ファイツ!!
やや幅の広い「練りベラ」を作ります。
- 麦漆むぎうるし(接着剤)を練ったり
- 錆漆さびうるし(ペースト)を練ったり
- 刻苧漆こくそうるし(パテ)を練ったり
これらの作業にすごく便利なヘラです。
前回からの続きで、今回で完成させます。
前回の作業を見る
まだまだヘラの先に「厚み」が残っています。
これを薄くしていきます。
※ 今回使ったのは「セブンアンドアイ」で貰った竹のお箸です。
※ 買うなら、セブンアンドアイ・ホールディングスのスーパーで
「割りやすい 竹箸 元禄箸 」 ¥250-/50膳入(セブン・オリジナル商品)
数店舗、何十種類かの竹のお箸を見比べましたが、
今のところ、これが一番よさそうです。
この竹の割り箸があれば
▸ 付けベラ …錆漆さびうるし(ペースト)を付けるとき
▸ 刻苧ベラ …刻苧漆こくそうるし(パテ)を付けるとき
つまり全部のヘラをこれで作れてしまいます◎
STEP 04 表の面をフラットに削る
材の左半分くらいを斜めに削っていきます。
カッターの刃をグッと食い込ませてから
滑らせて行きます。
カッターの刃は進行方向に対して、斜めに構えます。
今度は右半分くらいを斜めに削ります。
刃を食い込ませて→滑らす。
結構、薄くなってきました。
山の形になっています。
残った「山」の部分を削っていきます。
おー、薄くなりました◎
最終的には先っちょはもっと薄くします。
けど、現段階ではこのくらいにしておいてください。
STEP 05 ヘラの先っちょを斜めに削る
先ほど薄く削っていった面(竹の内側の方)に
鉛筆で斜めにラインを引きます。
一気に先ほどのラインまで削ろうとすると
えらく大変ですので、
ちょっとずつ削っていきます。
ちょっと、ちょっと、ちょっとずつです◎
ヘラの先端を削る時にも
進行方向に対して、カッターの刃は斜めに構えます。
カッターの刃を斜めに構えたまま、
右側に滑らせるようにスライドさせていきます。
先っちょが斜めに削れました。
更に先っちょの尖がった部分を
90度に削ります。
何で直角なの??
えーっと、それはヒミツです◎
カッコいいから。
先端、カッツ!
直角っぽくなりました。
オッケーです◎
STEP 06 ヘラの先をさらに薄く削って仕上げる
で、実はまだヘラの先が「厚い」のです。
これを何とかしましょう。
厚っ!
これを薄くします。
ヘラの先が薄くなってきたので、ヘナヘナします。
ですので、台の上にヘラを置いて作業した方がやりやすいです。
カッターと指でヘラを抑え込むような感覚で
削っていきます。
カッターの刃を↑こんなふうに斜めに構えつつ、
右の方にスライドさせてください。
薄くなり過ぎないように気を付けます。
机の上でしならせてチェックです。
シナリング・チェック
まだ厚いようだったら、
再度、慎重に薄く削っていきます。
STEP 07 ペーパーで研いで綺麗に仕上げる
最後、ペーパーの#320で研いで、ちょっとした凹凸などを消します。
- #320 …形を作る用
- #800 …仕上げ用 (←もし持っていれば使ってください)
(↓ 実はここからは「ヒノキべら」を作った時の画像を借りています~。許してくださいー)
ペーパーの#320で研いで形を作ります。
先端ラインを研ぎます。
ほんの少し凸形に丸くなるように研ぎます。
薄っすら丸みをつけます。
このRはヘラを使っているうちに少しずつなくなっていきます。
削れていっちゃうんですね。
それでいつの間にか凹みのRになってきます。
凹んだ形になっているときれいな錆付けができませんので、
定期的にこの先端ラインをチェックしてください。
凹んでいればペーパーで研いで凸Rにします。
一応、全部の側面にもペーパーをかけます。
意外と側面にささくれがあったりしますので、
しっかりと綺麗な面ができるまでペーパーをかけます。
箆の表面、裏面もペーパーをかけます。
箆の厚みを薄く削れなかった人はこの作業を頑張ってください。
最後にペーパーの#800でさささっと全体を研いで仕上げます。
完成!
どうでしょうか??
なかなかじゃないでしょうか◎
ナイスなヘラの出来上がり◎
これで、「練り物」は何だってこなせます◎
(2017-04-16 追記)
幅広のヘラについては、このページの他に
「ヒノキで作る幅広のへら」ページがあります。
▸ ヒノキで作る幅広のへら
で、「ヒノキと竹とでは何がちがうのですか??」の疑問に
お答えしたいと思います。
ひのき |
メリット ・加工がすごく楽 |
デメリット ・ホームセンターで売っているヒノキだと、 |
|
竹 |
メリット ・ほとんど折れない ・弾力性がある |
デメリット ・幅広のものの入手が難しい ・加工がちょっと厄介(かも) |
といことで私の結論としては、
ビギナー向けには「竹」をおススメします◎