残っていると)、どのくらい研げているのか分かりづらくなります。それで「まだまだかな…」って研いでいると、研ぎ過ぎて地面まで彫ってしまったりします。
研いだ炭の粉は筆で払ったり、ウエス、ティッシュなどでちょくちょく拭き取りながら、画面の研ぎ具合が見やすい状態にしつつ、作業を進めます。

 

 

炭粉を蒔いた箇所で、「節」になっているところをはつり、あとは地面へランディングする箇所をなだらかになるように研ぎます。←ここを研ぐ時に「地面」を研がないように気をつけます。

地面に当たらないように、、と言われても…難しい~。「慣れ」でしょうかね。

 

 

ちなみに研ぐ時は、傾斜の低くしたい方の指にほんの少し力を入れ気味にします。
ほんの少しです。うっすらと力を入れます。うっすらです。本気で入れると、すぐに研ぎ過ぎてしまいますので気を付けてください。うっすらです◎

 

 

狭い面積を研ぐ場合は、もう一個の方の「長細い」砥石を使います。

 

 

↑こんなような狭い箇所を研ぐ時です。

先ほどは、研いでい面が広目だったので、砥石をピタっと乗っけて研ぐことができました。砥石自体の研ぎ面の「平面」を利用して、炭粉の成形ができました。
今回は面積が狭いので、先ほどのように幅広の砥石をピタッと乗せてしまうと…

 

 

炭粉上げした面から大きくはみ出してしまいます。砥石の方がでかいわけです。

こうなった状態で研ぐと…

 

 

砥石の下の炭粉上げした面が見えませんし、ちょっとした砥石の角度の誤差で地面を掘ってしまいます。

ということで、狭い面積の箇所はこちらを使います↓

 

 

おおー、なるほど。これ、使うんですね◎
でも、どうやって??長細くなっちゃって、余計使いづらそうに見えるんですが…。

 

 

 

↑こう、使います◎ よくわかりませんね。図説します。(今回は”図説”が多い!! 作るの大変よ~(涙))

 

おお~、分かりづらい図説だ!(涙)
分かりますか?わかりますね??分かってくださいね◎

砥石を摘まんでいる親指と人差し指に爪を画面に当てます。当てた状態をキープします。砥石を摘まむ高さと角度を調節します。そのままをキープします。そうすると一定の任意の角度で炭粉を研ぐことができます。

なるほど~◎という感じですね。
こうゆうのは独学だとなかなか気がつけませんよね。恐るべし、先人の智慧◎

 

あとは皆さん、実践です。

 

 

 

 

↑いつも作業の早い、L子先輩。

 

 

 

 

↑NN子先輩。

で、「研ぎ終わった状態」の写真を撮り忘れていました…(涙)
ま、写真で見せた所でほとんどその違いは分からなかったような気がします。はい。だから、写真が無くてもいいのです。「いい具合」に研いでおいてください◎

研ぎ終わったら、研いだ炭の粉を綺麗に払い落として、炭粉上げの2回目の作業を行います。

※ 炭粉を研いだ後、漆での固めはおこないません。

次回、ご説明します◎

 

 

次の作業を見る

▸ 炭粉上げ二回目

 

 

 

蒔絵教室レポート4日目(その④)/高蒔絵の高上げ1回目の固め

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   修行のお時間!!

 

※鳩屋が蒔絵の技術を習いに蒔絵師さんのところに通い始めました。
そこで習ったことをひとまず備忘録的な感じでまとめ、その情報を多くの方とシェアしよう…というがこのシリーズです。
後日、「初心者でもできちゃうぜ蒔絵シリーズ」のようなコンテンツに落とし込むのが密かなる野望です◎(シクヨロです)

※作業工程や説明が間違っていたら、後日、師匠や同門の生徒さんからツッコミが入ると思います(苦笑) そうしたら訂正してきます。

 

かめばかむほど蒔絵の奥深さよ

金継ぎ図書館は現在、「漆工房 皎月こうげつ」の↑かめ師匠のところで修行中です◎
かめ師匠は蒔絵の本場・石川県の輪島で修行された方です。

 

 

漆工房皎月は東京の「駒込」「練馬」「青梅市」「あきる野市」金継ぎ教室も開催しています。
輪島で蒔絵の修行をされたかめ師匠と、東京藝大出身の福田さん(女性、僕の先輩です)の二人体制で丁寧に教えてくれます。至れり尽くせり!
都内で金継ぎ教室をお探しの方、金継ぎ図書館が100%の自信をもっておススメします◎(はっきり言って、最強の金継ぎ教室だと思います。)

詳しくは皎月さんのHPでチェックしてください。
▸ 漆工房 皎月Facebookページ

 

 

 

本日のメモ01/〈椿の高蒔絵〉銀粉の固め


【使った道具・材料】
道具: インターロン(0号)、爪盤(爪に付ける小さなパレット)、竹製の針木砥
材料: 生漆、テレピン

 

3日目に蒔いた銀粉を生漆で固めます。
▸ 3日目の作業を見直す

 

生漆は濾し紙(二枚くらいかな?)で濾して、大きなゴミを取り除きます。

 

 

生漆をテレピン(又は灯油)で希釈して使います。割合としてはテレピン3,4割ってところでしょうか。

インターロンの0号を使います。すごく細い筆です。

 

なるべく蒔いた粉からはみ出さないように漆を塗っていきます。漆は多すぎず、少なすぎず…を筆に含ませて塗っていきます。と言ってもよくわかりませんよね。

タプタプと漆が乗っている…✖ じんわりと漆が沁みている…◎ というところでしょうか?

 

↑このくらいです。師匠のオッケーが出ました◎

 

はみ出さないように漆を塗っていったのですが、漆がだんだんと浸み込んでいくので、ちょっとはみ出したりします。
まぁ、しょうがない。

 

生漆を塗り終わった後、どうするかと言いますと…

 

「ティッシュ・OFF」します◎
「ティッシュ・オフ」ってなに??おじさんの僕には聞き慣れない言葉。

漆を浸み込ませた部分にティッシュをそっと置きます。

 

そして、軽く押さえるティッシュはなるべく動かないようにします。動くと漆が周りの画面についてしまいますので。

 

そっとOFF!

 

 

ティッシュに漆が吸い取られます。これを数回おこないます。3回くらいかしら?

 

僕はNN子先輩と同時進行で進めています。L子先輩は断トツで先を進んでいます。

ガンバレ!金継ぎ図書館!!

 

ティッシュオフした手板は「湿し風呂」に入れて、しっかりと漆を乾かします。

 

漆が乾いたら、はみ出した漆を掃除します。じわじわ…と蒔絵の線からはみ出していった漆です。

「掃除」??
そうです。「そうじ」です◎

漆がまだ「完全」に硬化する前だったら、結構、簡単に除去することができるのです。(ナント!)
今回はガンガンに湿した風呂に90~120分くらい入れて漆を乾かした後、この「漆除去作業」をしました。

漆は時間が経つほど、どんどん硬化していくので、この掃除作業がやりずらくなります(何日も経ってしまったら、もう除去できないと思います)。ご注意、ご注意◎

 

 

使っているのは「竹製」の「針木砥」です。以前、「蒔絵教室レポート4日目(その③)/L子先輩の蒔絵修正」のページでご紹介したのは「木綿針」で作った金属製の針木砥でした。今回は「竹製」です。

金属製のものは硬いので画面の「地」を傷つけやすいので扱い注意です。竹製の方が画面への辺りがソフトです。その分、漆を削る力が弱いのだと思います。
そのうちこの「竹製針木砥」の作り方もご紹介します◎ 簡単です。

竹製の針木砥で蒔絵の線からはみ出した漆を、コリコリ削っていきます。こそげ取る感じでしょうか。

 

 

この後の作業は「高上げ二回目」になります。二回目は「炭粉」でやります。炭の粉です。ペーパーの上で炭を摺り下ろして作った粉です。
何で二回目は銀粉じゃなくて、炭粉だったんだっけ?忘れちゃいました。次回、かめ師匠に聞いておきます◎

 

 

 

 

【かんざしProject 02】 かんざし「軸」部分のデザインによって「キープ力」に差はあるの??

 

待ち針?かんざしです◎

 

先日、初めて東京の「高円寺」に行きました。多分、初めてだったと思います。

台風が通り過ぎた直後だったので、空気が澄んでいた。だから空の青さがすごくクリアーで綺麗だったわけです。
だけど、高円寺を歩いていて感じたのは「東京の空は小っちゃいな」ということでした。(アーケード街を歩いていたので、そりゃ、空が小っちゃいわけですが)

 

現代に生きる私たちは、「かつてはあったはずの繋がり」をいつの間にか見失っている。
自身の生活を振りかえってみると、そう感じることがあるのです。

 

「もうちょっと」でいいから「木」や「森」「山」に近づいた方がよさそうだな…と思う。そうじゃないと「私」という「殻」がどんどん厚く、硬くなっていくような気がする。ソリッドな個体となり、孤独になり、息苦しくなる。

 

流動性を取り戻す。関係性を取り戻す。
「簪かんざしプロジェクト」もそんな試みの一つなのです◎ 多分。

 

↑Made by 鳩

 

 

 

簪の髪まとめキープ力、付け心地の実験


 

髪の長い久恒さんに実際に簪をつけてもらって「実験」をしました。

↓テストとして作った簪です。

↑Made by 鳩

  • 左端……【玉部分】 骨董ガラス/ちょい重め 【軸部分】 桜の木/六面体/無塗装
  • 真ん中…【玉部分】 鹿の角/ちょい軽め 【軸部分】 桜の木/六面体/漆塗り
  • 右端……【玉部分】 ヤクの骨/軽め 【軸部分】 鉄木/円柱/漆塗り

 

僕の予想(希望的)としては軸は「ツルツル」した漆塗りよりも、少し「ザラザラ」した木地のままの質感の方がキープ力がある。円柱の軸よりは多角形。細い軸よりは太い軸。軽めの玉部分よりかたは少し重めの玉……の方が「断然」キープ力があるのではないか?と密かに予想していました。

 

このあたりの予想が当たった場合、従来の一本簪の作り方を強烈に「否定」することができます。
そして「こういう理由で私たちの作る簪は優れているのです!」と、皆さんにその優位性を強くアピールできます。ブランディングがやりやすくなるな~フフフフ…と「ワルな目」をしながらニヤニヤしてました。

 

 

 

で、実際に使ってもらいました。

ガラスのトンボ玉+無塗装の木の軸(八角形)

 

左画像が簪を付けたばかりのものです。朝、仕事に出かける前。
右画像が仕事を終えて家に帰って来てから撮った写真です。(およそ8時間後)

今回は簪の「キープ力」を知りたかったので、「途中で髪をまとめ直す」ということを控えてもらいました。朝、セットしたらその後一切触らない…ということです。

ちょっと髪のセットが崩れていますね。髪の乱れは心の乱れ…

 

次に↓こちらの簪のテスト。

鹿の角の玉+漆塗りの木の軸(八角形)

 

はい、こんな感じです。

 

最後に↓こちら。

ヤクの骨の玉+漆塗りの軸(円柱)

 

 

結果としましては…一番最初の「トンボ玉+木の軸」が一番キープ力がありました!と言いたかったのですが、そんなことはありませんでした(笑)

「キープ力は全部、ほとんど同じ感じ」「大して差がない」
が結論となりました。

「鳩の勘」はからッきし冴えてなかった!ううう…ちょっと凹みますね。(うそ。全然凹んでない。ぜんぜん…うう)

 

それ以外にも久恒さん自身が持っている市販の簪を使った場合の感想も聞きました。

金属の簪、軸が「四角形」の簪、などなどテストしてもらいましたが、「そこに大きな差は無さそう」…と言うのが感想でした。

つまり「何でもいいから棒状のものを突っ込めば髪はまとまる!」ということなのかもしれません。(言い方が汚いかしら?)

