金継ぎ初心者さん、いらっしゃい!!
さっそくですが、「金継ぎ」ってなんですか?
ん~…
金継ぎって何?
おうけい◎
お嬢ちゃん、頭のいい鳩さんが教えてあげよう!
金継ぎってのは、壊れた器を「金(GOLD)」で直すバブリーな修理方法なんです!!(ジャーン!!)
はい。この鳩↑の言い方、かなりの誤解を招きそうなので、もうちょっと正確にご説明していきます。
壊れた器を直す技術
金継ぎとは
▪▪▪
「漆うるし(の木の樹液)」を使って壊れた器を修理する日本独自の古来からの伝統技法です。
表面塗装に「金粉(または他の金属粉)」を使った装飾をおこないます。
金継ぎ修理を施され、死者の国から蘇った器は、それ以前のものよりも「高い価値」を認められます。
現代においてこのような価値観を持ち続けている文化は珍しいと思います。
「漆」で直すの??
「漆」ってお椀に塗ってあるやつでしょ?
あれを使って直せるの??
そうです、そうです。「漆」って、あの、味噌汁を飲むお椀に塗られている塗料です。
実は漆というものはですね…
漆の
ポテンシャル
▪▪▪
- そのまま塗れば → 「塗料」※1
- 漆に小麦粉を混ぜれば→「接着剤」
- 小麦粉と木粉を混ぜれば→「パテ」
- 漆と土とを混ぜれば→「ペースト」
を作ることができるのです。
漆をベースにあらゆるものが作れる感じです◎
※1…漆を「そのまま塗れば」、実は「接着剤」にもなります。漆の樹液自体に強力な接着力があるのです。
「漆」ってスゴイ!!
金継ぎでは漆のポテンシャルを最大限に引き出し、「接着剤/パテ/ペースト/塗料」として使うことで
- 割れた破片をくっつけ
- 欠けた箇所を埋め
- 最後に、修理した箇所に漆を塗り、それが乾かないうちに金粉を蒔いて、それから乾かし、定着させて完成
…という工程で直すことができるわけです。
え、、そうなんだ!
金を溶かして、それで接着したり、穴を埋めたりするから、「金継ぎ」なんだと思ってた。
はい。「溶かした金」で直すわけじゃないのです。実は◎
ここでちょっとお勉強です。
金継ぎの歴史
歴史…?
そういう話は眠くなるなぁ……
● 「漆」継ぎの起源
「壊れた器を漆で継いで直す」という修理自体は実は縄文時代から行われていました。
縄文土器で漆で修理された祭器が数多く出土しています。
おおー
古い!!
僕の住んでいる地元の小さな郷土資料館にも漆で直された縄文土器が展示されているくらいですから、結構、メジャーな習慣だったのではないでしょうか?
(※ この時代の修理では「金による加飾」はおこなわれていません)
● 「金」継ぎの始まり
壊れた器を「金で装飾して仕上げる」というのは、室町時代のお茶の文化から始まったとされています。
ですので、その器をうっかり壊してしまったとしても、おいそれと捨てるわけにはいかず、その器をどうにか直したい!と思ったわけです。
そうだ、漆だったら器を直すことができる。昔から行われてきている。茶器も直せるじゃないか◎…と気付いた。
お茶の世界には「もののあわれ」とか「風流」「わび・さび」を楽しむ志向性が強くあります。
普通の人の感覚なら「古びて価値が無い」とするものでも、そこに「全てのものは諸行無常である」…ということ、つまり、人の心を執着から解放し、安らかな精神状態へと導いてくれる水先案内人として高い価値を見出す「特殊な評価軸」が茶の世界にはあったわけです。
この世界観においては破損した「傷跡」さえも「価値」として見い出せるのではないか?…と、茶人の一人が直感した。この「直感」は本当に天才的であり、かつチャレンジングなものだったと思います。
