簡単(簡易)/簡漆金継ぎで使う、エポキシ系接着剤です。
ただ2剤を混ぜるだけですが、使われたことがない方も多いのではないでしょうか?
「ああ、なるほどね。混ぜるだけね」と確認していただけたらと思います。さらりと斜め読みしてください。
エポキシ接着剤とは
以下、ネットで拾ってきた情報です。
- エポキシ系接着剤とは、エポキシ樹脂と呼ばれる液状の樹脂を、ポリアミン類と呼ばれる硬化剤で化学反応(架橋)させることで硬化することを特徴とする2液型接着剤の総称です。エポキシ樹脂側を主剤と呼び、ポリアミン側を硬化剤と呼びます。
- 化学反応で硬化するため肉やせがなく、穴埋め、すき間充填などの応用も可能。
- 接着層は市販の接着剤の中でもっとも硬く、耐熱性、耐水性に優れます。接着対象は、金属、陶磁器など、硬い材料の接着に向きます。また、無溶剤型で化学反 応により樹脂化するため、充填接着できる特徴もあります。
メーカーとしてはコニシ(ボンド)、セメダインが有名ですが、世界的にはAraldite、Loctiteなどが有名です。
値段は15gセットで300円程度で、ホームセンターなどに売っています。
5分、30分、60分硬化型などなど他にも種類があります。
5分硬化だと作業が焦るので避けた方がいいかと思います。
60分硬化はゆっくりと硬化してくれるので、破片が多い修理の場合
使い勝手がいいです。
硬化がゆっくりな方が接着強度などの性能が優れているようです。
今回は30分硬化型を使いました。
今回、作業台として白いアクリルを使いました。
みなさん、なんでも結構です。クリアファイルでもいらないポストカードでも。
一番右は練り用の箆です。簡易的に割り箸で作りました。
今回は画像で見やすいように松煙(画像一番左)も使いました。これで接着剤を黒くして見やすくします。みなさんは特に使う必要はありません。けど接着剤が黒いと、どこがまだ塗布できていないか見やすいですので接着剤のつけ忘れが防げます。
松煙は漆屋さんに売っています。値段¥400-くらいで売っています。紙やすり#400くらいの上で炭を擦ったものを使ってもオッケーです。
A剤、B剤を等量使います。
画像ではA剤が多く出ているように見えます。ミスです。
等量です。
箆でよく練り合わせます。
練り合わせてから接着剤は硬化が始まりますので、手早く行います。
見やすいようにエポキシ接着剤の中に松煙も入れます。
手早く箆で接着剤を混ぜ合わせる。
はい、混ざりました。これだけです。
完了です。
接着剤を器に塗布したあと余ったものをいらない紙などに塗っておきます。
これで乾きの進行具合をチェックします。
箆や爪楊枝などで触って、紙が持ち上がるくらいになったら器の方を接着してください。
(接着パーツが多い場合はこのルールは適用されません。そんな悠長なことは言っていられないのでガンガンくっつけていってください)
作業台を掃除します。(紙の上で接着剤を作った方はそのままゴミ箱に捨ててください)
テレピン(もしくは灯油)をちょちょっと垂らしてください。
ティッシュかウエスで拭き取ります。あんまりのんびり作業していると接着剤がこびりつきますのでご注意ください。
はい、きれいになりました。ご苦労様でした。