レッツ DIY !
久しぶりの「木工コンテンツ」です。
木のスプーン作りはですね、実は
金継ぎより楽しいと思います。ホント◎
「木を削る感じ」って心地よいのです。
作業しているうちに、「手の動き」「木」「道具」が
だんだん一体化してくる感じがするのですよ。
今回、つくるスプーンは↑こんな感じです。
「スッカラ」風です。
スッカラって何??
韓国のスプーンのようです。
韓国では木ではなくて、金属で作っています。
↑「柄」が細目です。
「スッカラ」って日本人の中で人気のようです。
この韓国のスプーンの写し(真似)を
作っている日本の木工作家さんはすごく多いです。
確かに形が可愛らしいですよね。
今回は、作り始めた最初は、
「ただのサンプル」を作ってみるつもりだったんです。
でもせっかく作るんだったら
写真も試しに撮っておくか…と思って、
そして作りつつ、写真を撮っているうちに
だんだん本気になってきて
途中から「これで一本、コンテンツを作ってしまおう」
ということになってしまいました。
なので、作る工程の「詰め」が甘くなってしまっていますが、
ご了承ください。ね◎
木製スプーン作りで使う道具と材料
アイス・スプーン作りで使う道具と材料
- 道具: ① 糸鋸 ② L字クランプ ③ もの差し ④ 糸鋸台(?) ⑤ 彫刻刀の丸刀(18㎜幅) ⑥ 彫刻刀の平刀(18㎜幅) ⑦ 作業台 ⑧ 筆記用具
- 材料: ⑨ 木材(桜)
それから彫刻刀を研ぐための砥石(ダイヤモンド砥石と仕上げ砥石)が必要です。
↓⑤⑥の彫刻刀
以下、新宿の東急ハンズに置いてあった彫刻刀です。
- 道刃物(という会社)…平刀(18㎜幅)/¥2,000-くらい、丸刀(18㎜幅)/¥2,000-くらい
- パワーグリップ(という商品名?)…平刀(9㎜幅、うる覚えですが)/¥500-くらい、丸刀(9㎜幅)/¥500、600-くらい
平刀はできたら幅の広い道刃物がお薦めです。スプーン作りには幅広の方が圧倒的に楽に綺麗にできます。が、「とりあえずお試し」派の方でしたらパワーグリップでも「可」です。
丸刀は…9㎜幅でもいいかもしれません。(18㎜幅も持っているに越したことはありませんが)
今後、バターナイフや他の物を作るときにどちらの方が便利かなー…と考えているのですが、未だ結論が出ません。すみません。これは本当に申し訳なく思っています。
これじゃ「おススメ」になっていませんね。
※ 私が今回使っている糸鋸は「フリーウェイ」という名前の糸鋸ですが、おススメしません。特殊な刃が極めて使いにくかったです。木工には向かないのかもしれませんね。
すごく使いづらかったので改造して普通の替え刃が装着できるようにしました。それを使っています。
スプーン作りで使う道具の価格表
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値段¥1,200~ |
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値段¥2,000- |
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値段¥2,000- |
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値段¥500~で作れます |
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値段¥400~ |
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値段¥400~ |
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値段¥2,000~ |
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値段¥2,000~ |
【削り用の作業台】
彫刻刀で木を削るときに使う作業台です。
表面、裏面の端っこに一本、木を付けます。
(木工用ボンドでも釘でもなんでもオッケー)
この端っこに付けた木が「ストッパー」になります。
裏面のストッパーは
机に引っ掛けます。
表面のストッパーは
スプーンを彫るときの「当てる部分」になります。
今回使った材は「桜」です。ハンズで買いました。
(基本的にこの図書館でご紹介する道具や材料は皆さんが購入しやすいものをチョイスしています)
材の大きさ: 横 110㎜ × 縦 160㎜ × 厚み 15㎜
価格: ¥270 + 税 です。
Step 01 スプーンのアウトラインを描く
↓まずは、黄色いライン(幅30㎜)のところで切ってしまいます。
(僕は切っていませんが、切ってしまった方が作業がしやすいです)
鋸で切るときは「木の繊維」に平行になるように切っていってください。
(↑一応のサイズを記載しますが、ただの目安として使っていただけたらと思います。
このくらいの寸法にするとこんな感じのスプーンが出来がるのねっと確認してください。)
お手持ちの金属のスプーンや木のスプーンを参考にしたり、もしくは本や雑誌、WEBなどで見かけたお好みのスプーンをモデルにして板材の上にラインを引いていってください。
※ 木の繊維方向(木目)がスプーンの「柄と平行」になるようにしてください。
スプーンヘッドの「丸み」や、柄の「直線」ですが、
そんなに正確に描けなくても気にしなくていいです。
そこそこ描けていればオッケーです。
定規やコンパスで描いたような線だと
「固い」感じの仕上がりになりやすくなります。
わざわざ量産の工業製品のようにする必要もないですよね。
せっかく一から手作業でいくのだから◎
Step 02 スプーンの柄を鋸で切る
早速、柄の部分を糸鋸で切っていきます。
鉛筆で描いたアウトラインよりもアウトを
切っていってください。
万が一、「柄」が細くなり過ぎてたわむようだと
結構、悲しくなりますよー(涙)
ひとまずヘッドとの境目まで
切っていきます。
できました。
柄の分部が切れました。
アウトラインより少し「外」です。
続いて
ヘッド部分を切っていきます。
およそ24㎜くらいの場所から
柄の付け根に向かって
鋸の歯を入れていきます。
で、いつの間にか作業台に
V字の隙間が!?
↑こういう作業台を作ると「切る作業」がすごくやりやすくなります。
この作業台は簡単に作れます。ホント。
ただ、V字に切るだけです◎
【糸鋸用の作業台】
糸鋸を使う時に非常に便利な作業台です。
簡単に自作できます。
ただ「V字」に切っただけです。
この板の上に糸鋸で切るものを置き、
V字の隙間で糸鋸を引くようにします。
木の板に赤く書かれたラインで切っていきます。
この時、気を付けていただきたいのが、
スプーンヘッドの先に「平面」を残すということです。
この平面を残すことで、この後の作業で
作業台にスプーンの先を押し当てて
安定的に作業することができます◎
この「平面」がなく、「丸く」なっていると
不安定で作業がやりづらくなります。かなり!
向かって左側のラインも鋸で切っていきます。
ヘッドの先に「平面」を残すようにしてくださいねー。
できました。
ヘッドの先にしっかりと「平面」が残っています。
次の工程に進む
スッカラの作り方
Page 03 ヘッド裏面を削る
Page 04 ヘッドの首元を削る
Page 05 ヘッドの首元と側面を削る
Page 06 表側の窪み彫って完成!