───────────以下、まだ思考がまとまっておらず、ひとまずメモ書きにしてあります。お見苦しくて済みません。────────────────────
古びていく(朽ちていく)=老いる命を受け容れ、慈しむ
そこには「死」への予感はあるが、決して直接的ではない。見たくない者はそこまでの想像をしなくても済む。
ただし、「破損した器」はそうにはいかない。
「壊れた傷を受け容れる」というのは、その志向性をさらに推し進めた「死をも受け入れる」「死」という全ての生命が宿命的に恐れるものさえも、「受け入れ」そこに「美」を見出す。
「壊れた器の価値」と「死の匂い」は無関係ではないと思います。
壊れた器ののうち、小さい破損であれば「器の“傷”」とも捉えることもできますが、割れたしまった場合などはもはや「器の“死”」と解釈せざるを得ないわけです。(だって、「使う」ことができなくなって、廃棄せざるを得なくなったわけですから、それって物にとってはもはや「死」ですよね)
※ 縄文時代~室町時代までの間も、漆による器の修理がおこなわれ続けていたのか?…に関してはちょっと分かりません。
多分、何かしらの形で続けられていたのだろうと思いますが、そのことに関しては歴史的な資料があるのかさえ、私は寡聞にして存じません。(誰に聞いても分からないのです…(涙))
漆継ぎ/金継ぎの持つ世界観
● 古代においての世界観:縄文時代
● 中世においての世界観:室町時代
● 現代においての世界観
金継ぎを学ぶメリット/デメリット
直せないものも多少あるけど、
それでもいろいろと直せる金継ぎってスゴイですね!
金継ぎに興味を持ってもらえました??
金継ぎ図書館としては「日本人なら誰でも折り紙で鶴が作れる」くらいに「日本人なら誰でも器の修理くらいできるでしょ(当たり前じゃん!)」…という世の中になったら面白そう!と思っています。
ここで金継ぎ図書館なりの視点から、そのメリット/デメリットを分析してみました。
※ ここでは「本物の漆」を使った場合の話をさせていただきます。合成塗料の「偽物のうるし」を使った場合は、メリット/デメリットが違ってきます。
メリット
思い出の詰まった大切な器を自分で直せる
メリット②
他の工芸技法と比べると憶えるべき技術・知識がかなり少ないので習得が比較的簡単
メリット③
とはいえ、本物の漆を使っての金継ぎ技法をきちんとマスターしている人はまだまだ少ないので、マスターすれば希少性の高い人材になれる
メリット④
普通の学習机ほどのスペースがあれば自宅でも作業ができる。音も出ない
日本の伝統文化を後世に繋げていく貴重な役割を担うことになる(大袈裟?)
メリット⑥
大がかりな設備や高価な機械を必要としない、かなり質素でローテクな分野
メリット⑦
「作品制作」ではなく「修理」なので、自己表現(アート)的要素がほとんどなく、気張らずに楽しめる
メリット⑧
壊してしまったとしても自分で直せるから気に入った作家物の器が躊躇なく買える
「漆工芸」の中にには様々な技法がありますが、「金継ぎ」はその中の一つの小さな分野です。
漆芸全体からみると、金継ぎで使われている技術は、ごく一部だけです。
そのため習得の難易度は低く、習得に要する時間は格段に少なくて済みます。
②について…
デメリット
次にデメリットです。
カブレるリスクがある
※ 漆との相性次第。全くカブレない人からひどくカブレる人までいる。
デメリット②
修理に時間がかかる(待ち時間が異常に長い!)
デメリット③
他の工芸分野と比べると簡単とはいえ、それでも習得に時間がかかる
器を直すおおまかな作業手順
実際にはどうやって器を直していくの??