となると、この結果をポジティブに捉えるなら、軸の形状のデザイン、表面塗装に関して、「何の制約も無い」と考えてよさそうです◎

ほほー。ナルホド。ん?ってことは今回の「実験」は何の意味も無かったってこと??

いやー、それを言われちゃうとですね~寂しくなりますね◎ (言っちゃ、ダメよ)

 

 

次回、ブチコさん(陶芸家さん)から送られてきた「玉」部分のテストピースをご紹介します◎

 

金継ぎのやり方

 

 

韓国のアート・ビエンナーレに出品してます!/2017清州工芸ビエンナーレ

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藝術の秋よん!

 

「アニョン」って、それ、韓国の挨拶でしょ?
しかも写真に写っている文字がハングル文字っぽい…ですね。どうしたっていうの??

はい、なんと金継ぎ図書館、海外進出第二弾です!(第一弾はベトナムのフリーペーパーに掲載されました◎ きっと誰も覚えていないと思いますが)

今回は韓国の芸術展示会に作品を出品しました◎

 

2017清州工芸ビエンナーレ」という、工芸の全分野(金属、陶磁器、木工芸、繊維、ガラスなど)にまたがる国際総合芸術展示会です。
9月13日から韓国中部の忠清北道清州市で開幕。10月22日まで旧清州タバコ製造工場で行われます。

 

今年のビエンナーレのテーマは、「Hands+ 抱く」。「Hands+」…は「手で工芸以上のものを作り出す」という意味です。
18カ国・地域から約780人が参加し、約4000点の作品が展示されています。

 

作品は金継ぎした「器」ではなくて、「器」という漢字の語源をコンセプトにした、「槍」の作品です(墓標のような作品も一つありますが)。全部の作品に金継ぎした痕跡があります。

 

↑一応、作品のコンセプトがこちらに書かれています。僕は読めません。

 

なぜに韓国のアート・ビエンナーレに出品しているの?と言いますとですね、それは「Studio 仕組」さんという日本の会社からお声が掛かったからなのであります。(もともと、Studio仕組さんの方にビエンナーレ組織委員会から出品依頼が来たのです)

Studio仕組さんは日本の伝統工芸を活性化させ、次世代に伝えることをミッションとし、アーティストや職人と組んで様々な活動をしている組織なのです。

 

それじゃ、そのStudio仕組さんのお眼鏡にかない、数多いる工芸アーティストさんの中から、鳩屋さんに白羽の矢が立った…ってことね◎

ふふふふ…そう思っておいていただけたら有り難いです。(実は裏ルートでお声がかかったのですが。おほほほ…)

 

だけど、↑こんなお墓みたいな作品を韓国まで持っていって大丈夫なのでしょうか?

 

↑こっちは「槍」だし…。

 

韓国の人たちにも好意的に受け取ってもらえたら有り難いのですが、でも
「武器」ってなると~(笑) あまり「よい印象」は抱かないかもしれませんね。アートということで、いろいろ深読みしてくれたらと思います◎

 

ちなみにStudio仕組さんは「日本刀」も扱っています。本物の日本刀です。海外で売ったり、銀座シックスの蔦屋さんのフロアーにもお店があります。

 

ところで、日本人のこの「刃物」に対する接し方って何なのでしょうね?

 

ただの「人殺しの道具」とは捉えていませんよね。
日本の伝統的な武器を「他者の命の奪いとるための効率的な道具」と考えてしまうと、「ではなぜにそこまで美しさを追い求めたのか??」への読み筋が全く見えなくなってしまします。

「日本刀はアートだ」とか、「日本では、人を殺す武器でさえも芸術の域まで高めてしまった、世界的に見ても稀有な文化である」といったフレーズをよく聞きますが、これを聞いたところで何も合点がいかないですよね。
↑これって「金継ぎとは…」と同じ話法のような感じですね~。日本人はあまりよく理解できていない自国の文化をこうやって説明したがる癖がありますね。

 

鳩屋の「読み筋」としては、「当時の日本人は”自他の境界”が無くなる境地を至上のものとしていた」、だからその境界を無化する「究極の道具」として日本刀を捉え、ただの人殺しの道具という範疇を遥かに超えて洗練していった。そう読んでいます。

 

武士の勃興の時代と重なるように盛んになった文化としては「禅」「茶」「能」などがあると思います。(金継ぎも同じような時代ですかね~)

これらの文化は「自分と他者の境界線」を無化したり、「生と死の境界線」を超えようとする思想を孕んでいると思います。さらにはそれらを身体的に実感することも、一つの重要なゴールとして持っている気がします。

 

とすれば、日本刀をはじめとした武器に関しても同じ哲学が貫かれている可能性が高いと思うのです。

この辺りの「武士道」の精神性は日本人自体が解明できていないところだと思います。でも海外の人たちがすごく興味をもっており、知りたい思想でもあると思います。

 

当時の日本人の精神性を考究して、何とかまとめ、それが作品化できればと思っています。

相変わらず意味が分からんぞ、鳩屋!

 

 

 

金継ぎのやり方

 

 

【かんざしProject 01】 スタート!

ちょんまげ?かんざしです◎

 

満を持して「簪かんざしProject」がスタートしました◎

何々?かんざしプロジェクトって??鳩屋さん、かんざしを作るわけ???

そです、かんざし、作ります◎ チャレンジします。
何でかんざしを作るの?

 

↑Made by 鳩

何ででしょうね?
何となく槍も作っているところを考えると、一本スッと立っているモノに対する興味があるんですかね。

 

そう言えば、草原にポツンと立つ木を見ると気分がいいです。この感覚、伝わりますか?

チベットで信者が祈りを捧げる柱なんかもすごく惹かれます。トーテムポールも格好いいと思います。

 

何なんでしょうね。天と地とを繋ぐ「結束点」って感じがします。人々の祈りが集積する「磁場」のようにも感じます。

「こちらの世界」と「あちらの世界」を繋ぐ「結び目」。「私の世界」と「あの人の世界」との境界面に立ち上がる「ささやかな徴」。

 

日常生活を送るなか、私たちは「自分とは違う世界」が併存していことを認識するのは難しい。どうしても「自分の世界観=世の中全て」というように思いこんでしまいます。そうゆう意識に慣れてしまうから、「異物」を感知するためのセンサーが働かない。

 

私たちは境界線を示す「徴」を見た時、初めてそこに立ち上がっている「別の世界」を意識できるのかもしれません。

 

実は簪を作ってみたいな…と十年前くらいから考えていたんです。
けど、男の僕にとってはハードルが高かった。髪は短いし、だいち、簪を使うことがないわけです。
そうなると、どういったものが使いやすいのか?どんなデザインだと洋服や、使われる場面(結婚式、パーティー、日常などなど)に相応しくなるのか?そういったことがイメージしづらかった。

そんな折、「WEB金継ぎ教室」の生徒さんをやってもらっている久恒さんが、学生時代の友人で陶芸家の大渕さんと「山」や「森」をテーマに商品の共同開発をしようとしているのを聞いて、「”かんざし”を作ることに興味はありませんか?」と提案してみたところ、「あっ!それいいですね。面白そう」という話になりました◎

 

 

 Project Member 


  • 大渕 由香利 さん(通称:ブチコさん)…陶芸家 ▸ Instagram
  • 久恒 まゆ さん…林業会社社員&木工家
  • 深澤 勇人(鳩屋)…金継ぎ図書館館長
  • 角谷 啓男 さん…陶芸家(たまにアドバイザー的な立ち位置で関与してもらう感じでしょうか)

プロジェクト・メンバーの紹介は後日また◎

 

陶芸家のブチコさんに、簪トップの「玉」部分の試作をお願いし、僕と久恒さんは簪の「軸」の部分の研究を進めています。

 

 

「目指す簪は?」というと、もちろんビジュアルのデザインを素敵にしたいですが、それと同時に「付けていてフィジカルに心地よい」ことを追求したいと考えています。

ゴムなどで髪を留めていると、頭皮が引っ張られて疲れる。簪だったら引っ張ることなく緩やかに留めることができる。それでいて緩みづらい…というようなものが作れたら、簪を付けた人はストレスなく一日中自然体でいられる。
そのあたりを目指して作っていきたいと思っているのです。

 

↑左4本は久恒さんが持っていた簪で、一番右は久恒さん自身が「クヌギ」の木から彫り出したものです。

左端の簪…素材:ステンレス(?)/軸:円柱、ストレート
左から二番目…素材:真鍮/軸:四角柱、ストレート
真ん中…素材:木/軸:円柱、ストレート
右から二番目…素材:木/軸:円柱、ストレート
右端…素材:クヌギの木/軸:円に近い多面体、湾曲

 

使ったこともないくせに、僕が勝手に想像していたのは「材質、表面塗装、形状、重さ」によって髪のまとまり具合(緩みやすさ)が変わるのではないか?ということです。

例えば材質が同じ「木」であったとしても軸の形状が「つるっとした円柱」だと、つるつる滑ってしまい、結った髪が緩みやい。「少しざらっとした多面体」の軸だと髪が軽く引っ掛かり、緩みづらい…などの差があるかもしれないと思ったわけです。

この辺りの「鳩の勘」は何処から来ているの?というと、それはお箸やスプーンなどなど、自分の手で作ってきた経験から導き出されたものです。当てずっぽだけど、意外と当たりそうな気もしているのです◎

 

↑Made by 鳩

 

【鳩屋の勝手な予想】


緩みやすい条件…
表面塗装がつるつる/円柱の軸/重量が軽い/軸がストレート

緩みにくい条件…
表面に少し抵抗感がある/多面体の軸/重量が重い/軸が緩やかに湾曲している

 

…ってことは、つまり「既製品」についていうと、そのほとんどが「緩みやすい条件」でしか作られていないと予想しています。
製造コストを下げるために行なわれている様々な加工が、デメリットになっているのではないかと考えています。

 

この「鳩の予想」を元に実証実験を行ったのですが…予想、大ハズレでした(涙)

次回、そのご報告をします◎

 

 

次のページへ

▸ キープ力テスト結果

 

 

金継ぎのやり方

 

 

宮下先生へ/「爪盤」の相談(個人的メールです◎)

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 おーい、宮きちくーん!!

