今回は
【 ヘッド裏を彫る → ヘッドのアウトラインを削る 】
の作業を行っていきます。
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09 アイス・スプーンのヘッド裏側を削る
ヘッドの裏側を彫っていきます。
始めにザクザクと「量」を落とすようにして彫る。
↓
その後、形を整える。
の手順でいきます。
スプーンを横向きにセットして彫っていきます。
ざくざく彫っていきます。
スプーンの向きを反対にして、こちらからも彫っていきます。
材が押さえにくい場合は柄の分部をクランプで固定してください。
だいたいの形をつくってしまいます。
スプーンの側面に書いた赤いラインは「スプーンヘッド裏の”トップ”」となります。
伝わりますか?分かりづらいですよね。
このあと↑画像の水色斜線部分を削っていきます。
今度はスプーンを縦方向にセットします。
ヘッドの先端が奥側になるようにセットします。
まずは右側1/3くらいを斜めに彫ります。
こんな感じです。
次に左側1/3くらいを斜めに彫っていきます。
次は中央の凸部分の左側の角を削っていきます。
今度は中央の凸部分の右側の角を削ります。
だんだん”丸み”がついてきました。
もう少し「面」を細かくしていきます。
ネック部分から放射状になるように面を揃えていくと、全体の佇まいが綺麗に見えると思います。
私はよくある「ランダム」彫りがあまり心地よく見えないので。
スプーンを逆向きにセットし直して、今度は柄の方に向かって彫ります。
彫る時に材が不安定なようでしたらクランプで柄を押さえてください。
先ほど彫った「放射線状」の面を延長していくようにします。
どうでしょうか?
わたしはネック部分にこの”カーブ”ができるように仕上げます。
何ででしょう?心地いいから…でしょうか。
アイス・クリームに入りやすいように少し薄目にします。
が、薄くなり過ぎないように気を付けてください。
厚みは指で挟んで確認する…という感じですが、ひとまず一本仕上げて実際に使ってみて「このくらいの塩梅」っていうのを掴むのが結局は一番早いと思います。
10 アイス・スプーンのヘッド側面を削る
ようやくヘッドのアウトラインを決めていきます。
この段階ではすでにヘッド周りの材厚が薄くなっていますので削るのが簡単です。
側面の一番出っ張った箇所(赤点部分)をスタート地点として
ヘッドの先に向かって削ります。
向かって左側からも削ります。
ヘッドの先端部分を削るときは↑のようにスプーンを持つといいと思います。
削ります。ちょっとずつ。
ちょっとずつ角度を変えつつ、削ります。
今度は柄の方に向かって削ります。
同様に一番出っ張った箇所(赤点部分)をスタート地点とします。
ちょっと持ちづらいです。
気を付けて彫刻刀で削ってください。
作業台の上で削った方がいいかもしれませんね。
削りながら、スプーン全体のフォルムをチェックします。
心地よいアウトラインを探っていってください。