もうちょっと具体的に教えてください。
オッケーです◎
それではざっくりとですが、金継ぎの作業工程をご説明します。
先ほど、金継ぎには「3種類(本漆/漆+樹脂/樹脂)の方法」があると書きましたが、基本的な作業工程はみな一緒です。
※ それぞれの詳しい修理方法を知りたい方はこちらのページからお選びください↓
‣ 金継ぎの修理Page
修理手順は「割れ」「欠け」「ひび」によってちょっとだけ異なります。
まずは「割れた器」の直し方を見ていきましょう。
割れた器
の
修理手順
①
割れた破片を接着する
②
パテやペーストで
隙間や段差を埋める
③
漆を塗る
④
金粉を蒔く
↓この10分弱の動画を見ていただくと、修理の流れが分かります。
「本漆金継ぎ」で《割れ》た器を修理する詳しい解説を知りたい方はこちらのページをご覧ください↓
‣ 本漆金継ぎのやり方/割れ
えっ!
思っていたより簡単そう。
そうそう◎
「伝統工芸」って言うと、何だかすごく難しそうに聞こえちゃうけど、実は金継ぎってそんなに難しい技術じゃない!
続いて「欠けた器」の直し方を見ていきましょう。
欠けた器
の
修理手順
①
パテやペーストで
欠けを埋める
②
盛り過ぎたところを
削る
③
漆を塗る
④
金粉を蒔く
↓この10分強の動画を見ていただくと、修理の流れが分かります。
「本漆金継ぎ」で《欠け》た器を修理する詳しい解説を知りたい方はこちらのページをご覧ください↓
‣ 本漆金継ぎのやり方/欠け
「欠け」の修理は、さらに簡単そうに見えちゃう。
最後に「ひびの入った器」の直し方を見ていきましょう。
ひびの入った器
の
修理手順
①
ペーストで埋める
②
漆を塗る
③
金粉を蒔く
「本漆金継ぎ」で《ひび》の入った器を修理する詳しい解説を知りたい方はこちらのページをご覧ください↓
‣ 本漆金継ぎのやり方/ひび
「ひび」だったらクマさんでもすぐに直せちゃいそう!
そうなんです。
実は金継ぎってそんなに難しい技法じゃないんです。
金継ぎで直せる器/直せない器
金継ぎって何でも直せるの?
「何でも」ってわけにはいかないのですが、基本的には陶器をはじめ、いろいろな材質の器を直すことができます。
- 陶器…“基本的に”直せます。(割れた破片が無いものでも直せます◎)
- ガラス…基本的に直せます。けど結構、厄介です。
- 木器…ものによっては直せます。
- 漆器…直せますが、面倒です。かなり。
- 琺瑯…直したことはないのですが、「錆が浮いてきた」部分の修理だったらできそうな気がします。
- プラスチック…直したことがないのですが、多分、直せます。
これだけ直せるなら
「何でも直せる」って言っていいんじゃない?
そうですね~、、「壊れた器は何でも直せる」と言いたいところなのですが、実をいうと直せない器もあります。
それは次のものです。
- 直火に当てるもの(土鍋の本体など)
- 蒸気の当たるもの(急須の蓋など)
- 長時間水に浸かる部分(花器など)
残念ながらこのように用途によって直せないものもあります。
金継ぎの学び方
どうでしょう?
ここまで読んできて、「自分も金継ぎをやってみたい!」と思ってもらえたでしょうか?
そう思ってもらえた方が「実際、金継ぎをどうやって学んでいったらいいのか?」について、ご説明していきます。
金継ぎには現在、「3種類」の方法がある
勉強のやり方の話をする前に、ここでちょっとややこしい話をさせてください。
現代において、金継ぎには「なんちゃって金継ぎ」を含めると3通りのやり方があります。
※ 1のみが「本当の金継ぎ」で、2,3は「なんちゃって金継ぎ」です。
この3種類の金継ぎ方法にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
どの金継ぎがどういった人におススメか?…などを詳しくまとめたページがありまので、「どの金継ぎをやってみようかな??」と迷っている方はこちらのページを参考にしてください↓
それでは上記の金継ぎ方法を学ぶ場合、どう学んでいくのがおススメかを簡単にですが、解説していきます。
どうやって金継ぎを学んでいったらいい?