 

※ 9月23日(土曜日)に神楽坂でやっている宮下先生の金継ぎ教室に鳩屋がお邪魔します!

【9月放課後金継ぎ研究室】(宮下先生主催)

日時: 9月23日(土)/18時30分~20時30分ころまで
場所: 神楽坂一水寮 悠庵/東京都新宿区横寺町31  (東西線神楽坂駅から徒歩2分ほど)
参加費: 500円(道具作りですのでお代をいただきます)
定員: 12名ほど

 

 

↑ちょっと分かりづらいところにあるのでご注意ください◎

 

↑正確にはここになります。すごく細い路地に入り、さらに一水寮の「裏手」からお入りください。

 

ご興味のある方は宮下さんのHPをチェックしてみてください◎(お問い合わせも宮下さんのHPで御願いします)
▸ みやっちHPへゴー

以下はそこでおこなうワークショップの企画案です。

 

 

このページは宮下さん個人宛のメールのようなページです。
なぜ、個人メールをブログでやるの!?それ、ブログの使い方、間違っているわよ。
いやー、そうですね◎ そう思います。なのですが、いろいろ考えて「ま、ブログで書いちゃえ!」って結論になりました。

爪盤、爪盤、爪盤、…の作り方を宮下先生に相談させてもらいます。きっと金継ぎでもすごく役に立つと思います。また近いうちに作り方をまとめ直して金継ぎ図書館のコンテンツとしてアップしたいと思います。
まだテスト段階ですー。

 

↑この「爪盤」の上に少量の漆を出して使います。器などを持ちながらも使えます。

 

爪盤つめばん

蒔絵を描く際に左手の親指につけ、この上に漆をだして小さなパレットの役割を果たす用具。水牛の角、べっ甲、セルロイド製などがある。(漆芸辞典/光芸出版 p249)

 

 

みやっち先生へ


ども、宮下先生。先ほどはお電話ありがとうございました。

それではさっそく「爪盤」のご相談です◎
以下の道具・材料、それから手順を考えています。チェックのほど、よろしくお願いします。

 

【爪盤を作るのに使う道具・材料】
道具 ①糸鋸(もしくは普通のノコギリ+彫刻刀(平))カッター(大)で切れました! ②ゴム手袋 ④刻苧ベラ ⑤大きめの釘 ⑦水を入れる豆皿
材料 ③百均のペラペラ木のスプーン ⑥エポキシパテ 〇水 〇紐(指に引っ掛ける用) 〇ペーパー#240

 

スプーンは↑こんな感じのものです。ペラペラです◎
パテは「木部用パテ」がよろしいかと考えています。

 

スプーンの裏にパテを付けるのですが、そのパテを付ける範囲の目印を描いておきます。おおよそです。

 

スプーンのネックの部分を切るので、その目印も描いておきます。

 

糸鋸でネック部分を切ります。その後、切り口をペーパーでやすります。

↑カッター(大)で切れました!

この作業は「普通のノコギリ」で切って、そのあと彫刻刀の平で削るのでもいいのですが、ヘッド部分が小さいので、それを手でもって削り作業をするのは初心者の人ではちょっと厳しいかな?と考えています。

 

パテを練り合わせます。

 

まずは少量のパテを千切って、ヘッドの裏側に付けます。

 

パテと木地との初期接着が結構弱いので、刻苧べらを使って少量のパテをしっかりと押し付けます。
ガッチリ接着させます。

 

ヘラにパテがべたべたくっついてきやすいので、その場合はヘラに水を付けるとヘラ離れがよくなります。ちょくちょくヘラを水に浸けます。

 

 

パテの真ん中に入っている溝は無視してください。順番を間違えました◎

両サイドにパテを付け足して高く盛り上げます。

 

もっこりしました◎
ヘラを使って最初につけたパテにしっかりと圧着させます。

 

こんな感じです。

 

次に釘(適度な太さの棒であれば何でもオッケーです)を使うのですが、パテが剥がれやすいようにあらかじめ水を付けておきます。

 

パテの中心に釘をグリグリ押し込みます。半回転させながら作業をすると押し込みやすい感じがしました◎

 

オケオケ◎

 

両サイドの部分に更にパテを盛ります。ある程度、厚みをもって釘を完全に覆うようにします。
この部分に紐を通すので強度が必要です。薄くなり過ぎないように気を付けます。

 

 

ヘラで押さえてしっかりと圧着させます。

 

ヘラで押さえて、ひとまず全体の形を綺麗に整えます。

 

窪みに親指を添えながら、成形作業をすると、綺麗に整えやすい気がします。

 

↑こんな感じです。

 

釘をグリグリと左右にちょっと揺らし、穴を大きくします。

 

左手の親指の付け根周辺に水を付けて濡らします。

 

爪盤を置いて、フィッテングです。

上からちょっと押したりして、指のカーブにある程度合うようにします。あまり厳密にやる必要はありません。そこそこでオッケーです。

 

こんな感じです。

 

釘を抜きます。
ちょっと回転させたりすると抜きやすくなります◎

 

穴が空いています。

 

そこそこのフィット感です◎

 

作業をしてるうちに、形が崩れてくるので、整え直します。穴もさぎゅ宇宙に潰れていたら、釘を差し込んで穴を大きくしてください。

 

これでひとまず終了です。
ワークショップはここまでやる予定です。

 

 

パテが硬化したら、ここからは漆の作業に入ります。

 

一度、漆で固めてから作業をした方がいいかな?
できたらもう少し凹みが弱い方がいいので、凹みの強い部分を錆などでちょっと埋めていきます。

ヘラの先がカーブしたものを用意します。

 

錆付け→ペーパー研ぎ→錆付け→…
を3回くらい繰り返します。

 

漆の下地で綺麗に成形できたら、漆の塗りに入ります。(↑これは下地作業をしていません。いきなり塗りに入っています)

 

 

生徒さんは宮ッちの金継ぎ教室の時に、余った錆でちょくちょく下地作業をして完成させてもらえたらいいかな?と思っています。

どでしょう??改善点などなど、ありましたらアドバイスもらえたら有り難いです。よろしくお願いします◎

 

 

 

 

 

 

金継ぎのやり方

 

 

 

蒔絵教室レポート4日目(その③)/L子先輩の蒔絵修正

 

 

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   修行のお時間!!

 

 

 

今日もやってきました。練馬区の桜台という駅です。何線だろ?西武池袋線でした。池袋駅から電車で4駅目です。12分くらいかな。

 

駅から徒歩10分くらいで師匠のアトリエ到着◎
↑の文字は右から読んでください。左から読んじゃうと「つげうこうぼうこしるう」になります。意味わかりません。

 

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ぷち備忘録/


 

 

↑同門のL子先輩の蒔絵手板です。

これ、何??かと言いますと、「板チョコ」です。はい。本当です。
何で板チョコ作ってんの??と言いますと、L子先輩が近々、吉祥寺でグループ展に作品を出品する予定で、そのグループ展の今回の「お題」が「チョコレート」なのだそうです。(合ってましたっけ?)

これは「研ぎだし蒔絵」という方法で制作している途中段階です。
漆を塗り重ねる途中段階(最後の”上塗り”をする前に)で蒔絵をします。そのあと蒔絵の上から漆を一回塗って(上塗り)、乾いてから慎重に研いで、蒔絵粉を研ぎだしていきます。

 

前回(三日目)のL子先輩は↑この作業までをやりました。格子状に線を描いて蒔絵を行いました。
で、よく見てもらえるとわかると思うのですが(画質が悪くて済みません!)、ただの「格子状」の線です。一本の太い線の中に細かい「抜けの線」や、クロスした「抜けの線」が入っていないのです。さらに所々微妙に線のアウトラインが歪んでいたりする。

 

それが何と4日目には↑このようにビシッと線のアウトラインが直線に揃って、太い線の中にも細い「抜けの線」が入っています!!
(この「抜けの線」が入っただけで、全然「見え方」が変わりますね!驚きです。こう、ビシッと画面が締まったといいますか、シャープさがいきなり出ましたね~。スゴイです◎)

何で?どーやったの??って思いますよね。

これはですね、「針木砥はりきどという道具を使って「お掃除(修正)」したからなのです。

針…木…砥………何だろう??聞いたことありませんよね。実はかなり単純な道具です◎

 

(蒔絵 高野松山/P32)

空木うつぎ製4寸程(約12㎝)の丸箸状のもの。細い一方に木綿針をつけ、他の方を斜めに削った形状のもの。

この針の部分を定規に当てて直線を出しつつ、蒔いた金属粉を削っていきます。そう、蒔絵を削ってしまうのです。そうやって「修正」することができるのです◎
とはいえ、針木砥で修正するとちょっと「汚く」なる感じもします。やはり蒔絵筆でビシっと引いた線と、針木砥で修正して作られた線とでは、その線の緊張感が明らかに違ってきます。
なので、なるべく修正は必要最小限になるよう、筆でしっかりと描いておくことが肝要です。

 

↑こちら鳩屋が作ってみた針木砥です。空木は持っていなかったので、ヒノキで作りました。木綿針の先っちょは砥石で丸くしました。
次回、この針木砥をかめ師匠に見てもらって、「問題無し」のお墨付きをいただけたら、その制作方法をご紹介したいと思います。簡単です◎

 

ちなみにL子先輩は家で「修正作業」をしてきたので、実際のところどうやって削ったのかは見ていません(涙)
そのうちまた同じような作業があるかもしれませんので、その時、記録を取ってご紹介します◎

一応、ポイントとしては「蒔絵があまり硬くなり過ぎないうちに修正作業をする」ということです。
蒔絵作業の後、時間が経つほど漆がどんどん硬化していきます。硬化して接着が強くなり過ぎるときれいに修正作業ができなくなります。
ですので、蒔絵をした次の日とか、二日後くらいには作業をした方がいいようです◎

 

↑こちらは木綿針ではなく「竹」の針木砥です。空木ではなく竹を使っています。竹の棒の先っちょを細く削って、火で炙り、油を抜いています。「炭化」する程には炙っていないそうです。

針と竹は、どう使い分けるの??

ナルホド◎ どうでしょう?針は細いのでピンポイントで攻める時、竹はもうちょっと広いラインを修正する時…ってことなんでしょうか?次回、師匠に詳しく訊ねてみます。
針は金属だから、漆の塗り面(蒔絵を施している、その下の面)が傷つきやすいので、必要最小限にする。竹の方が「当たり」がソフトなので、竹を使う方がよろしい…と言っていたような気もします。
いや、でもうる覚えです(笑) 確認しておきます。

 

 

ちなみにL子先輩はこの「研ぎだし蒔絵」を完成させた後、

チョコレートの上に↑この小っちゃな「アリンコ」を高蒔絵する予定です◎

ナルホド!それ、素敵ですね~。
チョコの上をアリンコがいると、いきなり「物語り」が生まれますよね。画面が動き出しますね!
さすがL子先輩っす◎

 

 

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蒔絵教室レポート4日目(その②)/平目粉と梨地粉って?

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   修行のお時間!!

