ファイツ!!
只今、仏像の台座を制作中です。
ひたすら「研ぎ」の毎日…ツラい(泣)
研ぎのお供は「サカナクション」!今回のチョイスは「アルクアラウンド」
研いでいます。
ん…?何を使って研いでいるの??
はいー、「炭」です◎
え!炭で研ぐの??炭で研げるの???
はいー、研げるのです◎ 不思議ですね。
「駿河炭(するがずみ)」というちょっと特殊な炭を使っています。何の木だったか…忘れました。ノートを見直せばすぐに分かるのですが、サボって見ないことにします。
水を付けながら炭の断面をスリスリ擦りつけると研げるのです。スゴイですよね◎
基本的にはぐるぐる回しながら研ぎます。バターにならないように気を付けます。はい。
Aの白っちゃけている箇所はすでに炭が当たっている部分で、Bの黒くてピカッとしている部分はまだ炭が当たっていません。
研ぎ続けます。何時間も…(泣)
Aの箇所が研ぎ終わった部分です。Bの部分はまだ研いでいません。
炭は時々、砥石に当てて平面を維持させます。さらに、炭の底に溝を切ると水捌けがよくなります。これ、やった方がいいと思います。学生のみなさん、メモッといてください◎(このサイトをみている人はいない気がしますがー)。 僕は学生時代、知りませんでした。
炭研ぎが終わったら、次は「クリスタル砥石」というもので研いでいきます。名前が怪しいですよね。「クリスタル」って、ちょっと、ね。
クリスタル砥石の#1500、#2000といった細かい番手の砥石を入念に当てていきます。炭の「研ぎ足」を取っていきます。←ちょっと意味わからないですよね。そのうち、詳しくご説明します。ご興味は無いと思いますが、こういうのは一方的に押し付けるのがマナーですよね◎
で、今はリアルタイムに↑この作業をしています。
細かい研磨剤で磨いています。歯磨き粉みたいなもので磨いています。
サカナクションに飽きたので、今は録音したラジオ番組(traveling without moving)をエンドレスに流しています。
磨き粉を薄く敷いて、脱脂綿を小さくちぎったもので磨いていきます。
脱脂綿は汚れたら、どんどん換えていきます。この作業もエンドレスな感じなので、結構、ツラいのです(泣)
この磨き作業で、クリスタルの研ぎ足を消してきます。消えるまでひたすら研ぎ続ける…ということです。これ、大変なのです。
電動機械のポリッシャーを使えば簡単、楽ちんなのですが…ひたすら「手研ぎ」「手磨き」でやっています。
単純に、「傷一つない綺麗な鏡面に仕上げる」…というのであれば機械の方が圧倒的に優れていると思います。が、「よい磨き」というのは、実はそういうことではないのではないか?と思っているのです。
これは僕独自の見解なので、共感は得られないと思うところなのですが、実は「薄っすらと傷が残って見える方が”よく見える”」のではないか…と考えています。
「傷の残し方」というのがすごく重要になるのですが、例えばデッサンでいうところの「ハッチング」のように残すとしたら、それは魅力的な「線」になると思うのです。
意味、分かりませんよね。そうです、結構、金継ぎ図書館はぶっ飛んでいるのです。スミマセン。(←お気づきのように、この”スミマセン”は謝る気のないすみませんです◎ すみません)
このあたりの説明は長くなるので、またそのうちします。これも一方的に説明させていただきます◎
↑こんな感じで曇っている面が…
↑ピカっとなります◎
この工程は「胴擦り」という工程です。この後、さらに磨きの工程を重ねていきます。もっとピカッとなります。
納期が迫ってきているので焦りつつの作業です。
「金継ぎ図書館なのに、最近、金継ぎのお話しがないぞ!」と思ってらっしゃいますね。あれ?そうでしたっけ??あらー、そういえば、そうですね◎
また近いうちに再開しますので、ちょっとお待ちください~◎