今回は
【 柄の側面を彫る → ヘッドの裏の仕上げ → 柄の面取り 】
の作業を行っていきます。
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11 アイス・スプーンの柄の側面を彫る
柄のお尻を作業台に押し当てて、安定させながら
側面を彫っていきます。
彫っていて、「逆目」が立つようでしたら…木材が「ささくれ」たり、ちょっと割れるような感じでしたら、スプーンの前後を入れ替えて、逆側から彫っていってください。
こんな感じです。
このアイス・スプーンのデザインで木を彫るときにちょっと彫りづらい場所が、ヘッドと柄との繋ぎ部分である「くび」のところです。
続いて、この「くび」部分を彫っていきます。
首部分が緩やかなカーブを描いているので、彫刻刀の「平刀」ではあまりきれいに彫れません。
なので今回は「丸刀」の端っこを使って彫っていきます。
※ 小刀や刳り小刀を持っているとこの部分がすこぶる彫りやすくなります。
持っている方はそれで作業を行ってください。
使うの彫刻刀の「端っこ」です。
サラサラと表面を削るような感覚で刀を細かく動かしていってください。
できました。こんな感じです。
丸刀も使いようによってはこんなこともできるんですね◎
全体のラインも綺麗に見えてきました
完成までもうひと踏ん張りです。
12 アイス・スプーンのヘッド裏面を仕上げる
ヘッドがまだちょっと厚いので、それを薄く仕上げます。
厚いっす。
ヘッド裏の先の方を横削りしていきます。
反対側からも削ります。
このヘッドの先の方はあまり丸みを付けない方がいいと思います。
ストレートに近い方が、アイスクリームにスプーンを入れるときに、抵抗が少なくて気持ちよく入っていきます。
横削りで大きな形を作ったら、
今度は縦方向(木目に沿って)に削っていきます。
縦方向の面を繋げてあげる感じです。
このへんは「好み」にもよると思いますので、
「横彫り」のままの方がしっくりくるな~という方はそのままで問題ありません。
私も横方向の彫り跡が残っている方が気持ちよく感じるときはそのままにしておきます。
↑こんなふうに、あまり「丸み」をつけず、フラットに近いラインにした方が
アイス・クリームに使うにはいいと思います。
13 アイス・スプーンの柄の面取り
柄の「エッジ」を取っていきます。(↑赤ライン部分)
この部分がキンキンに立っていると手で触った時に「尖がった」感じがします。(当たり前ですかね)
角をほんの少し削って、1㎜程度の細い「面」を付けるだけでも全く印象が変わります。触感も優しくなります。
彫刻刀で削っていって「抵抗」を感じたり、「ささくれ」るようでしたら、
反対方向から削ってみてください。
スムーズに削れると思います。
柄のお尻の部分も「面取り」をします。
こんな感じです。
面取り作業が終わりました。
きれいになりました。
完成したようにも見えますね。
これで完成としてももちろん構いません。
立派なアイス・スプーンになってます。
けど、もうひと手間を加えたいと思います。
次回、スプーンを口に入れた時の”抜け”がよくなるように、
少しだけヘッド表側を彫っていきます。
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