(2016-08-15 改訂)
エポキシパテの使い方です。説明するほどのことではないのですが。本当に。
ご確認程度に流しながら見てください。
おう、鳩屋、何で「木部用」使ってんで?
いや、いいんです。これが使いやすかったんです。
柔らかくて使いやすいですよ。
※ このページは「セメダイン/エポキシパテ・木部用」の説明です。
他の種類、他のメーカーのパテに関しましては扱い方や硬化時間などが違うと思いますので、それぞれでご確認ください。
このメーカー(セメダイン)のパテは二層になっています。
内側の白っぽい部分と外側の茶色い部分とを等量混ぜ合わせます。
周りを覆っているビニールを剥がします。
(ビニールの上からカッターで輪切りにするのが普通かもしれません)
「カッター」か「箆」で輪切りにします。
残りのパテはしっかりとビニールで覆います。
しっかりと覆わないと真ん中の白っぽい箇所が少し硬化してきます。
ビニール手袋を付けて、パテを練ります。
パテが結構、”嫌な”ベタつき感があるので私はビニール手袋を必ず付けます。
グニャグニャと指でよく練ってください。よく混ざっていないと乾きが極端に遅くなります。
以前、箆で練って1週間たってもまたしっかり硬化しないという失敗をしでかしました。
メーカー側の説明ですと…
「色むらがなくなるまで練り合わせる」とのことです。
↑画像はまだ「色むら」がありますね。
金継ぎ図書館としては
「1~2分よく練り合わせる」とさせていただきます。
↑画像 色むらがなくなりました。
これで終了です。簡単でした。
練り合わせると「硬化」がスタートします。どんどん固くなっていきます。
ですので、硬くなる前に作業を終わらせてください。
メーカー説明だと…
「混合したら、4分以内に作業をおわらせる」と書いてあります。
金継ぎ図書館としては…
(練り合わせスタートから数えて)「10分以内に作業を終わらせる」とさせていただきます。
12分くらい経つと、硬くなってきて作業がどんどんできなくなってきます。
※ この後の「削り作業」ですが、(練り合わせスタートから数えて)30分後くらいから削り作業ができます。けど、完全に硬化はしていない状態です。ご注意ください。
※ 「練り合わせ時間」は1分練っても、2分練っても、3分練っても、硬化速度にほとんど差がありませんでした。(差が確認できませんでした)
鳩屋の追記 2016-05-17
パテでは処理しづらい破損個所について
「小さめの穴、隙間、段差」を埋める際はエポキシペーストを使ってみてください。
▸ エポキシペーストの使い方・作り方
「ほんのわずかな隙間、段差、極小の穴」の処理について「新うるし錆」なるものを提案してみました。
▸ 新うるし錆の作り方・使い方
パテ、ペースト、新うるし錆の使い分けについて下記の表を参考にしてみてください。
穴、欠け、段差の深さ | 使う素材 |
3㎜以上 | エポキシパテ |
2㎜くらい | エポキシペースト( ▸ ペーストの作り方・使い方 ) |
1~2㎜ |
新うるし錆を2回に分けて |
1㎜未満 | 新うるし錆を1回( ▸ 新うるし錆の作り方・使い方) |