夏休み企画!自分で作るアイス・スプーン 01 ヘッド表側の彫りまで

木工の自作

 

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暑い…。暑い。からアイスがすぐ溶ける…。
そんな季節になってきました。

夏休み特別企画、「アイス・スプーン(ヘラ)を作ろう!」です。
小学生のみなさん、ぜひ作ってみてください。(見てないと思いますが)

 

木製アイス・スプーンの作り方

こんな感じのスプーンを作ります。いかがでしょうか?

 

木製アイス・スプーンの作り方

アイス・スプーンはやはり「木製」がおススメです。
なぜかと言うと…使ってみてもらえると分かります。本当に。「アイスは金属じゃないわね。やっぱり木ねぇ」って思いますよ。

 

ちなみに「金継ぎ図書館」のくせにどうして「木工」コンテンツなんて作ってんのさ?と思われるかもしれません。
それはですねー、「木を削る」というのは単純に「気持ちのよいこと」だからなんです。それを皆さんもいかがですか?とおススメしているわけです。
小学校の図工の時間で嫌な想い出や苦手意識があるような方でも、あらためてやってみると、本当にフィジカルに心地いいものですよ。
これは日本人なら抗えない感覚なんじゃないでしょうか。

ぜひぜひ、「木」と「道具」と「私」の一体感を感じてみてください。

 

 

 

アイス・スプーン作りで使う道具と材料


木製アイス・スプーン作りで用いる道具と材料

アイス・スプーン作りで使う道具と材料

  • 道具: ① 糸鋸 ② L字クランプ ③ もの差し ④ 糸鋸台(?) ⑤ 彫刻刀の丸刀(18㎜幅) ⑥ 彫刻刀の平刀(18㎜幅) ⑦ 作業台 ⑧ 筆記用具
  • 材料: ⑨ 木材(朴)

 

それから彫刻刀を研ぐための砥石(ダイヤモンド砥石と仕上げ砥石)が必要です。

 

↓⑤⑥の彫刻刀

 

 

以下、新宿の東急ハンズに置いてあった彫刻刀です。

  • 道刃物(という会社)…平刀(18㎜幅)/¥2,000-くらい、丸刀(18㎜幅)/¥2,000-くらい
  • パワーグリップ(という商品名?)…平刀(9㎜幅、うる覚えですが)/¥500-くらい、丸刀(9㎜幅)/¥500、600-くらい

 

アイス・スプーン作りで使う道具の価格表

  • L字クランプ
値段¥1,200~
  • 道刃物の彫刻刀(平)
値段¥2,000-
  • 道刃物の彫刻刀(丸)
値段¥2,000-
  • 作業台…板+棒で作れます
値段¥500~で作れます
  • 糸鋸台…V字に切るだけです

値段¥100~で

作れます

  • ⑦糸鋸
値段¥400~
  • 両面ダイヤモンド砥石(表#1000/裏#400)
値段¥2,000~
  • 仕上げ砥石
値段¥2,000~

何か書き落としたことがあったら後日、加筆します。

 

今回は「朴(ほう)の木」を使いました。比較的柔らかいので彫りやすいです。
大きなホームセンターやハンズに朴の板材が置いてあるので入手が楽です。

今回使った材の大きさは
横 100㎜ × 縦 150㎜ × 厚み 12㎜
価格は確か¥100-くらいだったかと思います。

 

【削り用の作業台】

木のスッカラ・スプーンの作り方

彫刻刀で木を削るときに使う作業台です。

 

木のスッカラ・スプーンの作り方

表面、裏面の端っこに一本、木を付けます。
(木工用ボンドでも釘でもなんでもオッケー)

この端っこに付けた木が「ストッパー」になります。

  木のスッカラ・スプーンの作り方

裏面のストッパーは
机に引っ掛けます。

表面のストッパーは
スプーンを彫るときの「当てる部分」になります。

 

【糸鋸用の作業台】

木製アイス・スプーン作りで用いる道具と材料

糸鋸を使う時に非常に便利な作業台です。
簡単に自作できます。

ただ「V字」に切っただけです。

 

木製アイス・スプーン作りで用いる道具と材料

この板の上に糸鋸で切るものを置き、V字の隙間で糸鋸を引くようにします。

 

 

 

 

01 アイス・スプーンのアウトラインを書く


木製アイス・スプーンの作り方

今回、アイス・スプーン作りで使うサイズは

120㎜ × 25㎜

です。

 

木製アイス・スプーンの作り方

今回、作るスプーンの寸法を↑のようにしてみました。
(※ 右利き用です)
もちろんお好みで数値を変えて構いません。
ですが、いきなり自分の中にあるイメージを掴もうと思っても、なかなかやりづらいのではないかと思うのです。

ですので、とりあえずこのデザイン、この数値で1本作ってみて、その後、「あたしならこうね」という具合に自分好みに変更した方がスムーズに事が運ぶと思います。

 

 

 

 

02 アイス・スプーンのアウトラインを糸鋸で切る


木製アイス・スプーンの作り方

まずはスプーンの長さ分のサイズに切ります。

 

