マンションで作れる!自作・木スプーンの簡単な作り方 06

木工スプーンを作る方法 木工の自作

 

 

「マンション住まいの方でも作れる」をコンセプトに木のスプーンの作り方を考えました。音が出なくて、小スペースでできて、道具も最小限でできるよう、手順、道具、材料を考えました。
できたら会社勤めの人に、休日、ふと「スプーン、作ってみようかな…。愉しいかもな…」と思ってもらえたら嬉しいです。

 

 

いよいよスプーンの木地作り最終回です。(この後は「拭き漆」→「漆の塗り」→「蒔絵」を計画しています)

「初めてのスプーン作り」をPage1~から読んでくれた方、どうもありがとうございました。
最後のこのページはさくさくと作業が済みますのでどうぞお付き合いください。

 

その他のページ:
Wood spoon 
DIY 木のスプーンの作り方


Page 01 アウトラインを糸鋸で切る
Page 02 スプーン表側のラインを立体的に彫る
Page 03 スプーン裏側のラインを立体的に削る 
Page 04 ヘッドの裏側・アウトライン、ネック部分を仕上げる

Page 05
 ヘッド表を彫り込んで窪みをつける

 

 

木のスプーンを作る時に最低限必要なものって何だろう??
と思う方は↓こちらをご覧ください。

木のスプーンを自分で作る

▸スプーン作りの道具類

 

 

 

Step 18 スプーンのグリップ部分の面取り


・使用している材:朴(ほお) ▸Amazonリンク
・使っているのと同じ構造の作業台: ▸Amazonリンク

 

手で握る部分の「角っこ」を削ります。
ほんの少しでも角をとることで手触りが心地よくなります。意外なほどの違いですよ。

木工スプーンの柄の面を削る

彫刻刀の平刀( ▸販売サイトへ)を使って、斜めにスライドさせるように刃を滑らせていきます。

 

木工スプーンの柄の面を削る

ツルツルと木の糸屑が出てきます。

柄の表側(↑画像の面)は基本的に柄のお尻からヘッドの方向に削ると綺麗に削れます。
もし、引っかかるようでしたら反対側(ヘッド→お尻)に向けて削ってみてください。

 

木工スプーンの柄の面を削る

柄のお尻部分に近いところは削りづらいですが、気を付けて削ってください。
もしくはクランプに挟んで固定すれば安全に削ることができます。

 

木工スプーンの柄の面を削る

「面取り」が出来ました。

もっとソフトな触り心地を求めるなら面の幅を広げるか、もしくは面の数を増やしていきます。2面、3面と面を増やします。

私は少し違和感を感じるかどうかくらいのギリギリが好きなので、面は1面か2面です。

 

木工スプーンの柄の面を削る

ヘッド付け根の面取りは少し厄介ですが、彫刻刀のエッジを繊細に使って削ってください。

 

木工スプーンの柄の面を削る

柄の裏側は基本的に「ヘッド→お尻部分」に向けて削ります。
こちらも引っかかるようでしたら逆に「お尻→ヘッド部分」に向けて削ってください。

 

木工スプーンの柄の面を削る

↑画像部分の所で「引っかかり」があったので逆に持ち替えて、「お尻→ヘッド」方向に削りました。

 

木工スプーンの柄の面を削る

お尻の先っちょの角を削ります。

 

木工スプーンの柄の面を削る

四辺とも削ります。
四辺削ったら、四っつの「頂点」もほんのちょっと削り落とします。

手で持った時、この「頂点」が意外とチクチクするのでお忘れなく。

 

木工スプーンの柄の面を削る

できました。
彫り、お終いです!ご苦労様でした。

木地仕上げ(このまま)をお望みの方、もしくはオイルフィニッシュ(オリーブオイルやクルミ油を浸み込ませて完成させる)をご希望の方はこれで完成でもオッケーです。(もちろんペーパーで研いでもオッケーです)

 

 

 

Step 19 空研ぎペーパーをかける


使う道具:空研ぎペーパー( ▸Amazonサイト)の#320~#400
※「水研ぎペーパー」でもそこそこ代用が効きます。

あと、先っちょが丸まった消しゴムがあるとスプーンの内側を研ぐときに「当てゴム」として使えます。(当てゴム…ペーパーの裏から当てて、ペーパーの平面性や曲面性を補助・補強する、、、と言えばいいんでしょうかね)

 

以下の点で気になるようなところがあったらペーパーをかけてください。

  • 彫り跡が気になる
  • ささくれがある
  • 角をヌルっとした滑らかな面にしたい
  • この後、漆を塗りたい

個人的には何となくペーパーをかけるのが好きではないので漆の塗りを行う場所だけペーパーで研いでいます。

この後、漆の塗りをしていきたい場合はこの段階で入念に平滑な面を出しておいた方がいいと思います。

 

木のスプーンをペーパーで研ぐ

ペーパーを二つ折り、もしくは三つ折りにすると平面が保ちやすくなります。
それか「当てゴム」や「当て木」を使って研ぐと綺麗な面が出やすいです。

今回はサラサラ研いでいるだけなので当てゴムなどは使っていません。

 

木のスプーンをペーパーで研ぐ

ヘッド内側部分を研ぐときはペーパーを「たわませて」研ぎます。

 

木のスプーンをペーパーで研ぐ

こんな感じです。

 

木のスプーンをペーパーで研ぐ

 

これでひとまず完成です。

オイルフィニッシュご希望の方は筆やウエスを使ってスプーンに油を浸み込ませてください。

ちなみに「オイルフィニッシュ」ってご存知ですか?
知らない方もいますよね。そうですよね。当たり前ですよね。オイルを浸み込ませて、ウエスで拭き取るだけです。が、近いうちにページを作りますね。

 後日、スプーンに漆を塗るページを作りますのでまたよろしくお願いします。

 

 

 

 初めてのスプーン完成!(しましたか?)


木のスプーン作り、完成

 

木のスプーン作り、完成

 

 

 

 

木のスプーン作り、完成

 

木のスプーン作り、完成

 

木のスプーン作り、完成

 

木のスプーン作り、完成

 

どうでしょう?できましたでしょうか?
金継ぎ図書館の説明ややり方にイマイチなところがあるかもしれません。そこらへんはご勘弁いただいて、各自フォローしていただけたらと思います。

 

 

木のスプーンを作る時に最低限必要なものって何だろう??
と思う方は↓こちらをご覧ください。

木のスプーンを自分で作る

▸スプーン作りの道具類

 

 

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DIY 木のスプーンの作り方


Page 01 アウトラインを糸鋸で切る
Page 02 スプーン表側のラインを立体的に彫る
Page 03 スプーン裏側のラインを立体的に削る 
Page 04 ヘッドの裏側・アウトライン、ネック部分を仕上げる

Page 05
 ヘッド表を彫り込んで窪みをつける