マンションで作れる!自作・木スプーンの簡単な作り方 04

　　　レッツ　DIY　！

金継ぎ図書館は茶色っぽいのでたまには緑色を入れてみました。
五月の緑は深いですね。

日本のどこにでもありそうな田畑と森です。こういう所で小さいころ遊んでいたから何となく「木」を扱いたくなったのかなと思います。「漆」はまったく知りませんでしたが。
ちなみに正面に見える森では小学生のころ「カブトムシ」が取れました。夜の森は怖いです。

「マンション住まいの方でも作れる」をコンセプトに木のスプーンの作り方を考えました。音が出なくて、小スペースでできて、道具も最小限でできるよう、手順、道具、材料を考えました。
できたら会社勤めの人に、休日、ふと「スプーン、作ってみようかな…。愉しいかもな…」と思ってもらえたら嬉しいです。

スプーンを作っているうちに木や道具との間に親密なコミュニケーションが立ち上がってきます。
日常のフレームからいつの間にか外へ出ている。ビジネスモードや利害関係、損得勘定からまったくの異次元モードへ離脱している浮揚感。

小学校の校庭で遊んでいたときの、あの空気を思い出していただけたらと思います。

▸　^{Page 05} ヘッド表を彫り込んで窪みをつける

その他のページ：
_{Wood spoon}
^DIY木のスプーンの作り方

^{Page 01}　アウトラインを糸鋸で切る
^{Page 02}　スプーン表側のラインを立体的に彫る
^{Page 03}スプーン裏側のラインを立体的に削る

^{Page 06}持つ部分の面取りとペーパーがけで完成！

木のスプーンを作る時に最低限必要なものって何だろう？？
と思う方は↓こちらをご覧ください。

▸スプーン作りの道具類

❚ ページ案内

Step 11　スプーンヘッドのお尻の厚み部分を削る
Step 12　スプーンヘッド裏側の「面」を細かくする
Step 13　スプーンヘッドの側面を削る
Step 14　スプーンの柄の側面を削る

Step 11　スプーンヘッドのお尻の厚み部分を削る

ヘッドの裏側を削ります。

・使用している材：朴（ほお） ▸Amazonリンク
・使っているのと同じ構造の作業台： ▸Amazonリンク

Ａ部分の厚みですが、私は気になるのでもっと薄くなるように削ります。
青いラインになるように削ります。

今回作り方をご紹介しているこのスプーンは職人さんが作る「玉杓子」を参考にしているのですが、職人さんメイドですとこの部分は厚いままです。

なので、気になる方はご参考にされてください。

青斜線部分を削っていきます。

「面」を三つ作るような感じで平刀（ ▸販売サイトへ）で「扇状」に削っていきます。
意味わからないですね。下の画像でご確認ください。

何となく扇状です。

これで少し厚みが取れました。
この厚みがすごく気になる方はガッツリ削ってください。

Step 12　スプーンヘッド裏側の「面」を細かくする

続いてさらにヘッドの裏側を削ります。

大雑把に削っていた面を↑画像のようにもっと細かい面に削って滑らかにしていきます。
↑画像の扇状の青ラインに沿って削っていきます。

隣の面との繋がりがスムーズになるように、少しずつ削っていきます。

こんな感じです。

自然光がうまく使えてなくて、面の繋がり方がわかりずらいですね。すみません。
滑らかになったかなーと確認していただけらと思います。

Step 13　スプーンヘッドの側面を削る

ヘッドの側面を削っていきます。

図が分かりづらいですね。すみません。

今回使っている木材の木の繊維の方向（木目）がスプーンの先からお尻の方に向かって縦に走っていますので、図でいうとＡ→Ｂへと削っていきます。

そうするとひっかかりなく削れます。逆方向に削ると「ガガガ」と引っかかったり、割れたりしますのでご注意ください。坂目ということです。

この部分を削るときは力を入れる必要はないですので抜いてください。

自分の欲しい丸みになるようにラインをチェックしながら削っていきます。

手で持って削るのにちょっと危険を感じるようでしたら、クランプを使って作業板に固定するなどして安全に削ってください。

とりあえずヘッド部分を一周削り終わったら、一息ついて全体のラインをチェックします。

機械で削った量産品のような正円にならなくてもいいと私は思います。
（というか、あれは不自然な気がしてしまうのです）
ちょっとした歪みを受け入れた上で魅力的なラインを探るのがよろしいかと。
ここら辺の「受容」は金継ぎをやっている方でしたらご納得いただけるかと思います。
が、これは私の好みですので、もちろんバリッときれいな「円」を作り出すのも綺麗だと思います。