「簡易/簡漆/本漆」、それぞれ学びたい場合にどうゆうやり方があるか?を解説していきます。
【本漆金継ぎの学び方】
※ 本物の漆のみ使用
学び方
■「①独学」or「④教室に通う」
- Webでの情報検索が得意で、自力でPCが組めたり、動画編集などが学んでいける人は本漆金継ぎも「独学」でイケると思います。
- DIYや手仕事系が得意な人にとっては金継ぎも十分「独学」でイケます◎
「めちゃくちゃ手先が器用」じゃなくても大丈夫です。 - 上記の2タイプの人であっても、「プロ金継ぎ師」を目指したい人は教室に通うのが必須です。
始めは「独学」で、ある程度、経験を積んでから技術が高い講師のいる教室に通うのでもいいと思います。 - 手仕事系はちょっと苦手で、Web検索も上手じゃない…という人は教室に通うのがおススメです。
- 「金継ぎが好きな人たち」と一緒にワイワイしながら学びたい方は、もちろん教室に通うのがおススメ◎
実際のところ、「自分の好きなこと」を「気の合う仲間たちと一緒に」やるのが、人生を充実させるコツだったりしますよね。
【金継ぎ教室に通う場合】
- 料金は1レッスン¥4,000~6,000-程度。月に1,2回開催のところが多い
- ちょっと欠けた器を直したいだけなら5~6回程度、割れた器を直したいなら9~12回程度の受講が目安
- ある程度しっかりと金継ぎをマスターしたい場合、個人差が大きいですが、最低20回程度の受講は必要かと思います。
- おススメの金継ぎ教室(東京)↓
‣ 金継ぎ教室〈つぎつぎ〉さんのFacebook
※ 僕もこちら↑の教室の「蒔絵コース」に通わせてもらっています。
■ 独学で学ぶ場合→「②HP/動画で学ぶ」or「③本を買って学ぶ」
- 金継ぎ図書館さんのHPと動画が異常なほど熱意を持ってレクチャーしてくれているので、至らないところは多々ありますが、見てあげてください◎(お願いします)
- HP/動画の方が圧倒的に情報量が多い。けど、0から学んでいくには「初めにどのコンテンツから見て、次にどのコンテンツにステップアップしていけばいいのか?」が分かりづらい。
つまり、系統立てた勉強がやりづらい。 - 本の方が情報量はかなり少ないですが、すっきり綺麗にまとまっています。
検索しやすいし、学びの手順も理解しやすい◎
【おススメの《本+Web》独学方法】
▪▪▪
まずは金継ぎ本を一冊買います。
本は分かりやすいけど、圧倒的に情報が足りないので、HP/動画を見ながら得た情報をどんどん書き込みます。
それから実際に自分がやった体験から得た知見を躊躇なく本に書き込んでいく。
すると、その本が唯一無二の『導きの書』となっていきます。
そして、「金継ぎ作業の一つ一つ」や「漆などの素材」に対するそれまでバラバラだった理解が、有機的な関係性を持った理解へと変容していきます。
このあたりまで理解が進んでいくと、自分なりにまとめた情報が「他の人の役に立つ」情報となります。
ぜひこの段階まで行った人はSNSやブログ、YouTubeなどで発信していってください。
続けていくうちに、必ず「教えて欲しい」という声があなたの元に届きます。
そうなればいよいよあなたの技術を「次の人に」伝えるべき時がきたということです。
「伝統工芸」というものは、先人から伝えられてきた技法の中に「次の者に伝えよ」というメッセージが必ず刻み込まれています。
ただし、人間的成熟を果たせなかった者は、いくら高い技術領域に達しようとも、そのメッセージが聞こえることはありません。
「教えてください」と「次の者に伝えよ」
この二つの声が聞こえた時、それが「伝統工芸の担い手」になった証です。
現在、こちら↓が金継ぎ図書館の推薦図書です。
初心者向けです。
もう少し他の本と見比べたい方は↓こちらのページをご覧ください。
材料/道具の入手
