欠けた豆皿の簡単金継ぎ方法2/3…パテの削り・研ぎ/下塗り

簡易金継ぎ

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「合成接着剤」や「合成うるし」を使った【簡易(簡単)金継ぎ】のやり方を説明していきます。
本物の漆は使っていませんのでご注意ください。

今回は簡単金継ぎの工程のうち、〈エポキシペーストの削り~新うるしの塗り1回目まで〉のやり方を解説していきます。

 

 

前回のエポキシペースト付けまでの作業を見たい方は↓こちらのページをご覧ください。

 

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STEP4 削り

 道具:下記のいずれか
① 〈平丸〉の彫刻刀
② 〈平〉の彫刻刀
③ 〈カーブ刃〉のカッター
④ 普通のカッター(大)


※ 簡易金継ぎで使うおススメの道具・材料一覧(購入先も)を↓こちらのページにまとめました。

‣簡易金継ぎで使う道具・材料ページ

 

初心者さんには「障子用のカーブ刃」のカッターが扱いやすいかと思います。
替刃式なので、切れ味が落ちたら刃を変えられますし◎

「普通のカッターナイフ(大)」も100均で購入できるので、できれば「障子用カッター&普通のカッター」の二刀流で作業してもらえたらはかどると思います。

 

刃物を砥石で研ぐことができる方におススメの刃物は「平丸」の彫刻刀です。かなり作業が楽にきれいに、さらには楽しくできます。(言い過ぎかしら)
▸ 金継ぎで使う彫刻刀のカスタマイズ・ページ

 

 

 

器の修理箇所のチェック

 

前回、充填したエポキシペーストが乾いてします。

ちょっともっこりしてしまいました。これを削っていきます。

 

少し盛り過ぎた充填箇所

器に彫刻刀を当てる

 

刃物で少しずつ削っていきます。

一気にやろうとすると充填剤が剥がれてしまうことがありますのでご注意ください。

 

慎重に削る

 

深く削り過ぎないように気をつけます。
彫り過ぎたら…もう一度、ペースト付けをやらなくちゃいけなくなるかもしれませんので慎重におこなってください。

 

パテを削って面を揃える

 

だいたい面のレベルが揃ってきたら、仕上げは器の方に刃物の半分くらいを押し当てながら(器の面をガイドに利用して)キワ(充填剤と器の接点)を削るように刃物を動かすと、きれいに面が揃います。
(↑この説明だと何を言っているのかわかりませんよね~。。。済みません)

 

 

次は器の裏面を削ります。

器の裏面を削る

 

裏面もやることは一緒です。

少しずつ削っていきます。

 

簡易金継ぎの削り

 

ペーストを盛った、その周りの器の面に刃を押し当てながら削るときれいに削れます。

 

刃物の裏も表も使う

 

彫刻刀を使う場合は、刃の表でも裏でも削る個所によって使いやすい方を選択しつつ削っていきます。

 

いろいろな角度から補填箇所のチェックをする

 

あある程度削っていったら、いろいろな角度からチェックしてください。
どこか削り足りない個所が無いかな??と気を付けながら見ていきます。

 

充填剤の面のチェック

 

はい、それなりに面が揃っています。
いいでしょう。合格です。

 

金継ぎ削りのチェック

 

ども、ご苦労様でした。

 

面が揃っているかのチェック

 

「削り作業」ですが、刃物でできるだけ修理箇所周辺と平滑になるまで頑張って削ってください。
そしたらペーパーがけは必要最低限で済みますので器へのダメージも最小限で済みます。

  ファイツ!!

