【金継ぎできるかな?シリーズ】とは…
金継ぎを初めて知った人や、ちょっとだけ聞いたことがある人に見ていただきたいと思ってご用意した「超初心者用」の動画中心のコンテンツです。
「金継ぎってこんな感じの作業をするものなのですよ」という、実際の作業工程を掻い摘んでご紹介しています。
ほほう。手間がかかりそうだね。でも、それほど難しいことをしている訳じゃないんだね。私もやってみようかしら◎
と興味を持っていただけたら嬉しく思います。
※ 動画から「静止画像」を取ってきているので、画質が粗いですが、ご容赦ください。
このシリーズの見方
まず「動画全体」を流して見ていただき、作業全体の流れを何となくでいいので、把握してください。
その後、各作業工程の部分だけを「短く切り取った動画」をご用意しましたので、その動画を見ながら再度、作業をチェックし、下に書かれている解説を読んで、より深く理解していただけたらと思います。
全体動画
小さく【欠け】た平皿の修理です。Page02
欠けた箇所を埋めるための「パテ」を漆で作ります。
そう、漆でパテが作れちゃうのです◎
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使う道具・材料
※ゴム手袋(作業時は着用してください。カブレることがあります。ゴム手袋をしてもカブレる人もいます。はい)
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作業工程
小麦粉に混ぜる生漆の割合によって、パテの乾き方や接着強度が変わってきます。
ですので、↓の割合を目安にしてください。
小麦粉:生漆 = 1:1
※ 目分量の体積比
作業の流れとしては
Step01: 小麦粉を水練りする
Step02: 生漆を加えて練る
Step03: 木粉を加える
です。
【Step01】 小麦粉を水練りする▫▫
(0:15~0:39)※←この秒数のところだけ再生されます
(⏱0:15~0:39が再生されます)
スプーン摺り切り一杯の小麦粉を出します。
次に水を出します。
小麦粉から少し離した所に出します。水が多すぎた場合やりお直すのが面倒なので、直接、小麦粉に水をかけないようにします。
ヘラでちょっとずつ小麦粉に水を加えていきます。
一気に水を加え過ぎないよにしてください。
よく練ります。
目指すは「耳たぶ~噛んだ後のガム」くらいの硬さです。
できました◎
【Step02】水練り小麦粉に生漆を加える▫▫
(0:40~1:17)
(⏱0:40~1:17が再生されます)
先ほど水練りをした小麦粉に生漆を加えていきます。
小麦粉と等量(1:1)の生漆を作業板に出します。
「目分量」でもいいのですが、意外と目分量って難しいのです。あまり生漆の比率が変わると、すごく乾きづらくなったり、接着力が弱まったりと、トラブルが起きやすくなります。
なので、できたら「目安」にできるもの(計量スプーンなど)を使うと、ミスが少なくて済みます◎
水練り↓小麦粉にちょっとずつ生漆を混ぜていきます。
しっかりと生漆と小麦粉とを練り合わせます。
最初、なかなか混ざり合ってくれませんが、地道にやっているとだんだんと混ざり合っていきます。
やがてこのようになります。
慣れてきたら、1~2分でこのような状態になります◎
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※ ただいま作ったものが「漆の接着剤」で、これを「麦漆/むぎうるし」と呼びます。
そう、漆と小麦粉を混ぜると強力な接着剤ができてしまうのです!驚きですね~◎
【Step03】木粉を加える▫▫
(1:22~2:11)
(⏱1:22~2:11が再生されます)
先ほどのStepで作った「小麦粉+生漆」(=麦漆)に「木粉もっぷん」を練り込んでいきます。
木の種類は何でもオッケーです◎
ホームセンターで買った角材や、家にたまたまあった木などを鋸や糸鋸で切って、木粉を集めてください。
木粉をひとまず、「生漆+小麦粉」の隣に出します。
ちょっとずつ木粉を混ぜていきます。
木粉はちょっとずつ足していってください。
目指す「漆パテ」の硬さは「固めの団子」というところでしょうか。
指に引っ付くか、引っ付かないか…くらいのギリギリの感じです。伝わりますか??
↑画像の状態ではまだ「柔らか過ぎ」ます。
もうちょっと。
さらに木粉を足していきます。
↑こんな感じで出来上がりです。
ヘラに「くっつくか、くっつかないか」くらいの粘度になるまで木粉を加えます。
「べちゃっ」とヘラにくっつくようだと木粉が足りていません。
※ 木粉の「込み」が足りていないとパテの乾きがすごく遅くなります(中の方が乾かなくなります)。特に初心者さんが失敗する原因に「木粉不足」が挙げられます。
ご注意、ご注意◎
※ 作った漆パテは「日持ち」がしません。その時に使い切ってください◎
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※ 漆作業をする際は必ず「ゴム手袋」をしてください。
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【金継ぎできるかな?】シリーズ
ノッポさんとゴン太君が遺した「できるよDNA」を現代に引き継ぐ金継ぎハウツーコンテンツです。
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