修行のお時間!!
※鳩屋が蒔絵の技術を習いに蒔絵師さんのところに通い始めました。
そこで習ったことをひとまず備忘録的な感じでまとめ、その情報を多くの方とシェアしよう…というがこのシリーズです。
後日、「初心者でもできちゃうぜ蒔絵シリーズ」のようなコンテンツに落とし込むのが密かなる野望です◎(シクヨロです)
※作業工程や説明が間違っていたら、後日、師匠や同門の先輩さんからツッコミが入ると思います。 そうしたら訂正してきます。
かめばかむほど蒔絵の奥深さよ
金継ぎ図書館は現在、「漆工房 皎月こうげつ」の↑かめ師匠のところで修行中です◎
かめ師匠は蒔絵の本場・石川県の輪島で修行された方です。
漆工房皎月は東京の「駒込」「練馬」「青梅市」「あきる野市」で金継ぎ教室も開催しています。
輪島で蒔絵の修行をされたかめ師匠と、東京藝大出身の福田さん(女性、僕の先輩です)の二人体制で丁寧に教えてくれます。至れり尽くせり!
都内で金継ぎ教室をお探しの方、金継ぎ図書館が100%の自信をもっておススメします◎(はっきり言って、最強の金継ぎ教室だと思います。)
詳しくは皎月さんのHPでチェックしてください。
▸ 漆工房 皎月Facebookページ
かなりページアップの時系列がおかしくなってきました(涙)
「備忘録」的な感じで「お手軽」にコンテンツ作りをしていこかと思っていたのですが、気が付いてみれば1ページ作るのにものすごく時間がかかってしまうようになっていました。(このへんがアホ館長ってことですね~)
撮った写真だけ載せて、説明の手を抜き過ぎると初心者の方は誰もついていけない…ということになりますので(すでについてこれてないかしら??)、結局、ブログを書くには「時間がかかるモノ」と諦めました。
ひとまず重要と思われる箇所だけ、どんどんアップしていきたいと思います。「予備的」なお話は後日、アップしていきます◎
(↑これはもはや「備忘録」になっていない…。相変わらず要領の悪い金継ぎ図書館(涙))
本日のメモ01/〈椿の高蒔絵〉炭粉上げ1回目
【使った道具・材料】
道具 ・小筆(インターロン0号、2号) ・爪盤 ・筆洗いベラ ・針砥
材料 ・炭粉(7号粉相当の細かさ) ・呂色(黒い漆) ・サラダ油
高蒔絵の工程の一回目は↑銀粉を蒔いて、それから生漆で「粉固め」をしました。
それがしっかりと乾いてから、この炭粉上げの工程に入ります。
炭粉上げの一回目で目指すは↑こんな感じです。
僕は今のところイマイチよく分かっていません。でも大丈夫です。きっと。
ひとまず師匠の真似しておけばオッケーです◎ 新ジャンルに挑戦する際は、初めは「見よう見真似」が肝心です。はい。
爪盤の上で筆の中の漆の含み具合を調節します。
塗ります。
この作業は「蒔絵筆」じゃなくて、「インターロン」を使います。インターロンの方がこの作業はやりやすいそうです。腰が強いから?かな。
塗るときの注意ですが、
↑こんな感じになるように塗っていきます。
前回蒔いた銀粉の上に「ギリギリ接するくらい」か「1/3くらい」重なるように塗ります。さらに、その銀粉のところから内側にいくにしたがって漆の厚みを薄くしていきます。
この「厚みの高低差」が最終的なレリーフ表現での凹凸に影響します。でも、今のところ僕にはイメージできていません。はい。
「厚目に」…といっても、あまり厚目にしないように気を付けて下さい。
「厚目に」というよりも「普通に」漆を置いて、そこから内側に向かって漆を薄く延ばしていく感じでいいのではないでしょうか。
塗ります。塗ります。
手早く塗っていきます。
手早く作業をしていかないと「最初の方に塗った漆」と「最後の方に塗った漆」との間に乾きの差ができてしまうからです。
始めの方に塗った漆は乾き始めてくるので、炭粉を蒔いた時に炭粉が沈みづらくなります。表面に溜まります。
後の方に塗った漆はまだまだ緩いので、しっかりと炭粉が沈んでいきます。
↑こういう現象も起こってしまいます。縮み…です。はい。
あとは…何で、時間差が出るとまずいんだろう??