STEP5 ペーパーがけ

 

 道具:
③ ウエスまたはスポンジ ④ はさみ(切れ味の落ちたもの)
⑤ 豆皿(水入れ用) 〇 水桶

 材料:
① 水差し
② 耐水ペーパー(今回は#600)


※ 簡易金継ぎで使うおススメの道具・材料一覧(購入先も)を↓こちらのページにまとめました。

‣簡易金継ぎで使う道具・材料ページ

 

 

耐水ペーパーは小さく切って使います。

切れ味の落ちたハサミで、耐水ペーパーを1×1㎝くらいに小さく切ります。

それを「三つ折り」にします。
ペーパーに水を少量つけながら研ぎ作業をおこなってください。

 

 

それでは研ぎ作業に入ります。

仕上げに軽くペーパーをかける

 

刃物できれいにラインや面が出ているので#800程度でほんのり表面を整えました。

刃物であまりきれいになっていなかったらもう少し粗いペーパーをかけてください。
#320とか#400くらいでしょうか。

ペーパーがけはなるべくピンポイントで攻める

 

ペーパーがけはなるべく修理箇所をピンポイントで攻めてください。

器の釉薬よりもペーパーの方が硬いので、ペーパーで器自体を研いでしまうと、薄っすらと削画入るのです。

 

ペーパーがけ完了

 

ペーパーがけ完了です。

画像で違いが分かりません。はい。

表面がちょっと滑らかになりました。

 

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次は合成うるし(新うるしなど)の下塗りです。

STEP6 下塗り

 

 道具:
① サラダ油 ② ティッシュ
③ 作業板(クリアファイルなど)
④ 練りベラ ‣作り方ページ ‣作り方の動画
⑤ 小筆 ⑥ ゲル板

 材料:
⑦ テレピンもしくは薄め液
⑧ 新うるし(今回は「ゴールド色」)


※ 簡易金継ぎで使うおススメの道具・材料一覧(購入先も)を↓こちらのページにまとめました。

‣簡易金継ぎで使う道具・材料ページ

 

※ チューブを使い始める前にぜひ、見ておいて欲しい!
「使っているうちにチューブの蓋が固まって開かなくなる問題」につての解決方法↓

‣蓋問題の解決動画

 

 

まずは使う前に筆をテレピンで洗って油を洗い出します。
▸ 〈使用前〉の洗い方ページ  ‣〈使用前〉の洗い方動画

 

毎回、作業が終わったときに筆を”油”で洗っているので、使うときにはまず筆の中の油を取り除きます。

① 作業板の上に数滴テレピンを垂らす。
② その上で筆を捻ったりしてテレピンをよく含ませる。

 

③ ティッシュペーパーの上でヘラで筆を優しくしごく。

※ ティッシュの上じゃなくて「ゲルの板」↓の上でやった方が筆の痛みが軽減されるので、現在はゲルを使うことをおススメしています。

 

 

 

 

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今回は合成うるし(新うるしなど)の赤色を使います。

     新うるしの塗り

 

本漆ほど気を使う必要はありませんがあまり厚塗りすると乾きに時間がかかります

上州屋(釣具屋)の店員さんの話ですと普通の厚さで塗った場合でも、塗料の中までしっかり乾くには2日くらいみておいたいいということです。

 

陶器の裏面も新うるしを塗る

 

なるべくはみ出さないように気を付けてください。

でも充填した個所を完全に覆いたいのでほんのわずか、はみ出すことになります。

 

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塗り終わりました。

 

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きれいに見えます。
赤もいいです。

 

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器の欠けた箇所を完全に覆ってます。

 

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終了です。

 

 

使い終わったら油で筆を洗います

▸ 〈使用後〉の洗い方ページ  ‣〈使用後〉の洗い方動画

① 筆に油を含ませて、作業盤の上で筆に馴染ませる
② ティッシュの上(ゲル板の上の方がベター)に筆を置き、ヘラで優しくしごく

※ ティッシュの上じゃなくて「ゲルの板」↓の上でやった方が筆の痛みが軽減されるので、現在はゲルを使うことをおススメしています。

 

筆は付属のキャップを嵌めて保存します。
キャップが無かったらサランラップを丁寧に巻いてください。

キャップがない、もしくはキャップを作りたいという方向けに簡単なキャップを作るページありますので、ご覧ください。
▸ 筆のキャップの作り方ページ 

 

新うるしの表面は何時間かで硬化しますが、しっかりと固く「締まる」までには2~3日を見ておいた方がいいと思います。

とくに「厚塗り」した時は乾きが遅くなります。1週間くらい待つ感じでしょうか(いや、もっとかも)。

 

 

 

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簡易金継ぎで使う道具・材料をチェックする↓

‣簡易金継ぎで使う道具・材料ページ