蒔絵教室レポート1日目(その1)/鳩屋は【蒔絵教室】に行ってきました

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   修行のお時間!!

 

※鳩屋が蒔絵の技術を習いに蒔絵師さんのところに通い始めました◎
そこで習ったことをひとまず備忘録的な感じでまとめ、その情報を多くの方とシェアしよう…というがこのシリーズです。

※作業工程や説明が間違っていたら、後日、師匠や同門の生徒さんからツッコミが入ると思います(苦笑) そうしたら訂正してきます。

 

はい、今さらですが、「蒔絵教室・初日」のレポートです。済みません、時間軸があべこべです。

 

 

金継ぎ教室・蒔絵教室を開催している「漆工房皎月こうげつ」さん

練馬区でやっている「ガチの職人系蒔絵師さん」が教えてくれる蒔絵教室です。
いわゆる「作家系」の蒔絵師さんが教えてくれる教室は結構あると思いますが、「職人上がり」の蒔絵師さんの教室というのは少ないと思います。

「作家系」の蒔絵師さんというのは公募展(日展や伝統工芸展)や個展に向けて蒔絵作品を作ることが多いので、基本的には自分でデザインを練り、一品に時間をかけて仕上げる感じです。
それに対して「職人系」の蒔絵師さんは、こなす「仕事量」が半端じゃない。ガンガン作品(商品)を制作していくわけです。ということで僕の認識としては「職人系」の先生の技術・経験・知識はハンパない…と考えています。

今の自分にまだまだ欠けているのが、この「蒔絵の技術・経験・知識」なので、「職人系」の蒔絵師さんの元で習わせていただくことにしました。

 

 

かめばかむほど蒔絵の奥深さよ

 

漆工房皎月は東京の「駒込」「練馬」「青梅市」「あきる野市」金継ぎ教室も開催しています。
輪島で蒔絵の修行をされたかめ師匠と、東京藝大出身の女性(僕の先輩です)の二人体制で丁寧に教えてくれます。至れり尽くせり!
都内で金継ぎ教室をお探しの方、金継ぎ図書館が100%の自信をもっておススメします◎(はっきり言って、最強の金継ぎ教室だと思います。)

詳しくは皎月さんのHPでチェックしてください。
▸ 漆工房 皎月Facebookページ

 

 

 

 

本日の蒔絵 Memo-01/


【使った道具・材料】
道具: 漆の手板、駿河炭、砥石(1000番)、ウエス
材料: 水

蒔絵教室初日は、これから教わる蒔絵の種類と、技法の手順、必要な道具類の説明を聞き、その後、早速作業に取りかかりました。
今回は蒔絵を施すための板(画面)の下準備です。

 

「塗り立て(塗りっ放し)」の漆の手板(150㎜×120㎜×11㎜)…¥700-
石川県の輪島の漆業者さん

こうゆう漆塗りの「手板ていた」が漆塗りの産地・輪島で売っています。この手板で何をするのかと言いますと、この板の上に蒔絵の練習をするわけです。

もちろん自分でこういった漆の板を作ることもできますが、結構な手間と時間がかかります。
蒔絵をする場合は「平滑面」が綺麗に出ていないと、蒔いた粉を簡単に研ぎ破ってしまったります。(←研ぎ破る=粉が無くなる=蒔絵が消えてしまうということです(涙))
その「平滑面」をしっかりと作るのが結構、厄介なわけです。

今回、かめ師匠の蒔絵教室では練習用に4枚の手板が必要だったので、2枚はこの手板を買い、もう2枚は自作することにしました。(漆の板の作り方はそのうち金継ぎ図書館のコンテンツとして詳しくご説明します)

この「漆の板」は「蒔絵の練習専用」っていうわけではありません。蒔絵で作品が作ってみたいという人にも、もちろん使えます。この板のサイズに合った額縁もいろいろあるとのことで(お値段もピンキリ)、額縁をつければ一丁前の作品っぽくなります◎

 

 

 

 

この漆の手板に蒔絵をするための下拵えをします。

漆の塗り面を「炭」で研ぎます◎ (ナント!)

駿河炭するがずみ 300g=¥6,480-  ▸ 箕輪漆行

アマチュア蒔絵師さんだったら、300gあれば一生使い切らないかもしれません。この一袋、あれば十分◎
アマチュア用に、もっと小分けがあるといいんですけどね。

赤味のエノキあるいは油桐を硬質に焼いた炭 (漆芸辞典/p223)

 

炭の粗さ(番手)はペーパーなどでいうところの「#800~1200」くらいといわれています。
自然物なので、一つ一つ粗さが違うんでしょうね。

炭にも「良し悪し」があります。
木目が密な方が良質で、すぱすぱ研げます◎ 目が粗いとなかなか研げません。

 

