修行のお時間!!
※鳩屋が蒔絵の技術を習いに蒔絵師さんのところに通い始めました。
そこで習ったことをひとまず備忘録的な感じでまとめ、その情報を多くの方とシェアしよう…というがこのシリーズです。
後日、「初心者でもできちゃうぜ蒔絵シリーズ」のようなコンテンツに落とし込むのが密かなる野望です◎(シクヨロです)
※作業工程や説明が間違っていたら、後日、師匠や同門の生徒さんからツッコミが入ると思います(苦笑) そうしたら訂正してきます。
かめばかむほど蒔絵の奥深さよ
金継ぎ図書館は現在、「漆工房 皎月こうげつ」の↑かめ師匠のところで修行中です◎
かめ師匠は蒔絵の本場・石川県の輪島で修行された方です。
漆工房皎月は東京の「駒込」「練馬」「青梅市」「あきる野市」で金継ぎ教室も開催しています。
輪島で蒔絵の修行をされたかめ師匠と、東京藝大出身の福田さん(女性、僕の先輩です)の二人体制で丁寧に教えてくれます。至れり尽くせり!
都内で金継ぎ教室をお探しの方、金継ぎ図書館が100%の自信をもっておススメします◎(はっきり言って、最強の金継ぎ教室だと思います。)
詳しくは皎月さんのHPでチェックしてください。
▸ 漆工房 皎月Facebookページ
ぷち備忘録①/ 焼継ぎ
焼継ぎ…??ってなんですか?
はいー、壊れた陶器を「焼いて継ぐ」修理方法です◎
↑焼継ぎって、こんな感じです◎
ん?「金継ぎ」じゃないんですか?直した所が「金色」じゃなくて、ちょっと透明のものがついていますね。
あ!分かった◎ これ、「瞬間接着剤」で直したんですね~。ふふふふ、そのくらい分かりますよー◎
はい、「不正解」!!見事に不正解です◎
「焼き継」というのはですね、陶芸で使う「釉薬」というガラスの粉のようなものを使って接着しているんです。
↑継いだ部分が透明だったり、ちょっと白濁していたりします。
ちなみにこの陶器は急須の蓋で、かめ師匠がヤフオクで落札したものです。いくつかの修理された古い陶器を落札してみたら、この焼き継の器が入っていたそうです。
接着箇所が「透明」だったり「白濁」していたり…というと、いよいよ「瞬間接着剤」なんじゃないの??ってツッコミたくなるところなのですが、かめ師匠が刃物を当ててみたところ、びくともしなかったそうです。ガラスのようにカチンコチンだったと。
「焼継ぎ」というのは昔からおこなわれてきた修理方法で、江戸時代に盛んになったそうです。
江戸時代には「焼き継職人さん」のような人が町をうろちょろしていて、普通の一般家庭の壊れた陶器も直していたそうです。
職人さんは修理道具を持ち歩き、その場で修理したようです。「その場ですぐに直す」…ってところがイイですよね。漆で修理するとえらく時間がかかってしまいますからね。
庶民が手軽に直してもらっていたとしたら、値段的にもそんなに高くなかっただろうし、手間も掛からなかったんでしょうね。
「焼き継」というと、「江戸時代の修理法」というニュアンスで書かれていることが多い気がするのですが、これは何でなんでしょうね?
江戸時代以前は木の器を庶民は使っていて、陶器の普及は江戸時代以降だったと、どこかの本に書かれていたので(うる覚えですが)、手軽に直せる「焼き継職」が成り立ったのが、江戸時代だったということなんでしょうね。
明治以降は陶器製造の工業化・量産化が進んで、「直す」よりも「新しく買う」方が断然、お安くなったので、「焼き継修理の文化」も廃れていったのかもしれませんね。
鳩屋の浅知恵からの予想でした◎
それでですね、こういったもの↑を見ると、俄然、その技法を詳しく知りたくなるわけです。はい、「修理人」ですから◎
やり方を知って、さらに技法をアップデートして、一般の人でも「けっこう手軽にできちゃった◎」というところまで持っていきたいわけです。できれば。
だけど、「焼き継」というのはもろに「陶芸」の分野なんです。まったくもって漆の分野じゃない!ということで、陶芸の人にやり方を教えてもらいに行くことにしました。
同門のN子先輩、L子先輩も僕以上にやる気まんまんなので、手分けして焼き継技法の研究!ということになりました。
僕は学生時代の親友の角谷先生(白金陶芸教室の経営者)にコンタクトを取ってみたいと思います。
よろしくカド先生◎
ということで、「焼き継」は引き続き研究を進めていきます。
乞うご期待です◎
ぷち備忘録②/ 貝の粉
こちら、特によくわからないまま写真を撮っておきました。
↑かめ師匠が持っていた「貝の粉」です。細かいです。
この粉を金属粉の蒔絵と同じように蒔いて加飾に用いるようです。
分かるような、分からないような…。そういった工芸品を見たことがありますが、具体的にどうやって作業を進めていくのか??よくわからない…。
一応、こういった材料もございますのよ、蒔絵には…ということで、押さえておいてください。きっといつかみなさんの役に立ちます。間違いない◎
僕は使うことがないかもしれないけど…。