お盆も過ぎて、夏も終わりに近づいてきました。
今回は
【 ヘッド表に窪みを彫って完成! 】
です。
ようやく完成します。長らくお付き合い、どうもありがとうございました。
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14 アイス・スプーンのヘッド表側に窪みを彫る
最後のちょっとした「小細工」です。が、これが結構「効く」のです。
↑図のように、ヘッドの表側に少しだけ”窪み”を作ります。
図は少し大げさに凹ませています。
もっと緩やかに薄っすらとでいいと思います。
で、これを彫るのと、彫らないのとでは雲泥の差なのです。
ヘッド表面がフラットな面だと、結構、口当たりが悪いです。口からの”抜け”も悪いです。「違和感」を覚えます。(私の個人的な感想なのですが)
ですが、このちょっとした「ひと手間」で触感が全く変わります。
ゼヒ、ご自分のスプーンでその”差”を確かめてみてください。
意外なほどですよ◎
彫刻刀の「丸刀」を使います。
まずはスプーンを横向きにセッティングして、「横削り」していきます。
ほんの少し窪ませていきます。
反対方向からも削っていきます。
手で持ちながら↑このように削ると危険です。
慣れてくると↑これで彫るのも楽になってきます。
皆さんはスプーンを作業台に置き、クランプなどで挟んで固定させて作業をしてください。
↑こんな感じで薄っすらと凹みを作ります。
今度はスプーンを縦方向にセットします。
縦方向に削っていきます。丸刀を使います。
「削ってやるぜ!」というよりは、先ほどの「横削り」をした凹凸を「消していく感じ」で、サラサラと表面をさらっていきます。
↑画像の「ヘッド→首」方向に削っていくと、首の手前で彫刻刀がスムーズに削れなくなってきます。
その位置で無理をせずに止めてください。
最後に首の方からヘッドに向けてサラサラと表面を削っていきます。
どうでしょうか?これで完成です。
少し凹凸が見えますが、これはこれとして受け入れるのもアリですよね。
この凹凸はちょっと気になるな~…という方は「平丸」という平刀で、しかも先っちょがハマグリ型に丸くなっている彫刻刀を最後の仕上げとして使うと、この凹凸もかなり消せると思います◎
アイス・スプーン完成!
できました。これでアイス・クリームが食べられます!
アイスクリームを食べるときは金属よりも木の方が何かと優れているようですね。
口に入れた時に「ひやっ」としない。手の熱をアイスに伝えないから溶けづらい…などなど木はアイスとの相性がいいようです◎
なかなかいいフォルムです。(と私は思うのです)
アイスクリームだけでなく、「ジャムスプーン」としても使えます。
ぜひぜひ、この夏中に自作の一本を拵えて、
スーパーカップを食べてください◎