 

※鳩屋が蒔絵の技術を習いに蒔絵師さんのところに通い始めました◎
そこで習ったことをひとまず備忘録的な感じでまとめ、その情報を多くの方とシェアしよう…というがこのシリーズです。

※作業工程や説明が間違っていたら、後日、師匠や同門の生徒さんからツッコミが入ると思います(苦笑) そうしたら訂正してきます。

 

 

 

 

かめばかむほど蒔絵の奥深さよ

金継ぎ図書館は現在、「漆工房 皎月こうげつ」の↑かめ師匠のところで修行中です◎

 

漆工房皎月は東京の「駒込」「練馬」「青梅市」「あきる野市」金継ぎ教室も開催しています。
輪島で蒔絵の修行をされたかめ師匠と、東京藝大出身の福田さん(女性・僕の先輩です)の二人体制で丁寧に教えてくれます。至れり尽くせり!
都内で金継ぎ教室をお探しの方、金継ぎ図書館が100%の自信をもっておススメします◎(はっきり言って、最強の金継ぎ教室だと思います。)

詳しくは皎月さんのHPでチェックしてください。
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ぷち備忘録/①


 

↑こちらは「梨地粉なしじふん」と呼ばれる蒔絵粉です。

粉の厚みが「薄い」です。平目粉を薄く延ばして細かくしたものです。この蒔絵粉はこの上に「梨地漆」という透明で黄色味が強い漆を塗ります。上に塗った漆を通して粉を見せます。
基本的には研ぎ出しません。

「銀」の梨地粉を蒔いても上に塗った黄色味のある梨地漆を通して見るので、見え方としては「金色」に見えます◎

「金」の梨地粉を蒔いた場合は少し研ぎ出しても見え方はきれいですが、「銀」を蒔いた場合、研ぎ出してしまうと、その研ぎ出た頭だけ「銀色」に見えてしまいます。

 

 

↑こちらは「平目粉ひらめふん」と呼ばれる蒔絵粉です。

粉に「厚み」があり、黄色味が強く、キラキラしています。
厚みがあるので、こちらは粉を蒔いた後にその上に漆を塗ってから「研ぎ出す」ことができます。

 

二つの蒔絵粉を並べてみると、その差が分かります。
明らかに平目粉の方が黄色味が強いですね~。この写真ではわかりづらいですが、「キラキラ度」も平目粉の方が強いです。

 

 

 

 

ぷち備忘録/②


 

L子先輩の仕事道具のご紹介です。

 

↑これ、何だと思いますか?シャープペンですよね。どう考えてもシャープペンだと思うんです。
が、違うんです。これ、「砥石」なんです!

 

芯の部分に細い砥石が仕込まれているんです!こんな道具があるんですね~。
これはL子先輩の自作ってわけじゃなくて、新宿のプラモデルとかを売っているホビーショップのようなところで買ったそうです。ですが、残念なことにNN子先輩が最近買いに行ったところ、もう取り扱いがなかったようです。

この細~い砥石で器の「ひび」などを研いで、漆の食いつきをよくします。

ちなみに本来の使い方…というのはどういう感じなのでしょうね?これで何を研ぐんだろう??
プラモデル作りなどで使う道具類は意外と金継ぎにも使えたりするので、覗いてみると楽しそうですね。金継ぎ界ではまだ誰も知らない便利な道具が眠っているかもしれません◎

 

 

 

今日の鳩さんぽ


 

関東はすっかり秋っぽくなったので気持ちがいいです。
日差しが強くても夏とは違って空気が涼しいので大変有難いです。鳩屋は作業に飽きると家の周りを自転車でぶらぶら徘徊します。

 

先日、5,6年ぶりくらいに「アドマーニ」というイタリアンレストランに行ってきました◎
埼玉県の鴻巣市と北本市の二カ所にあるレストランで、どちらも荒川沿いにあります(確か…)。アクセスがすごく不便だけどその分、木々に囲まれた雰囲気のいい場所にあります。

ここの「本日のランチ」がすごく美味しいのです◎
新鮮な野菜中心の料理で、石窯で焼いたピザも美味しいし、肉もうまーいのです。ボリューム満点で¥1200-です。
土日のお昼時は地元のおばさま方で超満員。憩いの場ですね~。

 

この日は予約をしていなかったので、昼過ぎの14時くらいに行きました。この時間帯なら余裕で座れました◎ ランチ営業は11:00~14:30です。

器好きの方で北本市の「ギャラリーやいち」に行かれる方は、ちょっと遠いですがアドマーニにも足を延ばしてみてはどうでしょ?おススメです◎

 

 

金継ぎ教室INFO


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蒔絵教室レポート4日目(その①)/「粉盤」はどうすればいいのでしょう??

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   修行のお時間!!

 

※鳩屋が蒔絵の技術を習いに蒔絵師さんのところに通い始めました◎
そこで習ったことをひとまず備忘録的な感じでまとめ、その情報を多くの方とシェアしよう…というがこのシリーズです。

※作業工程や説明が間違っていたら、後日、師匠や同門の生徒さんからツッコミが入ると思います(苦笑) そうしたら訂正してきます。

 

 

 

 

かめばかむほど蒔絵の奥深さよ

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ぷち備忘録/その①


粉盤ふんばん

蒔絵作業をするとき、粉を回収しやすいように下に敷く作業盤。

 

 

↑これですが、「漆塗りのお盆」でいいそうです◎ ナルホド。目から鱗です。

この四角い箱を漆で作ろうとすると、相当やっかいだな~(涙)って思っていたのです。
箱を制作するのも大変だし、漆を塗るのも大変。仕上げの手間を考えると「塗り立て(漆の塗りっ放し)」にしたいところなのですが、僕レベル塗りでは「刷毛目」が立ってしまう(刷毛を通した際の筋がついてしまい、細かい凹凸ができる)。
それじゃ、漆を塗った後にしっかりと研げばいいじゃない?ってことになるのですが、この「研ぎ・磨き」をやろうとすると相当な手間になるわけで、それだけは勘弁して欲しいのです。

「粉盤、どーしたらいいッスかね~。何とかなんないですかね~」ってぼやいていたら、かめ師匠、NN子先輩アドバイスのお陰で問題解決です◎

「”漆塗りのお盆”でいけるよ」
ということです◎ 師匠の粉盤(このシリーズで出てくる粉盤)も骨董屋さんで見つけた入れ子のお盆を使っているとのことです。(なんと、お盆だったのか!)

骨董市や古道具屋さんに行けば、漆のお盆なんて結構、安く売っているものです。

40㎝角弱の大きさがあれば、用途としてはほとんどの蒔絵に対応できるのではないでしょうか?(どでかいアート作品を作る方はちょっと無理ですが)

 

それで、なんでわざわざ「粉盤」なんてものを使わなくちゃならないの??と言いますと…

蒔いた粉が周りに飛び散るからなのです…(涙)
これ、回収しないと、積り積れば結構な量になるのです。

 

 

簡易的な「代用粉盤」としては、木などの板の上に「ツルツルした紙…パラフィン紙、クッキングシートなど」をテープで固定して使うのもありかなと。
クッキングシートなどだと、粉が少しくっついてしまい、漆のお盆ほどには効率的に回収できませんが、それでも無いよりかは使った方が断然、よいです◎

 

↑こちらが蒔絵師さんたちが使う「粉箪笥」。

なになに?何に使うの??作務衣でも入れるの??

ノー。違います◎
この箪笥一段一段が「粉盤」なんだそうです。蒔絵粉の種類や大きさによって使い分ける(ってことでいいのでしょうか?師匠?)。

ナルホド。鳩屋は初めて知りました!本職の蒔絵師さんはこんなに多くの蒔絵粉を使うってことですよね。スゴイですね~。
まだまだ僕たちの知らない「蒔絵師グッズ」がありそうですね。また見せてもらいましょう◎

 

 

ぷち備忘録/その②


そう、これも備忘録に付けておきます。忘れないように◎

 

NN子パイセンの差し入れです◎ 
一口サイズのたい焼き(←桃林堂のお菓子)、ラズベリー味、プレーン、紅茶味。

こういうお菓子は僕は全く買わないので(館長はスナック菓子ばかり食べています)、久々に美味しいお菓子を頂きました。

 

この鯛焼き、結構、どんくさいフォルムで可愛らしい。
なんでしょう?いろいろツッコミたくなる作り込みですよね。桃林堂だったらもっとシャープな形が作れるはず!ってことは、このどん臭さは狙ったのかな??
いやー、とにかく、美味しかったです◎

 

 

本日はこれにて終了です◎

えっ!?ページの内容が少ない…。

はいー◎ そうです。今までよりも、もうちょっとコンテンツを細切れにして、更新頻度を上げていこうかな??と考えています。
この方が作業効率がいいかもしれないので、しばらく試させてください。もちろん、「長め」のページで詳しく解説する時もありますので、ご安心ください。

 

 

 

 

 

 

蒔絵教室レポート1日目(その2)/蒔絵に使う筆(もちろん金継ぎにも◎)

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   修行のお時間!!

 

※鳩屋が蒔絵の技術を習いに蒔絵師さんのところに通い始めました◎
そこで習ったことをひとまず備忘録的な感じでまとめ、その情報を多くの方とシェアしよう…というがこのシリーズです。

※作業工程や説明が間違っていたら、後日、師匠や同門の生徒さんからツッコミが入ると思います(苦笑) そうしたら訂正してきます。

 

 

今回は「筆に関するプチ情報」のみです。
本当はこういった情報もしっかりまとめ、内容の精度も上げた後にWEBにアップした方がいいとは思うのですが、そんなことを考えているといつまで経っても情報発信ができなくなるので、ひとまず書いちゃいます◎

 

かめばかむほど蒔絵の奥深さよ

金継ぎ図書館は現在、「漆工房 皎月こうげつ」の↑かめ師匠のところで修行中です◎

 

 

漆工房皎月は東京の「駒込」「練馬」「青梅市」「あきる野市」金継ぎ教室も開催しています。
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ぷち備忘録/その①


金継ぎをやっている皆さん、ならびに漆を習っている学生さん(←学生さんでこのHPを見ている人はいなそうですが)、「”筆”ってどれを買ったらいいんですか??おススメがあったら教えてください」という方は多いのではないでしょうか?
金継ぎ図書館にもたまにそういったご質問が来ます。(けど、今まできちんと答えられませんでした(涙))

で、かめ師匠に聞きました!蒔絵師の師匠に教わったお薦めの「蒔絵筆」です。

「しっかりと蒔絵をやりたい」という人ならとりあえずこの3本!
(値段は箕輪漆行/2017-09-03 現在)

  • 黒軸根朱替り筆くろじくねじがわりふで/¥5,292-
  • 黒軸丸筆(中)くろじくまるふで/¥7,020-
  • 赤軸根朱替わり筆(20㎜)あかじくねじがわりふで/¥3,996-

久野製」がおススメ。他に大野製、村田製(通称:むらく)などがあります。

うっ…。いきなり3本も買うのはちょっと負担です…(涙) という方。
ひとまず初心者が一本買うなら「黒軸根朱替わり筆」です◎ 一番よく使う筆です。

 

