先日、都内某所のご自宅に「出張・金継ぎ教室」に行って参りました。
そう、金継ぎ図書館は「移動可」なのです!(図書館だけど動くんですよー。アンパンマン号みたいですね)
みなさんの地元には「移動図書館」ってありましたか?
私の地元は昔、ありました。今はもうありませんが。
本を読むのが好きだったわけではありませんが、あのワンボックスカーの移動図書館の光景はすごくよく覚えています。
図書館が「移動する」っていいですよね◎
そのうち「 Kintsugi Travel2 Library 」=「旅々(たびたび)金継ぎ図書館」をやりたいなと考えています。
今回は、依頼主様との相談で「簡漆金継ぎ(漆+樹脂)」での1日ワークショップになりました。
午前中に【素地調整】→【パテの充填】
↓
昼食を頂いて、しばし休憩。
↓
午後に【パテ削り・研ぎ】→【漆塗り・蒔絵】
という流れでやってみました。
〈簡漆金継ぎ ステップ01〉 素地調整
参加者のお一人は漆経験者だったのですが、他の方は初めての「漆」、初めての「金継ぎ」でした。
まずはダイヤモンドビットでひびの入った箇所や欠けた箇所を軽く研いでもらいました。
ひびの入った湯呑を研いでいます。
↑ご自分で制作された器だそうです。
以前、陶芸教室に通われていた時に作った「ラーメン丼」。
この大振りのサイズってすごく使い勝手がいいですよね。
〈簡漆金継ぎ ステップ02〉 パテの充填
次に欠けた箇所にエポキシパテを埋めていきます。
刻苧箆を使って、パテ埋め作業をしてもらっています。
サランラップで「壁」を作って充填していきます。
↑デザイナーをやられている方です。
↑イラストレーターの方です。
パテを盛った後、サランラップを巻いてその上から指で押さえます。
↑この方、手際がすごくよかったんです。聞いてみたらDIY好きとのこと。
女性にも多いようですね、DIY好きな方。本も結構出てますよね。
↑この方もすごく器用でした。
ご自分で作られた器の雰囲気も大らかな感じだったので、センスがいいんですね~。
〈簡漆金継ぎ ステップ03〉 パテ削り→研ぎ
昼食を挟んでパテがしっかりと硬化したので、削っていきます。
「平丸」の彫刻刀でパテを削っていきます。
↑削る「構え」はすごくサマになっているのです。が…(笑)
ほとんどの方にとっては「彫刻刀」なんて、小学校以来、もしくは中学以来だと思います。
この後、耐水ペーパーの#600で水研ぎをしてもらいまいした。
〈簡漆金継ぎ ステップ04〉 漆塗り→蒔絵
やや大雑把な感じの進め方になってしまいましたが、ちょっとした凹みなどは目をつぶってそのまま仕上げに進みました。
1日ワークショップではこれで上出来…と考えたいと思います◎
で、漆の塗り、蒔絵の写真を撮り忘れていました…。済みません。
蒔絵直後の写真です。
まだ漆が乾いていないので蒔絵紛が付きっぱなしです。
小野哲平さんの器です。
高知のご本人のご自宅に伺った際に購入させてもらったそうです。
小野さんに「会える」というのがすごいですね。
グレーの色に金色は「栄え」ますね。
蒔絵に使ったのは真鍮粉です。
蒔絵直後なので線が太くなって見えますが、
本当はもっと細い線です。
白に金色…これも鉄板ですね。
に、ニワトリ…だったんですね。今、気が付きました。
図柄に合っていますね~。
こちらも蒔絵直後なので蒔絵紛が周りについていますが、
漆が硬化した後だったら、この粉が綺麗にとれます◎