Page 01/初めての新うるし金継ぎ!欠けたミフィー皿をカワイく直しましょう

簡易金継ぎ

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 ファイツ!!

 

※ 縁が小さく欠けたミフィー(うさ子ちゃん)の小さなボウルの修理です。
「合成接着剤」や「合成うるし」を使った【簡易(簡単)金継ぎ】のやり方を説明していきます。
本物の漆は使っていませんのでご注意ください。

 

今回は簡単金継ぎの工程のうち、〈欠けた箇所をヤスる~エポキシ錆で埋めるまで〉のやり方を解説していきます。

 

【必要な道具・材料を見る】↓

‣簡易金継ぎで使う道具・材料ページ

 

新うるしの安全性について

 

画像元:Amazon

「新うるし」の安全性についてのメーカー側の説明:

・本品は毒性の強い物質ではありませんが念の為、食器等口に含む恐れの有る物に塗装しないでください

※ 新うるしの安全性について、詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください↓
‣新うるしって何?安全なの??

 

当図書館としては、新うるしなどの「合成うるし」の安全性について、「黒寄りのグレー」と考える立場をとっています。ので、下記の使い方をおススメします。

合成うるしで壊れた器を直してもOK!

ただし、「合成うるし」を使って直した器は直接、修理箇所に口を付けない使い方を強くおススメします。

 例えば 
・食器として使わない(大切な思い出の品として飾っておく・小物入れとして使う)
・食器として使う場合は「乾きもの」を入れる程度の使い方に限定する(菓子器として使うとか)

金継ぎ図書館ではこのような使い方を前提にして、「簡易金継ぎのやり方」を解説しています。

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簡易金継ぎする器information

  • 器:ミフィーちゃんの小さなボウル。現代の量産品です。
  • 器の特徴:磁器、ピカピカの釉薬
  • 器のサイズ:口径 100×85㎜(楕円形)、高さ35㎜
  • 破損状態:欠け1カ所(9×5㎜)

 

金継ぎ修理する前の器

ミフィーちゃんが欠けました。

 

金継ぎ修理する前の器

キャラものの修理…。
実は意外とファイトが湧きます!!(うそ)

 

金継ぎ修理する前の器

蝶々も飛んでいます。

 

金継ぎ修理する前の器

 

金継ぎ修理する前の器

この手の器の表面はガラスのようにツルツルしているので、新うるしの食いつきがすごく悪いです。
破損した断面部分はそれなりにしっかりと食いつくのですが、表面の部分は「比較的、剥がれやすい」と思っておいてください。

 

 

 

〈手順01〉器素地の削り・研ぎ

 道具: 
① ダイヤモンドのヤスリ
② リューターのダイヤモンドビット 


※ 簡易金継ぎで使うおススメの道具・材料の一覧(購入先も)を↓こちらのページにまとめました。

‣簡易金継ぎで使う道具・材料ページ

 

ダイヤモンドビットのカスタマイズのやり方は↓こちらのページをご覧ください。

 

 

 

器の欠けた箇所をダイヤモンド鑢でやする

今回は半丸のダイヤモンドの鑢を使います。

 

器の欠けた箇所をダイヤモンド鑢でやする

エッジをやすっていきます。
サラサラと軽くやすってください。

 

器の欠けた箇所をダイヤモンド鑢でやする

↑画像の白点線の箇所も軽くやすります。

 

  ファイツ!!

 

〈手順02〉エポキシ錆またはエポキシペーストを充填する

※ 今回は欠けた箇所を「エポキシ錆(=エポキシ接着剤+砥の粉)」で埋めます。

「砥の粉」を持っていない方は「エポキシペースト」(=パテ+接着剤)を作って作業をおこなってください。
今のところ、「エポキシペースト」と「エポキシ錆」のどちらが扱いやすいのか、、は判定できていません。どっちもどっちというか、大して変わらないような気もしています。

 

 道具:
③ 作業板(クリアファイルなど)
③ 付けベラ ‣作り方ページ ‣作り方の動画
④ 練りベラ ‣作り方ページ ‣作り方の動画

 材料:
① エポキシパテ
⑤ 砥の粉 
⑥ ペースト状のパテ
⑦ テレピン
⑧ エポキシ接着剤


※ 簡易金継ぎで使うおススメの道具・材料の一覧(購入先も)を↓こちらのページにまとめました。
▸ 簡易金継ぎで使う道具・材料ページ

 

大きな穴や隙間があるときはエポキシパテ で埋めてください。

 

それでは「エポキシ錆」を作っていきます。

※作業を見えやすくするために接着剤に弁柄(赤色)を混ぜました。

①作業盤の上に接着剤のA剤とB剤を等量出し、ヘラでよく混ぜ合わせる。
混ぜたら、少量の接着剤を取り分けて「予備」として横に置いておく。

②作業盤の上に砥の粉を出し、ヘラでしっかりと細かく潰す。
少量ずつ砥の粉を接着剤に混ぜ合わせていく。

③~⑥少しずつ砥の粉を加えて、練っていく

⑦しっかりと「盛れる感じ」の固さになったら、オッケーです。(感覚的です)
この時、砥の粉を入れ過ぎてペーストが固くなり過ぎたら、横に残しておいた接着剤を少し加えて、緩めます。

 

 

ヘラの扱い方です。

①作業板の上でヘラを使い、エポキシ接着剤を薄く広げます。
②ヘラを寝かせつつ、横からヘラを滑り込ませます。
③するとヘラの先っちょにエポキシ接着剤が付きます。

 

 

それではいざ、実践です。

器の欠けた箇所にエポキシ錆を付けていく

少量のエポキシ錆をヘラの先にとります。

 

器の欠けた箇所にエポキシ錆を付けていく

器のエッジを利用します。

 

簡単な金継ぎ修理のエポキシ錆を付ける

エッジに擦りつけるようにしてエポキシ錆を切っていきます。

 

簡単な金継ぎ修理のエポキシ錆を付ける

置いたエポ錆をヘラの面を使って広げます。

 

簡単な金継ぎ修理のエポキシ錆を付ける

反対側にもヘラを通して、欠けた箇所にエポ錆がしっかりと密着させます。

 

簡単な金継ぎ修理のエポキシ錆を付ける

エポ錆が足りていなかったので、少量のエポ錆を追加します。

 

簡単な金継ぎ修理のエポキシ錆を付ける

再び器のエッジを利用してエポ錆を置き、箆で均します。

 

簡単な金継ぎ修理のエポキシ錆を付ける

こんな具合になりました。

 

簡単な金継ぎ修理のエポキシ錆を付ける

ちょい、盛り気味です。

 

簡単な金継ぎ修理のエポキシ錆を付ける

エポ錆もエポキシペーストもどちらも次第に垂れてきます…!
そこがちょっと扱いづらいところですね。

 

簡単な金継ぎ修理のエポキシ錆を付ける

重力でエポ錆が垂れてきても影響が少ない置き方にします。

Ⓑの置き方だと欠けた箇所に盛ったエポ錆が凹んでしまいます。
Ⓐの置き方にするとエポ錆が出っ張ってしまいますが、硬化した後に削ればいいので、この置き方を採用しました。

もしくは5分くらいごとに「器の向きを変える」というのもよさそうですね。
それがベストだと思います。

多分、10~15分も経てばエポキシが少し硬化してきて流動性が低くなってくると思います。そうしたら向きを変える必要もなくなりますので、5分おきに器の向きを変えるとしても2,3回やればいいと思います。

それほど面倒じゃないですよね。

 

 

 

次の作業は↓こちらのページをご覧ください。

 

 

 

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