 

 □ 黒軸根朱替り筆くろじくねじがわりふで/¥5,292-

  • 初心者の始めの一本
  • 線を描く、点を打つ、自在に使える
  • 低い線(薄い線)が描ける
  • 模様を塗り込むときのアウトラインを描く(塗り絵でいうところの縁取り)

 

 

 □ 黒軸丸筆(中)くろじくまるふで/¥7,020-

  • 面を塗る(黒軸根朱替わり筆で模様のアウトラインを描いた後、その内側を斑なく薄く塗る)
  • 他の筆と同様に毛先が細く見えるが、漆をつけると毛先が横に広がり、漆をある程度の幅で薄く塗ることができる
  • 「中」は「小」を兼ねるので、ひとまず「中」一本でよい

↑画像の筆は僕が学生時代(15年くらい前)から使っている筆です。師匠にチェックしてもらったら、「これ…もう、ダメね◎」ってことでした。
手入れもあまりちゃんとやっていなかったので、毛先のまとまりが悪くなっていました。
この「丸筆」も使用頻度が高いので、少しでも「使いづらい」とすごくストレスが溜まるし、だいいち、早くて綺麗な仕事がしづらくなる…とのことです。
ということで、この筆は諦めて、箕輪漆行さんで購入したいと思います。うー、高いよー(涙)

 

 

 □ 赤軸根朱替わり筆(20㎜)あかじくねじがわりふで/¥3,996-

  • 線を描く。細くて高い線(漆が盛り気味になる。フチ高になる)
  • 高蒔絵のとき、特に使う

 

 

【蒔絵筆の長さの調節】

実は蒔絵筆の構造というのは以下のようになっています。

(「蒔絵 高野松山」p118より)

↑こんなことになっているのです。
図じゃわからない…。ナルホド◎

↑こんなことになるのです。穂先が引っこ抜けるのです。
皆さんがお使いの蒔絵筆の先が引っこ抜けたとしても不良品じゃないので、ご安心ください◎ というか引っこ抜けないといけないのです。(安価な筆は抜けないものもあります)

麻紐で毛を結わえてあって、それが竹製の小軸の中に仕込まれているのです。(恐るべし!蒔絵筆作りの職人技!!)

それで、なんでわざわざ「引っこ抜ける」ように作ってあるのか?と言いますと、「毛先の長さを自分で調節できるように」なのです◎

 

↑こんな感じに麻紐を親軸にぐるっと巻いて、引っ張ります。そうすると毛が引っ込んで短くなります。

引っ張り過ぎて、短くなったら…どうするのでしょう??
漆屋さんで聞いた話だと、その場合は引っ張り切ってしまって、一度、根元の方から抜いてしまいます。そして再度、小軸の先っちょの方から麻紐の先を通して、また根元の方に引っ張っていく…ということでした。

僕はこの「引っ張り込んで、抜いてしまう」ということは試したことがありません。万が一、上手く入らなかったら…悲しいので。
ということで、穂先を短くするときは慎重におこなった方がいいと思います◎

 

↑師匠が引っ張っています◎

だけど、どのくらい短くしたらいいのか…分かりませんよね。
人それぞれ、自分が使いやすいと感じた長さで留めればいいようです。ただ、初心者の人は「短い方が使いやすい」と感じることが多いのですが、あまり短くし過ぎない方がいいと思います。

基本的には穂先が「長い=腰が柔らかい」「短い=腰が強い」となります。

 

 

ぷち備忘録/その②


わたし、初心者なのですが、いきなり蒔絵筆は高すぎる!もっと安価で、それでもそこそこ使えるようなおススメの筆はありませんか??

オッケー◎ かめ師匠に教わりました。初心者の方にお薦めのリーズナブルな筆です。金継ぎ初心者にもおススメです◎

 

インターロン」という名前の筆です。「世界堂」という画材屋さんに置いてあります(←すごい名前ですね~)。基本的には水彩画用の筆だと思うので、きっと街の画材屋さんにも置いてあるんじゃないでしょうか。

【インターロン】
穂の毛質…ナイロン毛
ナイロン毛の内側にカールをつけてある。そのため穂先が外側にバラつかず、しなやかなうえに適度な腰の強さと抜群の耐久性がある。

…ということです。「内側にカール」って、よくわかりませんがスゴイですね◎

追記2017-10-12
※筆の毛先がケバケバに広がってきたら、熱湯につけると元にもどるようです!スゴイですね~◎復活するって嬉しいですね~。
僕はまだ試したことがないのですが、またテストしたら掲載します◎

 

↑こちがが【丸0号】という大きさ…¥370-
これで細い線を描きます。

 

↑こちがが【丸2号】という大きさ…¥450-
こちらはちょっと広めの面積を塗ります。

この2本があればひとまずオッケーです◎

「いきなり蒔絵筆は値段的にもハードルが高い…(涙)」という方はこれで蒔絵の線を描いたり、面を塗ったりしてください。

「いやいや、蒔絵の筆はやっぱり高くても”蒔絵筆”を使います!」という方でも、蒔絵粉を蒔いた後の「粉固め作業」にはこれがおススメとのことです。
蒔絵粉は金属の粒子なので、それ自体がじゃりじゃりしている「ヤスリ」のようなものです。その上を筆で擦るとどうしても毛先が痛むのが早くなります。なので「粉固め作業」に蒔絵筆を使うのはちょっと勿体ないということです。

 

実は僕自身、この筆は使ったことがありません。かめ師匠の教室に来て、初めてこの筆のことを知りました。
今まで初心者の方にお薦めするのにちょうどいい安価な筆を探していたのですが、決定打に欠けていたんです。安価だと使い勝手がイマイチな筆しか見つけられずにいました。
ということで、蒔絵師の先生から教えていただいて助かったな~と思っています◎

この筆ですが、自分自身で使い心地を検証したら、またご報告したいと思います。

 

 

 

 

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蒔絵教室レポート1日目(その1)/鳩屋は【蒔絵教室】に行ってきました

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   修行のお時間!!

 

※鳩屋が蒔絵の技術を習いに蒔絵師さんのところに通い始めました◎
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※作業工程や説明が間違っていたら、後日、師匠や同門の生徒さんからツッコミが入ると思います(苦笑) そうしたら訂正してきます。

 

はい、今さらですが、「蒔絵教室・初日」のレポートです。済みません、時間軸があべこべです。

 

 

金継ぎ教室・蒔絵教室を開催している「漆工房皎月こうげつ」さん

練馬区でやっている「ガチの職人系蒔絵師さん」が教えてくれる蒔絵教室です。
いわゆる「作家系」の蒔絵師さんが教えてくれる教室は結構あると思いますが、「職人上がり」の蒔絵師さんの教室というのは少ないと思います。

「作家系」の蒔絵師さんというのは公募展(日展や伝統工芸展)や個展に向けて蒔絵作品を作ることが多いので、基本的には自分でデザインを練り、一品に時間をかけて仕上げる感じです。
それに対して「職人系」の蒔絵師さんは、こなす「仕事量」が半端じゃない。ガンガン作品(商品)を制作していくわけです。ということで僕の認識としては「職人系」の先生の技術・経験・知識はハンパない…と考えています。

今の自分にまだまだ欠けているのが、この「蒔絵の技術・経験・知識」なので、「職人系」の蒔絵師さんの元で習わせていただくことにしました。

 

 

かめばかむほど蒔絵の奥深さよ

 

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本日の蒔絵 Memo-01/


【使った道具・材料】
道具: 漆の手板、駿河炭、砥石(1000番)、ウエス
材料: 水

蒔絵教室初日は、これから教わる蒔絵の種類と、技法の手順、必要な道具類の説明を聞き、その後、早速作業に取りかかりました。
今回は蒔絵を施すための板(画面)の下準備です。

 

「塗り立て(塗りっ放し)」の漆の手板(150㎜×120㎜×11㎜)…¥700-
石川県の輪島の漆業者さん

こうゆう漆塗りの「手板ていた」が漆塗りの産地・輪島で売っています。この手板で何をするのかと言いますと、この板の上に蒔絵の練習をするわけです。

もちろん自分でこういった漆の板を作ることもできますが、結構な手間と時間がかかります。
蒔絵をする場合は「平滑面」が綺麗に出ていないと、蒔いた粉を簡単に研ぎ破ってしまったります。(←研ぎ破る=粉が無くなる=蒔絵が消えてしまうということです(涙))
その「平滑面」をしっかりと作るのが結構、厄介なわけです。

今回、かめ師匠の蒔絵教室では練習用に4枚の手板が必要だったので、2枚はこの手板を買い、もう2枚は自作することにしました。(漆の板の作り方はそのうち金継ぎ図書館のコンテンツとして詳しくご説明します)

この「漆の板」は「蒔絵の練習専用」っていうわけではありません。蒔絵で作品が作ってみたいという人にも、もちろん使えます。この板のサイズに合った額縁もいろいろあるとのことで(お値段もピンキリ)、額縁をつければ一丁前の作品っぽくなります◎

 

 

 

 

この漆の手板に蒔絵をするための下拵えをします。

漆の塗り面を「炭」で研ぎます◎ (ナント!)

駿河炭するがずみ 300g=¥6,480-  ▸ 箕輪漆行

アマチュア蒔絵師さんだったら、300gあれば一生使い切らないかもしれません。この一袋、あれば十分◎
アマチュア用に、もっと小分けがあるといいんですけどね。

赤味のエノキあるいは油桐を硬質に焼いた炭 (漆芸辞典/p223)

 

炭の粗さ(番手)はペーパーなどでいうところの「#800~1200」くらいといわれています。
自然物なので、一つ一つ粗さが違うんでしょうね。

炭にも「良し悪し」があります。
木目が密な方が良質で、すぱすぱ研げます◎ 目が粗いとなかなか研げません。

 

炭は金工用の金切り鋸の刃で切ります。ホームセンターなどで売っているノコギリの刃です。

 

↑これです。これ◎ 刃の部分だけが別売りであるので、それを手に入れればオッケーです。

 

細かい炭は細かい研ぎ作業に使えます。金継ぎの研ぎにも使えます(漆の研ぎ)。

 

手板の平滑面を出すために炭で研ぎます。購入した漆手板ですが、「おおよそ」平滑な面は出ていますが、それでもやっぱりなだらかな凹凸があります。それを研いでいきます。

平面の出ている砥石(#1000)に擦り合わせて、炭の方も平面にします。砥石にはちょくちょく擦り合わせて、炭の平面を維持します。

炭は「木口こぐち」を使います。丸太の断面の方です。こちがで研ぐと、よく研げます◎

炭を擦り合わせていると、砥石の方も凹んできます。ですので、砥石全体を満遍なく使います。(一か所だけ集中的に使うと、そこだけえらく凹んでしまい、悲しくなります)