木製アイス・スプーンの作り方

次にスプーンのアウトラインに沿って糸鋸で切っていきます。

 

木製アイス・スプーンの作り方

すみません。先ほどとは違うラインを切り始めてしまいました(苦笑)

 

木製アイス・スプーンの作り方

この作業台の「Ⅴ字」の隙間で糸鋸を引いています。

 

木製アイス・スプーンの作り方

まずは向かって左側アウトラインが切れました。

 

木製アイス・スプーンの作り方

次に反対側のラインを切っていくのですが、その前に注意点です。

↑画像の「水色線」の部分は切らないで残しておいてください

この後の「削り作業」の時にここを作業台に押し当てて安定させます。
ですので残しておいてください。

 

木製アイス・スプーンの作り方

板材を反対にして、引き続きアウトラインを切っていきます。

 

木製アイス・スプーンの作り方

切り終わりました。

 

 

 

 

03 アイス・スプーンのヘッド表側に切れ込みを入れる


木製アイス・スプーンの作り方

↑画像のようにスプーン表面に斜めに2か所ラインを引きます。

 

木製アイス・スプーンの作り方

側面にも目印を付けます。
左側(ヘッドの先端側)のラインは表面から5㎜のところまで。
右側(ヘッドの首元側)のラインは表面から3㎜のところまでラインを引き伸ばします。

 

木製アイス・スプーンの作り方

反対側の側面にも目印を書いておきます。

 

木製アイス・スプーンの作り方

先ほど書いたライン上をその深さまで糸鋸で切れ込みをいれます。

 

木製アイス・スプーンの作り方

2か所とも切れ込みが入りました。
↑画像の左側が深さ5㎜、右側が深さ3㎜です。

 

 

 

 

04 板の側面にアイス・スプーンのアウトラインを書き入れる


 

続いて板の側面にアイス・スプーンのアウトラインを書いていきます。

木製アイス・スプーンの作り方

ひとまず3㎜の深さの場所A点から取ってのお尻部分のB点を線で繋ぎます。(A→B)

次に5㎜の深さのC点からヘッドの先端部分のD点を線でつなぎます。(C→D)

ほぼ直線のラインでつなぎます。

 

木製アイス・スプーンの作り方

 続いてC点(5㎜の所)からA点(3㎜の所)へ線を繋ぎます。
今回は少し曲線にします。

 

木製アイス・スプーンの作り方

こんな感じです。

 

木製アイス・スプーンの作り方

反対側の板の側面も同様にラインを書き入れてください。

 

 

 

 

05 アイス・スプーンのヘッド表側を削る


 

まずはヘッド表側を彫っていきます。
最初に大雑把にザクザクと彫り(量を落とし)、そのあと精密に削っていきます。

木製アイス・スプーンの作り方

それではヘッドの表側を彫っていきます。

深さ5㎜のC点の方のライン(ヘッドの先端側のライン)を彫っていきます。

 

木製アイス・スプーンの作り方

彫刻刀の平刀を使います。
平刀は刃を斜めに当てるようにします。5㎜溝の向かって右側を斜めに彫っていきます。

 

木製アイス・スプーンの作り方

こんな感じです。
ひとまずだいたいの深さに彫っておきます。

このとき右側の3㎜溝の分部が彫れてしまっても全く構いません。

 

木製アイス・スプーンの作り方

次に材料を反対にセットして彫っていきます。

5㎜溝の右側をV字になるように彫っていきます。

 

木製アイス・スプーンの作り方

ザクザク彫っていってください。

 

木製アイス・スプーンの作り方

だいたいの形が出来ました。

 

木製アイス・スプーンの作り方

 

 

木製アイス・スプーンの作り方

 

 

続いてもう少し丁寧に削りながら、面の精度を上げていきます。

木製アイス・スプーンの作り方

今度は材を縦にセットします。

ヘッドを手前にします。
不安定でやりづらい方は柄の分部をクランプで固定してください。

まずは向かって右側を削っていきます。(白い斜線部分)
この時「斜め」に彫っていきます。

彫刻刀の刃の右側が「斜め下」になるように彫っていきます。

 

木製アイス・スプーンの作り方

先ほど書いた板の側面のラインまで慎重に削っていきます。

 

次に左側を削っていきます。

木製アイス・スプーンの作り方

クランプを使うな↑このように使ってください。

左側の白斜線の部分を削っていきます。
今度は彫刻刀の左側が「斜め下」になるように構えて削ります。

 

木製アイス・スプーンの作り方

板の側面に書いたラインにくるまで、少しずつ注意しながら削っていきます。

 木製アイス・スプーンの作り方

きれいに削れました。

 

木製アイス・スプーンの作り方

↑画像の赤ラインにくるまで、青斜線の部分を削った…という感じです。
伝わりますか?分かりづらいですか?

 

木製アイス・スプーンの作り方

次に削り残しの「中央部分」を削っていきます。

ヘッドの表の面がフラットになるまで削っていってください。

 

 

 

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木製アイス・スプーンの作り方

▸ 02 柄の表裏を彫る