↓こういうことですかね?次回、師匠に聞きます。
同じ厚みの漆を塗っても、その乾き具合によって、炭粉を蒔いた時の沈み具合の方も変わります。炭粉が沈む量が多いほどその場所の体積も増える(高くなる)。
炭粉が沈まなかった部分はあまり体積が増えない…ってことになりそうですね。
この考え方で当たっているかな??かめ師匠に聞いてみますー◎
シベの部分も塗っていきます。この部分にも凹凸をつけるのかどうかは本人次第です。
あまり高低差を付け過ぎたり、狭い範囲に凹凸を作り過ぎると、仕上がった時に見た目が「ブリブリ」し過ぎるかもしれません。
ということで、仕上がりをイメージしながら凹凸を作っていくのです◎ が、僕はよく分かっていません◎
筆は常に「自分のおへそ」に向かってくるように使います。ですので、画面の方を回転させます。
基本的には矢印の方向に漆を薄く塗っていきます。
塗り終わりました◎
炭粉蒔き
炭粉は7号粉が通るくらいのメッシュで濾したものを使います。(←この7号粉…というのは「金沢粉」の大きさでいいんですよね?先生?多分、そうだったと思います)
銀粉…硬い
炭粉…柔らかい
↑ノートに書いてあったメモです。これ、なんのためにメモしたものだろう??忘れちゃった。でも一応。銀粉の方が「硬い」です◎
↑この漆を塗った部分に炭粉を蒔いていきます。
炭粉の入った袋に筆を突っ込んで…
パサッと画面に蒔きます。
手早く筆先で炭粉を払って、漆の上に乗せていきます。
どんどん、「手早く」です。もたついちゃダメです。思い切って素早くです。
手早くおこなわなかった場合、どうなるのか?と言いますと…
↑例えば、この状態で作業を止めて、炭粉を乗せっ放しにしたとします。
漆の上に炭粉が乗っている部分と、乗っていない部分とがあります。
この状態のままでいると…
↑こうなっちゃいます。多分。
炭粉が乗っている部分は炭粉が沈むと同時に漆を吸い上げます。さらに炭粉が乗っている周りの漆も炭粉が吸い上げてしまいます(図②の状態)。表面張力の関係なんですかね?ちょっと分かりませんが、要するにこんな感じだと思います。
そうすると、その後、炭粉を全体に蒔いたとしても図③のように「高低差」ができてしまいます。
「時差」ができると吸い上げにムラがでますので、なるべく「時差」を無くし、均一に蒔いていくのが肝要です◎
ササッと全体に広げていきます。
広げて、広げて…
全ての面に炭粉が乗りました◎
全体に炭粉が乗せられたら、もう一、二度、往復します。
「炭粉が漆の中に沈む + 炭粉が漆を吸い上げる」ので、炭粉をもう一度乗せておきます。
炭粉を画面から払い落とします。
しっかりと綺麗に払い落とします。
五分くらいすると、部分的に漆が炭粉の表面に出てきて「濡れ色」になります。
先ほどと同じ作業をもう一度して、炭粉を全体に蒔いておきます。
蒔絵のお掃除
ガンガンに湿した風呂に入れて、そこそこ乾いたところで「お掃除」をします。
「ガンガンに湿した風呂」に入れるのは多分、一日の教室の時間内でなるべく行程を進めるためだと思います。師匠に確認しておきます。
「針砥はりと」を使って掃除をします。
針砥の説明はどこかのページでしたような…。ありました。こちらで確認してください。
▸ 蒔絵の修正のやり方
なんでそんな「修正」が必要なの??ちゃんとはみ出さないように塗ったはずなのにー。
それはですね、
↑こういう理由なんです。
塗った漆が銀粉に滲みていって、部分的にそのラインの外側にまで広がってしまう箇所があるからです。
前の工程で銀粉を漆で固めておかないと、この現象が起こりやすくなります。はい。