砥石全体を満遍なく使っていても必ず砥石の平面は崩れます。はい。必ず。
なので、砥石の平面を維持するには砥石を3枚用意しなくてはなりません。(もしくは砥石修正用にダイヤモンド砥石(!)を用意するか、もしくはもしくはダイヤモンド砥石自体を炭の平面維持用に使うか。←話がややこしいですね。済みません。ちなみにダイヤモンド砥石もそのうち平面が崩れてきたり、研磨力が次第に落ちてきます)

砥石は3枚用意しなくてはならない理由は…説明が上手くできないし、結構長くなりそうなので、ググってみてください◎ きっと説明上手な方が検索上位に来ていると思います。

 

研ぎます。ウエスなどを下に敷いて作業すると、滑り止めになりますし、研ぎ汁の汚れも吸い取ってくれます。

 

炭の年輪に「直行」する方向に炭を動かすとよく研げます。

くるくる回しながら全体を研いでいきます。

 

研ぎ汁をちょくちょく拭き取りつつ、研ぎ具合をチェックします。研げてない部分(炭が当たっていない箇所)を確認します。
研げていない部分を重点的に研いでいきますが、だからと言ってそこばかり研いでいると、その部分だけ凹んでしまい、さらには研ぎ破ってしまいます。なので、その周辺、全体も研ぎつつ、当たっていない箇所を多めに研いでいく…といった感じです。

基本的には全てに炭が当たるまで研ぎ続けます。結構、面倒です。けど、「炭で研ぐ」って言うのは、ほとんどの人にとって「未知の世界」だと思いますので、意外と愉しいかもしれません。ペーパーや砥石で研ぐのとは丸っきり違う感覚がします。ちょっと不思議な研ぎ感覚です◎

 

結構、マニアックな情報になりますが…

【研出蒔絵、肉合研出ししあいとぎだし蒔絵の下準備】
→駿河炭で研ぐ→生漆で擦り漆を一回(擦り漆は拭ききる)→蒔絵に入る

【平蒔絵、高蒔絵の下準備】
→駿河炭で研ぐ→生漆で擦り漆→クリスタル砥石#1500→生漆で擦り漆→クリスタル砥石#2000→ク生漆で擦り漆→リスタル砥石#3000→生漆で擦り漆→蒔絵に入る

※ クリスタル砥石は「合わせ砥(仕上げ砥石)」に当てて、目詰まりを取り、平面維持をおこなう。
※ 砥石それぞれの番手によって、水、ウエスを替える。(例えば#1500で使った水、ウエスには#1500の砥石の粒子が含まれているので、その水、ウエスを使って#2000の砥石で研ぎをおこなった場合、#1500の傷がついてしまう…ということです。伝わったでしょうか?)

 

 

今後の予定としては…

↑まずは、この二枚をやります。
左側が「平蒔絵」で、右側が「高蒔絵」の途中段階です。高蒔絵の花の「しべ」は螺鈿(貝)を入れる予定とのことです◎

それから…

↑こういった「家紋」をやります。同一画面の中に3つの家紋を描く予定です。研出蒔絵で1つ、平蒔絵で1つ、高蒔絵で1つ、描きます。

さて何の家紋にしようかしら?金継ぎ図書館には家紋がないし…、自分の家の家紋は分からないし。

そこで、かめ師匠お持ちの「紋典(家紋の辞典)」を見せてもらうことに。(家紋の辞典…なんてものがあるんですね!スゴイ!!)
そしたら鳩発見!ナイス!

 

これらを参考に金継ぎ図書館の家紋を考案しようかと計画中◎ (←後に、挫折しました◎)

 

 

 

 

ぷち備忘録/その①


 

 

↑これ、「天秤」です。
先生が骨董市で¥3,000-くらい(だったかな?)で買ったそうです。これは0.01gまで計れるようです。

何に使うのか?と言いますと、これで「使った蒔絵粉の重量」を計ります。
蒔絵教室で使う粉の種類は多種多様なので、生徒個人がそれを全部用意するのが難しくなります(お金がかかっちゃう!)。ですので、先生の持っている蒔絵粉を使った分だけ「量り売り」してもらう…ということなのです◎

ちなみに蒔絵で使う金粉は1g=¥9,000-くらいです。
粉の形状の種類としては「丸粉」「平粉」「平目粉」「梨地粉」「消し粉」などがあり、丸粉などは粒子の大きさの種類が17種類あります。さらに「金」「銀」「プラチナ」「青金(←何それ??)」などなど金属の種類もいろいろあるわけです。
そうなると、初心者にとっては多くの種類を取りそろえるのは結構な負担になりますよね。ということで師匠の教室では使った分だけ料金を徴収する「量り売り制度」を取っているのです。
ナルホド、それ、いいですね~◎

 

今のところ、僕はこの天秤の使い方を全くわかっておりません。からっきしです。竿の中央の紐がついている「支点」を移動すると、どう変わるのか??分かりません。

↑こういう天秤も「0.01~数グラムを計る用」とか、「1~100gを計る用」とかがあるようです(←この単位は適当です)。一個の天秤でオールマイティーにはこなせないんですね。これ、当たり前なんですかね。

 

 

 

 

 

 

ぷち備忘録/その②


 

↓これが「蒔絵粉」が入っている袋です。

↑これはL子先輩の持ち物。蒔絵粉をいっぱい持っています◎

金継ぎ図書館はあまり蒔絵粉を持っていません。資金不足です。はい。

 

↑こちらはNN子先輩。持ってますね~。

現在、金粉1g当たり、大体¥9,000-弱といったところでしょうか。ちなみに15年前くらいの金粉の価格は1g=¥3,000-程度だったようです。そんなに価格が上がるものなのですね。私も安いうちにもっと買っておけばよかった(涙)

蒔絵師匠のおすすめ蒔絵粉屋さんは「吉井商店」です。
▸ 吉井商店

 

 

 

 

 

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金継ぎのやり方

 

 

蒔絵教室レポート3日目②/高蒔絵の高蒔き一回目・銀粉を蒔く

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   修行のお時間!!

 

※鳩屋が蒔絵の技術を習いに蒔絵師さんのところに通い始めました◎
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※作業工程や説明が間違っていたら、後日、師匠や同門の生徒さんからツッコミが入ると思います(苦笑) そうしたら訂正してきます。

 

 

前の作業工程を見る

▸ 3-1 高蒔絵/高上げ一回目の絵漆を塗るまで

 

 

「漆工房 皎月こうげつ」の蒔絵教室


 

かめばかむほど蒔絵の奥深さよ

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本日の蒔絵 Memo-02/銀粉を蒔く


【使った道具・材料】
道具: 紛筒、粉盤、粉匙ふんさじ、粉鎮、粉塵取り、あしらい毛棒(片斬り)
材料: 銀の丸紛7号

 

前のページでは高蒔絵の「高上げ一回目」の作業で、弁柄漆(絵漆)を使い抑揚を付けて線描きしました。

 

その作業の続きをおこないます。

 

 

 

漆の線描きが終わったら手早く「粉蒔き」作業に入ります。

 

漆塗りの施された(できれば磨き上げられた)箱の上で作業をします。この箱のことを「粉盤ふんばん」と言います。

粉盤の上で粉蒔き作業をすれば、飛散した蒔絵粉がきれいに回収できます◎

 

蒔絵粉の包み紙を広げ、「粉鎮(文鎮みたいな金属製の重石)」で両端を押えます。粉鎮は何で代用してもいい気がしますが、蒔絵粉が飛び散って付着した際に、なるべく簡単に掃除できるものの方がよさそうです。「金粉」を使った時は、できるだけ回収したいですよね◎

あしで作った「粉筒」の中に蒔絵粉を入れます。銀や竹で作った「粉匙」を使って入れます。

これらの道具は自作します。銀の匙は「銀の棒」を彫金屋さんで買ってきて、叩いて延ばしたり、広げたりして作るそうです。(僕は作ったことがありません)
先生は竹製の粉匙を使っています。

 

粉筒のおしり(?)の方に蒔絵粉を入れたので、ひとまず筒を叩いて、筒の先っちょに粉を移動させます。

粉筒を叩く…??ってどうやって??
と言いますと、粉筒を持っている手の中指や薬指で筒をはじくようにするのです。

 

先ほど漆の線描きをした手板を粉盤の上に持ってきます。この粉盤の上で蒔き作業をします。

 

粉筒の先っちょを下に向けます。この先っちょには布の「メッシュ」が貼ってあります。麻布だったかな?次回、先生に確認します。

粉筒は蒔く粉の大きさによって、それに適した粗さのメッシュが必要になります。何本も(何十本も)粉筒が必要ということになります。
細かい粉を蒔くときに粗いメッシュのものを使うと、ドバっと一気に粉が落ちてしまいます。蒔く…って感じに作業ができません。
かたや大きい粉を蒔くときに細かいメッシュのものを使うと、目が詰まって粉が出てこない…ってことになります。

粉筒に使うメッシュはどうやって手に入れるのかというと…よく分かりません(笑)
どうやら適当に(?布屋さんや骨董市で??)「ほどよい粗さのメッシュを見つける」ってことだと思います。これも後日、先生や先輩方に確認してみます。

 

薬指でビシバシしばきながら、粉を落としていきます。↑画像のNN子先輩は薬指でしばいています。僕は中指を使います。

この粉蒔き作業は「一気に、手早くおこなう」のが肝要です◎

 

漆の線描きをした箇所にどんどん蒔絵粉を蒔いていきます。
躊躇しちゃダメです◎

「粉筒を指で弾く」…というのが、初心者にとっては難しいところだと思います。僕も初めのころは全然、弾けませんでした。指がスムーズに動かないのです(涙)
だけど、これも慣れだと思います。だんだん弾けるようになってきますし、この粉筒を使った蒔絵作業というのは結構、楽しいです◎

 

全体に粉が蒔けました◎

粉筒はいろいろな大きさ(太さ)のものがあると便利です。太い葦、細い葦などなど。素材としては葦以外では、竹や鳥の軸を使うようです。この「鳥の軸」…ってどういうことでしょうね?? 次回、先生に確認を取っておきます。

 

蒔絵粉を手早く粉筒で蒔いたら、続いて「あしらい毛棒」を使って、蒔いた粉を漆で描いた線の上に掃いていきます。

この作業も「手早く」おこないます。

 

サササっと粉を掃いて漆の線の上に乗せます。「乗せる」といっても、線の上にぼってりと乗せたままにしちゃダメです。線の上を「通す」といった感じです。

 

 

乗せっ放しにすると、Ⓐのように漆が周りの蒔絵粉にじわじわと滲んでいって、線が太く、低くなります。
Ⓑのように漆の線の上を通し、漆の周りに粉を残さないようにすると、描いた漆の線どおりの太さ、高さになります◎

ということでよかったでしょうか?先生?

