合成の漆や接着剤、パテなどを使った現代の修理技法です。
用意するもの: 「器、直しちゃお!」という軽目のノリ。はい。
ここで使っている塗料※1は食器用としては安全性が保障されていません。
※1…「本物の漆」以外の「新うるし」などの商品名で販売されている塗料
‣このページの下部で詳しく説明しています
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Mikiko IYAMA 2015-10-13
artist 井山三希子/黒豆皿
欠け/簡単金継ぎ
P01 素地調整~ペースト付け
P02 ペースト削り~新うるし下塗り
P03 下塗り研ぎ~新うるし上塗り完成
Naoto OKADA 2015-10-13
artist 岡田直人/しろカップ
割れ
P01 素地調整~接着
P02 接着剤削り~ペースト付け
P03 ペースト削り~新うるし下塗り
P04 うるし研ぎ~新うるし上塗り
※ このページ、「簡易金継ぎ」のコンテンツは今後、ほとんど増えて行かないと思います。
「簡漆金継ぎ(合成樹脂+漆)」の方を基本的に参考になさった上で、仕上げだけ漆の代わりに「合成うるし」を塗っていただければと思います。よろしくお願いいたします。
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材料の作り方・使い方
Make New Urushisabi 2016-05-16
新うるし錆
の
作り方
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道具の扱い方・作り方
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簡易(簡単)金継ぎってなにぃ?
「簡易(簡単)金継ぎ」とは現代に開発された「合成うるし(植物性樹脂が主成分)」と、合成接着剤、合成樹脂パテを使って、壊れた器を直す方法です。
※本物の漆は使っていません。
❖ 長所
・ かぶれる心配がほとんどない
・ 完成まで時間がかからない(1~3日)
・ 材料の入手が容易(東急ハンズなどで入手可能)
❖ 短所
・ 食器として使うには、メーカー側は「安全性を保障していない」
〇ふぐ印の【新うるし】の販売元・桜井釣漁具株式会社の説明:
・本品は毒性の強い物質ではありませんが念の為、食器等口に含む恐れの有る物に塗装しないでください。
・植物性のうるし系塗料です。
・長時間匂いを吸うと健康を害する恐れが有ります。使用中及び塗装乾燥中は窓を開けて置く等室内換気に留意してください。
※電話で直接会社に問い合わせした際に、
「この商品には”鉛”が含まれています。ただ、金継ぎで使用する「量」が微々たるものなので、気にするレベルではないと思います」
…と説明されました。
これをどう捉えるかは自己判断ですよね。
〇【特性うるし】の販売元・東邦産業株式会社の説明:
・本品は食品衛生法の基準に適合しておりませんので、食器など直接口にふれる物への塗装にはご使用いただけません。
・主原料は、熱帯植物中の漆科植物から採取した特殊うるしです。
とのことです。
実際のところ「それほど気にする必要もないレベル」…というのがメーカー側の主張のようですが、ただし「食器等への塗装の安全性は保障していない(保障できない)」ということのようです。
判断しづらいところだなぁ…というのが私の感想です。
金継ぎ図書館の考えとしては、できれば「簡漆金継ぎ」(安全性が高い)や、もしくは、昔からおこなわれてきた「本漆金継ぎ」(安全が保障されている◎)をおススメします。
合成うるし(各メーカーで「新うるし」「高級うるし」などとネーミングされている)は本物の漆を使っていないので「かぶれ」を起こす心配がほとんどありません。
接着剤、パテも速乾性のものから遅乾性のものまで幅広くありますので、早く仕上げたいと思えば長い待ち時間を設けずにどんどん作業を進めることができます。
※ 簡単(簡易)金継ぎにしようかそれとも本漆金継ぎにしようか…と迷っている方は
▸ 金継ぎをはじめたいと思った初心者さんへ
本屋さんで売っている簡単金継ぎのお薦め本のご紹介(仕上げは本漆使用)