場所: 伊勢丹新宿店 本館 5階(リビング・ギャラリーフロア) West-Park (エスカレーターの周りです)
工芸品の売り場、一畳くらいのスペースを頂きました。
※ アート・ギャラリーでの展示ではありませんよ~!「工芸品の売り場」です。
ちょっと!何で金継ぎ図書館が伊勢丹で展示してんのよ??
なになに、もしかして金継ぎ図書館って「ブーム」来てる?!
いえ、来てません。断固、来てません。来るわけがない。
相変わらず、ひっそりとウェブ上の「辺境」の地で図書館やってます◎
じゃ、何で伊勢丹で展示できたの??
何ででしょう?
展示のオファーをくれた人が超・有名デザイナーの「深澤直人さん」と勘違いしたのかもしれませんね(ラッキー)◎
新宿にお住いの皆さま、東京近郊にお住まいの皆さま、新宿にたまたま用事がある皆さま、たまたま覗いていただけたら有り難いです◎
さらに、たまたまご購入いただけたらすごく有り難いです。結構なお値段ですけど◎
展示作品は5つです。
槍が4つと立方体が1つです。
そっかー、槍かー。槍ね。槍!?なんで?
しかも「柄」がないし、「立ってる」し。危ないし。
うーん、何ででしょうかね??
でも「朴の木」と「漆」で作っているので「危なくない」ですよ◎
怪しいですけど。
何か「宗教儀礼」っぽいんですけど、いいんですか?
伊勢丹さんに怒られませんか?
墓石に見えるし、卒塔婆に見えるし、十字架に見えるし…。大丈夫??
この階は「リビング・フロアー」でしょ?私はどうかな~と思うな。「撤去要請」が来ちゃうんじゃない?
そうですね。「槍」なんですけどね。そう見えなくもないですね。困っちゃいますね◎
ちなみに手前に見える漆器は3Dプリンターで出力したものに私が漆を塗りました。
デザイナーさんが他にいて、私は漆塗りの「職人」的な感じで関わらせてもらいました。
Kabukuさんという3Dプリンター関係の企業とのコラボです。(横井さん、お世話になりました◎お元気ですか?)
槍ね。オッケー。槍だとしましょう。
それで「柄」は無いの?柄が無いと武器として使えないでしょ。
え!?「柄」ですね。そうですね。このままじゃ「武器」っぽく見えるだけで、武力としては使えませんね。ただの「お飾り」になっちゃいますね。
柄はですね、他の国にありそうですね。きっと。
この槍、「自立」しているわけ?
そうですね、「自立」しているようにも見えますね。槍自身も「俺は自立してんだぜ」って思ってそうですね。
だけど、柄の下の箱の中が怪しいですね。実は「自立」していないかもしれませんね。
柄の下が箱の中に差し込まれていて、そこでしっかりと「補助」されているとか。
ちなみにこの「フィーメーション」ですが「器」という漢字になっています。
漢文学者・白川静先生の「”サイ”説」に基づいた「器」です。
この場所、器中心の売り場ですので、それに合わせました。
「器」の字の中心にある「大」という字ですが、もともとは「犬」という文字だったそうです。
で、それじゃ「犬」はどこにいるの??って話ですが、一応、いるんです。
十二支の「戌」に絡めてあります。ちょっと面倒ですが、ご興味がある方は漢字をググってみてください◎
「金継ぎ」された形跡があります◎
ということは、「壊れていた」ってことですかね。
「穴」が開いていた…ですね。
そういえば、漆のことを英語で「ジャパン japan」って呼ぶらしいです。学校ではそう教わります。
けど、英語圏の人に「japan=漆」なんでしょ?って聞いても、一人も知りませんでした。私の周りでは。
ごく一部の「漆好き」の人なら知っているのかもしれませんね。
なので、「”japan=漆”なんだぜ」とか言っていると「夜郎自大」な感じの人だと思われそうですね。