 

掃いていきます、掃いていきます。
これは手前に掃いています。

 

今度は奥の方に掃いています。
この作業を手早くおこないます。

 

そして、蒔絵粉が入っている包み紙に粉を落とします。

 

おっけーおっけー◎

暫く待つと(3~5分くらい?)、漆の中に粉が沈んでいきます。そうしたらもう一度、この作業を繰り返します。(粉を蒔いて、毛棒で掃く)

 

蒔き終わったら、湿した風呂に入れて硬化させます。

ちなみに↑これはNN子先輩の手板です。

 

↑画像の手前の手板が私のもの、奥が先輩のです。先輩のとは微妙に線の抑揚や太さが違います。
きっと、作業が進むにつれてどんどん見え方が違ってくると思います(笑)

 

今日の作業はここまでなので、掃除をします。

作業中に粉盤に落ちた蒔絵粉を回収します。
この回収に使うのが「粉塵取り」です。小っちゃいです(笑)

 

あしらい毛棒を使って、粉塵取りの中に粉を回収していきます。

 

回収した蒔絵粉は包み紙の中に戻します。おー、無駄が出ない◎

 

この粉塵取りは先生が作ったものです。柘植つげの木を削って作られています。削ってから拭き漆を5回くらい重ねたそうです。

粉塵取り」に必要な条件としては塵取りの先っちょ(地面と接するライン)がビシッと綺麗なラインが出ていることと、塵取りの肌がすべすべ・ツルツルしていること…でしょうか。(今、思いつく限りではこんなところです)

何で塵取りの先っちょを「ほんのり」カーブさせた方がいいかと言いますと、地面(粉盤の底板)が「完璧な平面」ということは、ほぼあり得ないわけです。やんわり凹んでいるかもしれないし、部分的にほんのちょっとデコボコしているかもしれない。 
それに対して塵取りの先っちょを「完璧に近い直線」にしてしまった場合、先っちょが地面に接しない可能性が出てくる。ちょっと隙間ができちゃうわけです。そうすると細かい蒔絵粉がどうしても回収できなくなる。
…のではないかな??と考えています。これが「カーブ」させる理由です◎ハズレているかもしれませんが。

 

 

包み紙を押さえていた粉鎮をどかして、包み紙を元に畳んで終了です◎

 

 

 

ぷち備忘録/その①


「炭」です。はい。
先生のところで↓これを見せてもらいました。

「朴ほおの木」を焼いて作った「朴炭」です。漆塗りした塗り面を研ぐ時に使います。そう、「炭」って「研げる」んです!びっくりですね~◎何で研げるんでしょうね?意味わかりませんね。

「硬くて粗質。漆の下塗りや中塗りの研ぎに用いる」(漆芸辞典p281/光芸出版より)

僕は今まで「駿河炭するがずみ」という炭と「呂色炭ろいろずみ」という炭しか使ったことがありませんでした。下塗りや中塗りの研ぎには砥石を使ったり駿河炭を使っていたので、とくに朴炭はいらないでしょーと思っていました。

 

けど、↑この「大きさ」を見て、これは試してみたい!と思ったんです。直径7,8㎝くらい(?)ありました。

大きな塗り面(仏像の台座など)を研ぐ場合に駿河炭ではちょっと小さい気がしていたんです(駿河炭は朴炭よりもっと小さいのです)。炭が小さいと「平滑な面」が作りづらいと思うわけです。

特に上塗り研ぎの時、「研ぎ始め~7,8割」くらいまで「朴炭」で研いで平滑面をしっかり作り、その後は「駿河炭」を使って、朴炭の研ぎ足をとっていく…という作業手順でやってみようと思います。

ちなみに「朴炭…粗い砥石のようなもの」「駿河炭…細かい砥石のようなもの」と考えてください。でも、こう書くと「それじゃ、砥石でいいんじゃない??」って思いますよね。
いや、でも、そこは違うんです。炭の場合は「ピタっと」吸い付くように研ぎ面を「切っていく」感じがします。刃物みたいな感じです。
なので、炭で研ぐと研ぎ面も「ピタッと」した平滑面が出ている気がします。

砥石の場合は「紙ヤスリがすごく硬くなったもの」というような感覚がします。小さな粒子でゴリゴリ研ぎ面を擦っていく感じでしょうか。

↑このへんの解説、意味わからないですよね。はい。済みません。
僕もよく分かっていません(苦笑) もうちょっと考察がしっかりできたら、また書きたいと思います。

 

 

ぷち備忘録/その②


蒔絵師さんが使う漆は「種類が多く、量が少ない」ので、漆の保存に小さな「御猪口」を使います。(お椀などを塗る塗師さんは飯碗やどんぶりを使います)

漆は外気に触れていると硬化していってしまうので、空気と遮断するためにラッピングをします。その際、蒔絵師さんたちはパラフィン紙(薬包紙)などを使います。御猪口などの小さい器のラッピングは、パラフィン紙を使うとすごく便利です◎
(現在、漆を扱う人のほとんどが「サランラップ」を使っています)

パラフィン紙でラッピングする際の手順はまたの機会に説明します◎ 今回は写真を撮り忘れました(涙) 済みません。

 

 

ぷち備忘録/その③


↑これは何かというと簡易的な「回転研ぎ機」なんです。小っちゃい!!電動です。このくらい小さいと持ち運びが簡単にできて、いいですね~◎(僕はもっとデカい回転研ぎ機を持っているのですが、それは持ち運び…たくないです(苦笑))

回転部分にいろいろな番手のペーパーを装着することができます。電動工具の「ディスクグラインダー」と同じような感じです。

ちょっとした「研ぎ」を手っ取り早く済ませたい時にすごく便利です。↑の画像では「木綿針」の先っちょを丸く研いでいます。蒔絵の「掃除」に使うのですが…また、今度ご説明します◎

結構、古いもので、今も現役で使っているそうです。かめ先生、物持ちがいい◎

 

 

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蒔絵レポート3日目(その1)/鳩屋は【蒔絵教室】に行ってきました

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   修行!!

金継ぎ図書館は生きていた!

※いきなり「3日目」で済みません。近日中に「1,2日目」の方もページを作ってアップします。

 

 

「鳩屋は【蒔絵教室】に行ってきましたの」シリーズとは


わたくし、鳩屋が蒔絵の技術を習いに蒔絵師さんのところに通い始めました◎
そこで習ったことをひとまず備忘録的な感じでまとめ、その情報を多くの方とシェアしよう…というがこのシリーズです。

 

金継ぎ教室・蒔絵教室を開催している「漆工房皎月こうげつ」さん

このシリーズは、ひとまず「メモ」のような感じのままで情報発信をします。
本来であれば一般の方でも分かるように手順をまとめ、それを解説していく…というコンテンツを作っていきたいところなのですが、現状では蒔絵についての詳しい手順や解説をするだけの経験値・力量が私にないのです(涙) まだまだ「まとめる」力がないのです。
それでもせっかくの機会を私一人で「消費」してしまうには勿体なさすぎると思い、蒔絵手順をまとめられずとも「今日は~をやりました」くらいは皆さんにお伝えしようと考えたわけです。
それにこういう情報を発信することで、「蒔絵をかじったことがある」もしくは「金継ぎをある程度やっている」…という人にとっては役に立ったり、ヒントになるのではないかな?と思っています。

えっ?それじゃ「初心者」は置いてけぼり…??
えーっと、済みません。そうなる部分も多いと思います。が、ビギナーの方にも少しでも楽しんでもらえるようにちょこちょこ解説していきたいと思っています◎

それで半年、一年くらい先になると思いますが、私が蒔絵をしっかり習得した後に、金継ぎシリーズと同様、「初心者でもわかる」ようなコンテンツに落とし込んで、「ビギナーでもできる蒔絵シリーズ」を作りたいと思っています。

ちなみに、蒔絵を教えてくれる先生は蒔絵教室で習ったことの情報発信について快諾してくれています◎
←これ、スゴイですよね!普通の先生は技術や知識を隠します。もしくは「換金」できる場合のみ情報発信を認める…という人が多いと思います。
そもそもこの蒔絵を教えてくれる先生は金継ぎの教室や修理業もやっています。ということは、「金継ぎを生業にしている人」…つまり、私に技術や知識を教えるということは同業者を「育ててあげる」ということになります。

同業者の私に受講を許し、さらにはその授業内容を公開することを快諾してくれる…いやー、いい先生に出会えたのです◎

 

 

金継ぎ師なのに、何で蒔絵を習っているの?


↑師匠の手板(蒔絵サンプル)

 

ところで、なんで「金継ぎ」の人が蒔絵を習いに行き出したわけ??

それはですね、金継ぎは「最後の仕上げの工程」で金や銀を蒔いて装飾するわけです。この時に用いられる技術が「蒔絵」という技術なのです。

この「蒔絵」という技術は奥が深く、「蒔絵」という工程だけを専門職する「蒔絵師」という職業があるくらいなのです。

私自身、大学で蒔絵を習いました。とはいえ、蒔絵師さんが長い年月をかけて磨いてきた技術に比べたら、はっきり言って「素人レベル」です。
ということで、「さらなる高見を目指して蒔絵スキルをブラッシュアップすべく蒔絵師さんの元で学び始めました!」…と格好をつけたいところですが、全然、そういう感じではなく、要するに私の蒔絵技術が恥ずかしいくらいに低いから…というのが本音なのです。

でも…ですね、これは「よい」点もあるわけなんです。私の現状が「初心者に毛が生えた程度」だとすると、蒔絵を学んでいく工程が「初心者目線」に近いことになります。
そうなると、なるべく近い時期にまとめようと考えている「初心者向け蒔絵シリーズ」がよりわかりやすいコンテンツになる可能性が高くなります。これ、よさそうですよね◎ 楽しみにしていてください。

 

 

蒔絵師匠


↑師匠です。漆塗りの本場・輪島で修行された蒔絵職人さんです。
いえ、中央の人ではなく、左にいらっしゃる「かめさん」が師匠です。はい◎

 

漆器の産地で本気の修行をされた「職人」の漆先生です。
ところで「美大系」の漆先生と「職人系」の漆先生とでは何が違うかと言いますと、美大系は基本的に「デザインができる、アイデアを出せる」…というところが特徴で、職人系は「高い技術、豊富な知識」を持っている…と考えればいいと思います。(もちろん個人差はあると思いますけど)

残念ながら美大を卒業しただけではあまり高い技術は習得できません。(特に不真面目な学生時代を過ごした人は。…あたしかしら??)

