レッツ DIY !
東急ハンズで買った桜の板材から削りだします。今回は〈 ヘッドの窪みを削って完成させる 〉です。 ということで、いよいよ完成します◎
スプーン作りで使っている道具の説明
Step 11 ヘッド先端の「厚み」を整理する
スプーンのヘッドの先っちょですが、
まだ少し厚みが残っています。
この厚みを削っていきます。
スプーンの裏側の先端を削ります。
スプーンのほぼ真横から彫刻刀を入れ、
それを右斜め前方に滑らせて行きます。
↑意味わかりますか??
実際にやってみると「お、なんだ、こういうことか」
ってわかりますよ◎
意外と簡単。
およそスプーン先端まで刃をスライドさせていきます。
今度は反対側から刃を入れていきます。
この段階ではほんと、上っ面をスラスラ削っていく感じです。
「刃を食い込ませてガッツリ削る」
ではありませんのでご注意ください◎
で、ついでにヘッドの表面のラインも整理しちゃいます。
横から見た時にヘッドの先端から首回りに向かって
滑らかなラインが繋がっていくように
微調整します。
A→Bに向けって削ります。
↑このラインです。
スプーンの側面からラインをチェックしつつ、
少しずつ削っていきます。
今度はA→Cに向かって削ります。
先端が薄くなり、
ラインも綺麗になりました◎おっけ◎
Step 12 ヘッド表面に窪みを作る
なんか作業の順番がうまく整理できずに
実は工程の途中で表面の窪みを彫っていました(笑)
でもこれって、ヘッドの底面が安定している段階で
ある程度削った方が作業効率がいい気もします。
(Step 03 の後に「粗彫り」作業をした方がよさそうです)
強引に手順をひとまとめにするのも不自然ですね。
(↑この「粗彫り」作業は Step 03 の後にしておいた方がよさそうです)
彫刻刀の「丸刀」を使います。
作業台のストッパーに材を当てて、安定させます。
材の横から彫っていきます。
まずは中央を彫っていきます。
それからその彫る範囲を徐々に広げていきます。
この段階は「粗彫り」ですので、
「だいたい」窪んでいればオッケーです◎
(↑この「粗彫り」作業は Step 03 の後にしておいた方がよさそうです)
逆の方向からも彫っていきます。
この時、材をどう安定させるか?ですよね。
もちろんクランプで柄を挟んで固定させていいです。
けど、他のやりかたはないかしら?と思うところなのです。
なるべくクランプを使わずに作業をしたいというのが僕の「欲望」です。
この段階はでは「おおよそ」彫れていれば大丈夫です。
↓ここからがこのStep⒓の工程での作業としましょう◎
(きちんと整理できてなくて済みません)
窪みを深くしつつ、形を整えていきます。
まずは材の横から削っていきます。
この段階はもう「ザクザク」彫ったらダメです。
穴が空いちゃいますので。
厚みをきにしつつ彫っていきます。
時々、指でスプーンを挟んで厚みをチェックします。
おおよそ厚みがいい具合になったら、
(↑この感覚は完成したスプーンを実際に自分で使ってみて、
その使い心地を確かめ、またそれをスプーン作りにフィードバックする…
という具合で感覚を掴んでいってください。
つまり何本かスプーンを作ってみないとわからないということです◎)
今度はなるべく木の繊維に沿って彫っていきます。
仕上げ段階です。
丸刀の左半分くらいを使う感じで、
さらにちょっとカーブを描くように削っていきます。
↑の画像では「手の上」で削っています。
これって学校の先生には怒られちゃいそうですね。
でも慣れると彫りやすいです。怪我もしません。
けど、初めての方はやめておきましょうか(笑)
じゃあ、何でその画像を載せた?という感じですよね。
作業台に置いて、削ってください。
慣れてきたら手の上でやってみてください。
丸刀の「端っこ」を使います。
ちょっとスライドさせながら(←意味わからん)
↑この画像では「グー」で彫刻刀を握っていますが、
まったく力は入れていません。
力を入れたら危険ですので、ご注意ください。
というか作業台の上でやってくださいね。
反対の半分も削っていきます。
丸刀の端っこを使いつつ、回していく感じです。
削っていくと、木の繊維の方向の関係で、
途中で「ひっかかる」ところがあると思います。
そこで止めます。強引に削ろうとしても刃が食い込んでしまいます。
のでストップです◎
スプーンを反対に持って
逆方向から刃を滑らせて削っていきます。
とはいえ、「繊維方向の変わり目」でどうしてもひっかかりが
出てきてしまいます。
これ、どうにか「ごまかして」綺麗にしてください◎
この作業はきっと「槍鉋(やりがんな)」のように
横に刃がついていて、滑らせて削る刃物があれば
綺麗にいくのではないかと考えています。
窪み完了!
どでしょう?いいんではないでしょうか??
一応、今回は本物の「スッカラ」のスプーンを参考に作っていますので、
最後までそのスッカラの真似っこをします。
ヘッドの付け根の表側を
ちょっとだけ小細工します。
斜めにちょっとだけ切れ込みを入れます。
その切れ込みに向かって
柄の方から削ります。
↑この形を作ります。
何で?
スッカラだから◎
反対側も削ります。
Step 13 柄のエッジを軽く削って手触りをソフトにする
いよいよ最後の作業です。
やっと終わる。うー、何かこのコンテンツ、長かったな~(笑)
柄の分部を整理します。
ラインの微調整です。
気になったところをちょっと削る。
あとは、カドッコを薄っすらと削っていきます。
このエッジが立っていると触った時に「痛い」という感覚を覚えます。
これは無意識であっても「違和感」というか「嫌悪感」として
人は感じます。多分。間違いないのであります。
スラスラと薄っすら削っていきます。
これを「面取り」と呼びます。
削って「面」を作るからでしょうね。
取っ手の先っちょの角も取ります。
4辺とも面取りしてください。
はい、できました!
これでスプーン作り、完成です!
終わったー◎
スッカラ風のスプーン、やっと完成!
スッカラです。スッカラ。
スッカラは窪みがすごく浅いです。
何ででしょうか?
韓国に行ったことが無いのでわかりません。
そのうち「金継ぎワールドツアー」で行きたいです◎
スッカラの作り方
Page 01 アウトラインを糸鋸で切る
Page 02 ヘッド表側を斜めに削る
Page 03 ヘッド裏面を削る
Page 04 ヘッドの首元を削る
Page 05 ヘッドの首元と側面を削る