■「⑤自分で個別に購入する」or「⑥キットを買う」
- 「自分で個別購入」をおススメしたいところなのですが、今のところ漆屋さんで買ったとしても金継ぎに丁度いいくらいの「少量で買える材料」が少ないというのが現状です。どうしても「大量買い」になってしまうことが多いです。(ECサイトでもあまり揃っていません)
- 大き目の東急ハンズがお近くにある場合は、そこでならいろいろな材料が「少量売り」がされているので、個別購入もおススメです。
自分で個別購入する場合は↓こちらのページを参考にしてください。
‣本漆金継ぎに必要な道具/材料 - 初めての人は「金継ぎキット」+「足りない道具/材料」を買い足す…という方法が今のところ最善策だと思います。
キットの中心価格帯は¥7,000~14,000‐ほどです。 - Amazonで買える金継ぎキットのほとんどが「セット内容と値段とのバランス」を考えると「イマひとつ」な感があるので、買うなら金継ぎ図書館的には↓がおススメです。
【現在おススメの調達方法】
- 箕輪漆行で「金継ぎセット(平磨き法)」+「木粉」を購入
※ このキットだと結構、本格的な直しができます。
本物の金粉も入っています。
「木粉」を買い足すことで「大きめの欠け」も直せます◎
‣金継ぎセット(平磨き法) ‣木粉 - 足りない道具(小さいヘラ、作業盤)は自作する
‣小ヘラの作り方ページ ‣作業盤の仕立て方ページ
※ 「本物の金粉は要らない。ちょっと直してみたいだけだから」…という人は藤井漆工の「金継ぎ金太郎」+「木粉」がよろしいかと思います。「大きな欠け」を直さない場合は「木粉」は必要ありません。
‣藤井漆工の〈金継ぎ金太郎〉 ‣木粉
【簡漆金継ぎの学び方】
※ 〈合成樹脂+本物の漆〉の併用
学び方
■「①独学」or「④1日体験(ワークショップ)」
「簡漆金継ぎ」は「塗り」だけ扱いに知識の要る「本物の漆」を使います。
- Webでの情報検索が得意で、自力でPCが組めたり、動画編集などが学んでいけたりするような人は簡漆金継ぎも余裕で「独学」でイケます。
- DIYや手仕事系が得意な人も「独学」でイケます◎
「めちゃくちゃ手先が器用」じゃなくても大丈夫です。 - 手仕事系はちょっと苦手で、Web検索も上手じゃない…という人はワークショップ(WS)に参加するのがおススメです。
- 「金継ぎが好きな人たち」と一緒にワイワイしながら体験してみたい方は、もちろんWSに参加するのがおススメ◎
【一日体験に参加する場合】
- 「簡漆金継ぎ」のワークショップ(WS)は結構、少ないです。
(以前、Web上で見かけた気がしたのですが…) - 受講時間は1時間半~2時間半程度
※ 作業時間が1時間半くらいのWSだとかなりざっくりとしたアドバイスしかしてもらえないかな?と思います。ちょっと長めの受講時間のWSを選んだ方がいいと思います。 - 受講料は¥4,000∼6,000-程度
■ 独学で学ぶ場合→「②HPで学ぶ」or「③本を買って学ぶ」
- 金継ぎ図書館さんのHPが熱意を持ってレクチャーしてくれているので、至らないところは多々ありますが、見てあげてください◎(お願いします)
- HPの方が圧倒的に情報量が多い。けど、0から学んでいくには「初めにどのコンテンツから見て、次にどのコンテンツにステップアップしていけばいいのか?」が分かりづらい。
つまり、系統立てた勉強がやりづらい。 - 本の方が情報量はかなり少ないですが、すっきり綺麗にまとまっています。
検索しやすいし、学びの手順も理解しやすい◎
【おススメの独学方法】
- まずは「簡漆金継ぎ」の本を一冊買います。
→HPを見ながら、足りていない情報をガシガシ書き加えていきます。
→実際に自分でやってみての「気付き」を、さらに書き込んでいきます。
