ファイツ!!
よし!ようやく漆が塗れて、完成が見えてきたわ◎ 漆を塗ると、とたんに仕上がった感が出るわね~。ふふふふ。
これをしっかりと研いで、さらに漆を塗ればいいんでしょ。ここからはカンタン、カンタン◎
ささっと研いで~…
と、思ったら…なにこれ~~!①「穴」と②「凹み」があるー!がーん(泣)
ほうほう、お困りのようですね。
はい、あります。あります。よくあります。私もよくあります。
今回はその解決法をご説明します。
穴・凹みの対処方法
それはですね~、なんと「錆漆に戻る」です!それしかないのです。はい。残念ながら。
でもすぐに修正できますのでがっくりせずに戻りましょう!
(この錆付け作業を「追い錆」といいます。確か…)
1,2回の漆の塗りで埋まりそうな凹みでしたらそのまま塗りを重ねていっていいと思いますが、凹みが深い場合は錆漆作業にもどった方が結局は早く進みます。
↑画像の①は「ピンホール」です。②は「凹み」です。ちょっと漆の塗りでは埋めるのが大変そうです。(5,6回塗り重ねればいけそうですが)
なので錆漆で埋めます。
箆先にほんの少し錆漆を取って、それで①のピンホールを埋めます。
↑箆先に錆漆が載っています。ほんのちょっとで大丈夫です。
②の凹みを錆漆で埋めます。
錆漆を凹み箇所に乗せた後、左右に箆をほんの少し通して
しっかり凹みに入り込むようにする(隙間がないようにする)。
①ピンホールと②凹みがしっかり錆漆で埋まりました。
錆漆の乾きに1~2日待ちます。
錆漆が乾きました。
錆漆を研ぎます。何でといでんの?
木賊(とくさ)です。二つに折り返した部分で研いでいます。
ウエスで拭き取りながら研ぎ進めます。
研ぎ過ぎ注意です。
せっかく盛った錆漆を研ぎ切っちゃうと意味なくなっちゃうので。
研げました。
①がピンホールで②が凹みです。しっかり面位置まで研げています。
錆漆が研げたら再び漆を塗ります。下塗りです。
この後は通常通りの手順に戻ります。
塗り→研ぎ→塗り…と繰り返していきます。