Hendrik Willem Mesdagの代表作「パノラマ・メスダフ」は、高さ14m 全長120mのパノラマ絵画。メスダフと彼の友人たちによって描かれたとされる。
ハーグの中心街からちょっと北にその美術館はある。
スヘフェニンヘンの海を描いたメスダフ。当時の船の模型も飾ってあり、ちょっと変わった形であることに気づく。彼の描いた絵を注意深く見てみると、一般的に思い描く船の形と形状が著しく違うことに気づく。
ここに展示されている船とはまた船の話を聞いた。オランダが世に送り出した船でフリュートと呼ばれる運送用に設計された帆船がある。(オランダ語:fluit、英語:fluyt)
16世紀のオランダで、積載スペースを最大限にするよう設計された。17世紀~18世紀にはオランダ東インド会社でも使用された。フリュートはオランダ本国に限らず広く人気を得ていたといわれる。
とにかく今船甲板が狭い。これは当時デンマークによって徴収される、メインデッキの面積に比例して高くなる税金対策のためであったとされる。
船はともかく、とにかく一見暗い絵画が展示されている。
なぜこんなグレーな風景画が好まれるのか。
が、正面に立ってずっと荘厳なフレーム越しに海を眺めていると、急にグレーだった空に光が満ち溢れ始めるような感じがしてくる。
南仏のような強い日差しでは決してないけれど、肌に温もりを十分感じられる柔らかな光の粒子があたり一帯にたちこめるようであった。