ファイツ!!
えーっと、このページは1年以上前に作って、そのまま放置していたページです。
このページに愛情がなかった訳じゃないのですが、1ページ目を作るのにえらく苦労して、「2ページ目はもう、いいや。しばらく”錆のつけ方”は勘弁してくれ~」って感じになってしまいまして、放置してました。(←こういうことはよくありあます。根性がないのね~)
ひさびさに金継ぎ図書館内の「待機ページ」をチェックしてみたら、このページが出てきたので、「よっしゃ、完成させるか!」って重い腰をあげたわけです。
こういう「完成度」の高くないページであっても、誰かの何かの役に立つ可能性はあると僕は思います(人の持つ根源的な”学びの能力”を侮ってはいけないのです◎)。
ですので、このページから何かの「気づき」を得ていただけたらと思います。
【別角度からの錆のつけ方を見る】 |
錆漆が手早く、綺麗に付けられるようになると、金継ぎの作業効率が格段に上がります。これ、本当です◎
でも…どうやったら上手くなるの??ですよね。そんなに欠けた器があるわけじゃないし、錆漆って時間がかかるとどんどん固くなってきちゃうし、だいいち、錆漆で練習したら器が黒く汚れちゃいますよね。
本物の漆を混ぜた「錆漆」では練習ができないので、そのかわりに「水」だけ混ぜた砥の粉で練習する…というのはどうでしょうか??「水練り砥の粉」です◎
これだったら、器が黒く汚れないし(白っぽくなっちゃいますけど、簡単に洗い落とせます)、何度でもやり直せます。時間が経つと砥の粉の水分が抜けちゃいますけど、それは水を足して、ヘラで練り合わせればいいだけの話。
ヘラで練り合わせる練習にもなります◎
ということで、皆さん、ぜひぜひ「錆付けトレーニング」をやってみてください。これ、結構、楽しいです◎ ホント。
いや、そういえば前回も結構外側から見ていた気がするのですが…。今回は、「外側からが”メイン”」ってことで。
器の欠けの「エッジ」に引っ掛けるようにヘラを動かします。「擦りつける」感じです。
エッジの外側です。
ヘラを手前斜め下方向にスライドしていきます。
欠けた箇所の「エッジ」で錆漆を切っていきます。
外側から見ると、錆漆の「壁」ができています。
器の内側から見るとこんな感じです。欠けの外側にしか盛れていません。でもこれでオッケーです。
錆漆がまだまだ足りていないので、もう一回、外側のエッジを使って錆を置いてきます。
欠けた箇所のエッジに沿わせながらヘラをスライドさせていきます。
ヘラは斜め下方向にスライドさせていきます。ゆっくりとやってください。その感触を確かめつつです。
ゆっくり、ゆっくり、でもゆっくりとやろうとすると案外、難しいですよね(苦笑)。
やりやすいスピードでやってください。だけど、ちょっとゆっくり目で、手やヘラの感覚を感じることを優先してください。この「感覚」さえ、しっかりと掴めてくれば、あとは無意識でもできるようになります。
はい、外側からは完全に「壁」ができました◎
オッケー、オッケー◎
そう、まだ、本当に外側の端っこだけです。
先ほど外側の端っこに付けた錆を、今度は内側に「倒して」いきます。
ヘラの面を少し倒し気味にして、ヘラを向こう側に通していきます。ゆっくり、ゆっくり。
錆が内側に倒れました。
ヘラの先に少量の錆をつけます。今度は欠けの「内側のエッジ」を使って切っていきます。
器の内側、手前のエッジにヘラを擦りつつ、手前にヘラを引いていきます。ヘラはちょっと斜め左方向にスライドさせてください。
錆が内側にもつきました◎
今度は錆を少量つけたヘラを奥側に向かって通します。
奥側のエッジを使って、錆を切っていきます。
まだ錆が足りていないので、もう少し足します。
※ 本物の錆漆を使う場合は、一度に盛り過ぎないようにしてください。今回は「水練り砥」の粉での練習ですので、もりもり盛っています。
再び外側のエッジを使いながらヘラに付けた錆を切っていきます。ヘラは手前斜め下側に引いていきます。
外壁に錆を付け足します。
こんな感じです。これをまたヘラで押さえて、今度は形を整えていきます。
ヘラはなるべく左右両方から通すようにしてください。自分のやりやすい方向ばかり通しがちですが、右からも左からも、奥からも手前からも通してください◎
昔の鳩さんはあまりプリティーじゃないですね。鳩のニュアンスが少しは変わったと思っていたのですが、こんなに変わっていたんですね~。
いやー、あの頃はグーグル検索順位も80位くらいを行き来していて大変でした。