ある日、辺境の金継ぎ図書館(エアー図書館ですけど)に海外から一冊の雑誌が送られてきた…
「きらら」…???
はい、「きらら」です◎ かわいいですね。
何?海外から女性誌を取り寄せた…ってこと??
いえ、違います◎
ページをめくるとそこには「ドラえもん」が…。しかも何語が書いてあるのか解読できない!
旭山動物園…ってことは観光ガイドかな?
と、思ったら、「リラックマ」団子の作り方!おー、なぜ、リラックマを団子にするんだ?(いいんですけど、この流れが意味不明!)
今度は「退職届」!さらに、お歳暮のようなものまで渡している…。
これ、どうゆうこと??
日本に関する「情報誌」ってことですかね~。さらにページをめくっていくと…
なんと、金継ぎ情報まで!
確かにどこかで見たような…
あの器、直したことあるぞ。
はい◎ そうです。「金継ぎ図書館」、ついに海外進出です!
海外展開第一弾・ベトナム!
通常の文化発信政策がとっているような「欧米中心」ではなく、金継ぎ図書館はアジアから展開していくビジネスプランなのです◎(←うそ)
やっぱ、アジアでしょ◎
何が書いてあるのか全くわからないのですが、何となくいいですね~◎英語で書かれた金継ぎ情報は時々、見かけますが、ベトナム語で書かれたものの方がステキですね~◎ 根拠なしですが。
今回も残念ながら「鳩さん」は登場していませんので、描き足してあげます◎
金継ぎ図書館が「超メジャー」にならない限り、きっとメディアに鳩さんが登場することはありませんよね。金継ぎ図書館、がんばるしかない!
お、またしても意味不明のコンテンツ。「日本語コーナー」でしょうか。でも、「田舎に帰りたい」って…何を教えているのでしょうか??日本に来てホームシックになったベトナム人の人へのアドバイスでしょうか?
おー、この暑い夏に「お餅」ですかー。季節感が完全に狂いますが、食べてみたくなりますね◎
この雑誌ですが、ベトナム国内で配布される、「日本に興味のある人」向けフリーペーパーです。
ベトナムに住む編集者の人(日本語堪能のベトナム人女性)から、ある日、Eメールが届き、「写真を使わせてください」とのオファーをいただきました。
何度か連絡の「断絶」を挟み(笑)、やっと発行に至った感じです。 いやー、なぜか一ヶ月くらい返信が来ないこともあったんです。なので、完全に「話が流れたかな??」って思っていたら、また返信が来たり(笑)
これはベトナムの「ペース」ってことですかね?
日本のメディアに取り上げてもらえるのは当然、有り難いことなのですが、こうやって海外のメディア、特にアジアのメディアに興味を持ってもらえて、意外な「やりがい」を感じました。
どこの国、民族にとっても「壊れた物を直す」というのは、本来は何がしかの意味合いを持っていたものだと思います。「死者の世界」から連れ戻すことですからね。
そういったことに霊的な感覚を抱くということは、人間中心主義の近代化の中で失われていったと思います。前近代的だということで。
「金継ぎ」という技法は、それぞれの民族が持っている、自分たちの土着の感覚をもう一度思い出すきっかけを提供できると思っています。
ベトナム語がわかる方はこちらのサイトでチェックしてください◎
▸ Kilalaホームページ