→「最強の簡漆金継ぎ本」に育てつつ、技術・知識を確かなものにしていきます◎
金継ぎ図書館の推薦図書はこちらです↓
材料/道具の入手
- 「簡漆金継ぎ」のキットはおそらくどこも売っていないので、自力で個別購入するしかありません。こちらのページ↓を参考に頑張ってご購入ください。
‣ 簡漆金継ぎで使う道具/材料
【簡易金継ぎの学び方】
※ 合成樹脂のみ使用
※ 簡易金継ぎ使う塗料の「合成うるし」には安全上の問題があります。
ご興味のある方はこちらのページをご覧ください↓
‣「新うるし」って何?金継ぎで使っても安全??を解説
学び方
■「①独学」or「④1日体験(ワークショップ)」
- 正直言って、新うるしなどを使った「簡易金継ぎ」は「独学」で余裕でできます。
- 専門的な材料は何も使っていないので、「エポキシ接着剤」とか「エポキシ・パテ」を使ったことがある人は、ワークショップに行ったとしても、教わることはほとんどありません。
- 学生時代、「図工や美術の授業」に苦手意識があった人はワークショップに参加して、指導してもらいながら作業するのもいいと思います。分からないところがあったら、質問もできますしね◎
- 「金継ぎが好きな人たち」と一緒にワイワイしながら体験してみたい方は、もちろんWSに参加するのがおススメ◎
【一日体験に参加する場合】
- ワークショップ(WS)は結構、いろいろな場所で頻繁に開催されています。
- 受講時間は1時間半~2時間半程度
※ 作業時間が1時間半くらいのWSだとかなりざっくりとしたアドバイスしかしてもらえないかな?と思います。ちょっと長めの受講時間のWSを選んだ方がいいと思います。 - 受講料は¥4,000∼6,000-程度
‣ Maker’s BaseさんのHP ‣ 採泥窯さんのHP
↑私自身が受講したことが無いので、「おススメ」というわけではないのですが、少なくとも「ヘンな噂」は聞きません。場所は両方とも東京都内です。
■ 独学で学ぶ場合→「②HPで学ぶ」or「③本を買って学ぶ」
- 手順としてはごくごく簡単だし、特別な材料は使わないやり方なので、正直、金継ぎ図書館HPの「簡易金継ぎ解説ページ」を見てもらえば十分完成まで持っていけます◎
‣ 簡易金継ぎのやり方 - どうしても「簡易金継ぎの本が欲しい!」という方は↓このあたりの本が、ある程度丁寧に解説されています。
材料/道具の入手
■「⑤自分で個別に購入する」or「⑥キットを買う」
- キットも1種類だけ売っていますが、キット内容が乏しいので、自分で個別に道具/材料を購入する方がおススメです◎
‣ 簡易金継ぎで使う道具/材料 - 下記のものが唯一の「簡易金継ぎキット」です。
器を直すには足りない材料が多く、道具も入っていないので、結局は自分で集めなければなりません。それでもこれを買えば多少は集める手間が減りますので、興味のある方は↓こちらのリンクからAmazonを覗いてみてください。
↑
内容物
新うるし、薄め液、真鍮粉(金色)、アルミ粉(?銀色)、貝粉、耐水ペーパー、手順などが書かれた薄い冊子。
え~、これしか「モノ」が入ってないの?
これで直せるの??
さぁ、金継ぎをやってみよう!
長々と金継ぎについての説明をさせていただきましたが、金継ぎに興味が出てきましたか?
もし、少しでも興味をもっていただけたとしたら、ぜひぜひ、チャレンジしてみてください◎
器の傷と向き合う時間というのは静謐でゆったりとした時間が流れます。
慌ただしい日常の中で、スッと自分の心に寄り添う時間が作れます。
金継ぎを学びながらそんな時間を過ごしていただけたらと思います。
● 動画で本漆金継ぎの詳しい手順を見たい方はこちらのページをご覧ください↓
● 金継ぎをやる際に必要な道具・材料って何だろう?と知りたい方はこちらのページをご覧ください↓