 

それで、この「かめ師匠」は手先が(異常なほど)器用なのはもちろんなのですが、「気づき」がスゴイのです◎

例えば↑この鉛筆!(ネズミにかじられたわけじゃない。そうではない。削っていたら割れちゃったわけでもない。そんなわけない)

 

これは「意図的」に削られているのです。
何のために??と言いますと、このように削ると、立体物のアウトラインを紙に写し取るときにすごく便利なのです◎

 

例えば↑のようなことです。
気に入ったバターナイフがあり、その図面を書き起こしたいとき、普通はシャープペンなりを使ってバターナイフのアウトラインを紙に写していくわけです。

 

でも、そうするとですね、↑画像の左側のようにバターナイフとの隙間ができてしまいます。シャープペンの「芯とホルダーの外周までの距離」分の隙間ができてしまいます。書き写したバターナイフは一回り「でかく」なってしまうのです(涙)

ところが↑画像の右側のように「ホルダー部分が削ってある」とピタリとバターナイフのアウトラインに沿わせることができます。(厳密にいえば多少の隙間はできますが、それを言っちゃあ御終いよ)

こういった「ちょっとしたこと」に気が付ける師匠なわけです。
この「気付き」には正直ビビりました!ホント。いやー、これってスゴい気づきだと思うんですよね。何か、「核心」部分にも触れているような気がします。何の核心かはわからないのですが。

 

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本日の蒔絵 Memo-01/絵漆で線描き


【使った道具・材料】
道具: 爪盤、赤軸根朱替わりあかじくねじがわり筆、筆洗いベラ
材料: 絵漆(弁柄漆)、菜種油(筆の掃除用)

 

高蒔絵」と呼ばれる蒔絵の工程です。今日は「肉付け」の一回目の作業をしていきます。

「高蒔絵」とは簡単に言うと「レリーフ状に立体感のある蒔絵」のことです。立体にするためには漆などを数回に分けて塗り(漆は一回で厚塗りできませんので)、少しずつ「高低差」を作っていくのです。

 

師匠にデモンストレーションをしてもらいます。

「変なもの」が師匠の手についています。

 

↑これは何かというと「爪盤つめばん」と呼ばれる小さな漆用のパレットのことです。爪盤の下に紐が括りつけてあり、そこに親指を通して使います。これ、便利です◎

爪盤は3センチ角程の「皿状」のものです。素材は水牛の角やべっ甲、要らなくなったメガネレンズ(!)などです。木を削って、それを漆で塗ってもいいと思います。

金継ぎでもこれがあると塗り作業がやりやすそうですね~◎

 

師匠にやってもらいます。

 

↑これが何回か漆などを重ねて盛り上げた状態です(未完成です)。これを目指しての、今回は第一回目ということです。

 

最終的には↑こんな感じのレリーフ状の立体的な蒔絵になります。

ちなみに今のところ、金継ぎ図書館館長はおぼろげにしか、この作業工程の意味が分かっていません。はい。

 

漆の板に「手脂」がつかないように「指サック」を装着します◎
油、大敵です。

 

さくさく線描きが進んでいきます。手が早いです。しかも線がぶれません。スゴイです。はい。

ちなみに今回使っているのは「赤軸根朱替りあかじくねじがわり」という筆です。なんか凄い名前ですね。意味わかりませんね。(ネジ=ネズミ…という意味だとも言われているようです)

この筆は「細くて、厚みのある線」が描ける筆とのことです。

 

キュッキュッツと描き進んでいきます。師匠はいとも簡単そうに描き進めていくので、ついつい「俺でもできそうだな~」って思ってしまいます。
が、いやいや、これはこれですごく奥が深いのです。

何気なく漆の線を描いているように見えて、実は一本の線の中に「抑揚」をつけているのです。

 

最終的な完成のレリーフ状の凹凸をイメージして漆の厚みに「抑揚」をつけます。

「厚い」部分、「薄い」部分、「急激に厚く」「なだらかに薄く」…とさまざまな高低差をつけていきます。

漆を厚くしたい部分は筆に含ませる漆の量を多目にして、さらに、筆を「ゆっくり」と進めながら描きます。
逆に漆を薄くしたい部分は、筆に含ませる漆を少なくし、さらに、筆は「早く」進めます。

 

高上げ一回目の漆の線描きは↑こんな感じで完了です。この後すぐに「銀の丸紛7号」を蒔きます。
丸紛を蒔くことで、漆だけで塗り重ねて高くしていくより、「エッジを断たせる(ぴりっとした感じ)」ことができます。

うー…、↑画像ですけど、全部のアウトラインを漆の線で括るわけじゃないんですか??描いていないところがいっぱいありますけど。

えーっとですね、多分、「レリーフで一番高くしたいところ」を今回、線描きしたんだと思います◎ (←館長、イマイチ理解していないのです(笑))

この後、銀粉を蒔きます!
つづきは、また次回で◎
さようならー

 

 

次の作業工程を見る

▸ 3-2 高蒔絵/高上げ一回目の粉蒔き

 

 

 

漆工房皎月は東京の「駒込」「練馬」「青梅市」「あきる野市」金継ぎ教室も開催しています。
輪島で蒔絵の修行をされたかめ師匠と、東京藝大出身の女性(僕の先輩です)の二人体制で丁寧に教えてくれます。至れり尽くせり!
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辺境図書館、WEBマガジンに掲載◎

 

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 マガジーン!!

 

おう、金継ぎ図書館。最近、「金継ぎ」を載せていないじゃないか。どした?夏休みか?それとも人気が無いから閉館か??

はいー、そうですね。最近、めっきり金継ぎコンテンツを載せていませんでした。近々、再開しますので、しばしお待ちください◎

 

今回はWEBマガジーンに金継ぎのやり方を掲載してもらったので、そのアナウンスです。

団体信用生命保険という保険を扱っているカーディフ生命とカーディフ損保という会社が運営している「スマイルすまい」というウェブマガジンに掲載されました◎

 

出典:https://www.danshin-smile.com/kintsugi-1/

住まいと暮らしのちょっとしたヒントを載せているウェブサイトです。
▸ てづくりの楽しみ 金継ぎ編

作家の吉本ばななさんや、元・暮らしの手帳編集長・松浦弥太郎さんら著名人のインタビューも載っています。スゴイですね~◎

 

出典:https://www.danshin-smile.com/kintsugi-1/

もちろん金継ぎ図書館はそういった有名人と同格のコーナーではありません◎
「手づくりの楽しみや、自分で作ったものを使う幸せ」を皆さんにお伝えする「つくる」というコーナーで扱ってもらっています。

 

出典:https://www.danshin-smile.com/kintsugi-1/

3ページにわたって掲載してもらっています。

載せていただいた記事の特徴としては、金継ぎの具体的な作業の手順を詳しく載せてある…というよりは、「金継ぎ作業ってどんな感じ?楽しいの??」ってところをコンパクトにまとめてある…という感じです。

 

 

取材は私の自宅で行われ、編集者さん、ライターさん、カメラマンさんの三人に来てもらいました。

編集者さんが実際にワークショップ形式で作業をしつつ、ライターさんが私の話を書き留め、カメラマンさんが写真と動画を撮影していきました。

 

出典:https://www.danshin-smile.com/kintsugi-1/

編集者さんの前職が大手家電量販店とのことだったので、「実のところ、3年保証って、入っておいた方が得なんですかね?」とか、「裏事情」の話を伺いました。
カメラマンさんの方は昔、チベットに行ったことがあったということで、チベット話をしたり(僕も昔、行ったことがあったので)、「雑誌などのカメラマンさんの撮影のギャラってどんなもんなんですか??」と、他業種のブラックボックスに見えるところの話を聞くことができました。

だいたいこういった取材の時は金継ぎの話だけになるのですが(それが普通ですが)、今回の取材は金継ぎの話だけではなく、いろいろな話(雑談ですが)も聞くことができ、楽しい取材となりました。
(僕は他業種の方の裏話を聞くのが取材の楽しみなわけです◎)

ご興味がある方はぜひこちらのウェブサイトを覗いてみてください。
▸ てづくりの楽しみ 金継ぎ編

 

 

 

金継ぎのやり方

 

 

カマチの追い込み!…というか追い込まれました

 

size19ファイツ!!

 

只今、仏像の台座を制作中です。

ひたすら「研ぎ」の毎日…ツラい(泣)

 

研ぎのお供は「サカナクション」!今回のチョイスは「アルクアラウンド」

 

研いでいます。
ん…?何を使って研いでいるの??
はいー、「炭」です◎
え!炭で研ぐの??炭で研げるの???
はいー、研げるのです◎ 不思議ですね。

「駿河炭(するがずみ)」というちょっと特殊な炭を使っています。何の木だったか…忘れました。ノートを見直せばすぐに分かるのですが、サボって見ないことにします。

水を付けながら炭の断面をスリスリ擦りつけると研げるのです。スゴイですよね◎
基本的にはぐるぐる回しながら研ぎます。バターにならないように気を付けます。はい。

Aの白っちゃけている箇所はすでに炭が当たっている部分で、Bの黒くてピカッとしている部分はまだ炭が当たっていません。

 

研ぎ続けます。何時間も…(泣)

Aの箇所が研ぎ終わった部分です。Bの部分はまだ研いでいません。

炭は時々、砥石に当てて平面を維持させます。さらに、炭の底に溝を切ると水捌けがよくなります。これ、やった方がいいと思います。学生のみなさん、メモッといてください◎(このサイトをみている人はいない気がしますがー)。 僕は学生時代、知りませんでした。

 

炭研ぎが終わったら、次は「クリスタル砥石」というもので研いでいきます。名前が怪しいですよね。「クリスタル」って、ちょっと、ね。

クリスタル砥石の#1500、#2000といった細かい番手の砥石を入念に当てていきます。炭の「研ぎ足」を取っていきます。←ちょっと意味わからないですよね。そのうち、詳しくご説明します。ご興味は無いと思いますが、こういうのは一方的に押し付けるのがマナーですよね◎

 

で、今はリアルタイムに↑この作業をしています。
細かい研磨剤で磨いています。歯磨き粉みたいなもので磨いています。

サカナクションに飽きたので、今は録音したラジオ番組(traveling without moving)をエンドレスに流しています。

 

磨き粉を薄く敷いて、脱脂綿を小さくちぎったもので磨いていきます。

脱脂綿は汚れたら、どんどん換えていきます。この作業もエンドレスな感じなので、結構、ツラいのです(泣)

この磨き作業で、クリスタルの研ぎ足を消してきます。消えるまでひたすら研ぎ続ける…ということです。これ、大変なのです。

電動機械のポリッシャーを使えば簡単、楽ちんなのですが…ひたすら「手研ぎ」「手磨き」でやっています。

単純に、「傷一つない綺麗な鏡面に仕上げる」…というのであれば機械の方が圧倒的に優れていると思います。が、「よい磨き」というのは、実はそういうことではないのではないか?と思っているのです。

これは僕独自の見解なので、共感は得られないと思うところなのですが、実は「薄っすらと傷が残って見える方が”よく見える”」のではないか…と考えています。
「傷の残し方」というのがすごく重要になるのですが、例えばデッサンでいうところの「ハッチング」のように残すとしたら、それは魅力的な「線」になると思うのです。

意味、分かりませんよね。そうです、結構、金継ぎ図書館はぶっ飛んでいるのです。スミマセン。(←お気づきのように、この”スミマセン”は謝る気のないすみませんです◎ すみません)

このあたりの説明は長くなるので、またそのうちします。これも一方的に説明させていただきます◎

 

↑こんな感じで曇っている面が…

 

↑ピカっとなります◎

この工程は「胴擦り」という工程です。この後、さらに磨きの工程を重ねていきます。もっとピカッとなります。

納期が迫ってきているので焦りつつの作業です。
「金継ぎ図書館なのに、最近、金継ぎのお話しがないぞ!」と思ってらっしゃいますね。あれ?そうでしたっけ??あらー、そういえば、そうですね◎
また近いうちに再開しますので、ちょっとお待ちください~◎