炭は金工用の金切り鋸の刃で切ります。ホームセンターなどで売っているノコギリの刃です。

 

↑これです。これ◎ 刃の部分だけが別売りであるので、それを手に入れればオッケーです。

 

細かい炭は細かい研ぎ作業に使えます。金継ぎの研ぎにも使えます(漆の研ぎ)。

 

手板の平滑面を出すために炭で研ぎます。購入した漆手板ですが、「おおよそ」平滑な面は出ていますが、それでもやっぱりなだらかな凹凸があります。それを研いでいきます。

平面の出ている砥石(#1000)に擦り合わせて、炭の方も平面にします。砥石にはちょくちょく擦り合わせて、炭の平面を維持します。

炭は「木口こぐち」を使います。丸太の断面の方です。こちがで研ぐと、よく研げます◎

炭を擦り合わせていると、砥石の方も凹んできます。ですので、砥石全体を満遍なく使います。(一か所だけ集中的に使うと、そこだけえらく凹んでしまい、悲しくなります)

砥石全体を満遍なく使っていても必ず砥石の平面は崩れます。はい。必ず。
なので、砥石の平面を維持するには砥石を3枚用意しなくてはなりません。(もしくは砥石修正用にダイヤモンド砥石(!)を用意するか、もしくはもしくはダイヤモンド砥石自体を炭の平面維持用に使うか。←話がややこしいですね。済みません。ちなみにダイヤモンド砥石もそのうち平面が崩れてきたり、研磨力が次第に落ちてきます)

砥石は3枚用意しなくてはならない理由は…説明が上手くできないし、結構長くなりそうなので、ググってみてください◎ きっと説明上手な方が検索上位に来ていると思います。

 

研ぎます。ウエスなどを下に敷いて作業すると、滑り止めになりますし、研ぎ汁の汚れも吸い取ってくれます。

 

炭の年輪に「直行」する方向に炭を動かすとよく研げます。

くるくる回しながら全体を研いでいきます。

 

研ぎ汁をちょくちょく拭き取りつつ、研ぎ具合をチェックします。研げてない部分(炭が当たっていない箇所)を確認します。
研げていない部分を重点的に研いでいきますが、だからと言ってそこばかり研いでいると、その部分だけ凹んでしまい、さらには研ぎ破ってしまいます。なので、その周辺、全体も研ぎつつ、当たっていない箇所を多めに研いでいく…といった感じです。

基本的には全てに炭が当たるまで研ぎ続けます。結構、面倒です。けど、「炭で研ぐ」って言うのは、ほとんどの人にとって「未知の世界」だと思いますので、意外と愉しいかもしれません。ペーパーや砥石で研ぐのとは丸っきり違う感覚がします。ちょっと不思議な研ぎ感覚です◎

 

結構、マニアックな情報になりますが…

【研出蒔絵、肉合研出ししあいとぎだし蒔絵の下準備】
→駿河炭で研ぐ→生漆で擦り漆を一回(擦り漆は拭ききる)→蒔絵に入る

【平蒔絵、高蒔絵の下準備】
→駿河炭で研ぐ→生漆で擦り漆→クリスタル砥石#1500→生漆で擦り漆→クリスタル砥石#2000→ク生漆で擦り漆→リスタル砥石#3000→生漆で擦り漆→蒔絵に入る

※ クリスタル砥石は「合わせ砥(仕上げ砥石)」に当てて、目詰まりを取り、平面維持をおこなう。
※ 砥石それぞれの番手によって、水、ウエスを替える。(例えば#1500で使った水、ウエスには#1500の砥石の粒子が含まれているので、その水、ウエスを使って#2000の砥石で研ぎをおこなった場合、#1500の傷がついてしまう…ということです。伝わったでしょうか?)

 

 

今後の予定としては…

↑まずは、この二枚をやります。
左側が「平蒔絵」で、右側が「高蒔絵」の途中段階です。高蒔絵の花の「しべ」は螺鈿(貝)を入れる予定とのことです◎

それから…

↑こういった「家紋」をやります。同一画面の中に3つの家紋を描く予定です。研出蒔絵で1つ、平蒔絵で1つ、高蒔絵で1つ、描きます。

さて何の家紋にしようかしら?金継ぎ図書館には家紋がないし…、自分の家の家紋は分からないし。

そこで、かめ師匠お持ちの「紋典(家紋の辞典)」を見せてもらうことに。(家紋の辞典…なんてものがあるんですね!スゴイ!!)
そしたら鳩発見!ナイス!

 

これらを参考に金継ぎ図書館の家紋を考案しようかと計画中◎ (←後に、挫折しました◎)

 

 

 

 

ぷち備忘録/その①


 

 

↑これ、「天秤」です。
先生が骨董市で¥3,000-くらい(だったかな?)で買ったそうです。これは0.01gまで計れるようです。

何に使うのか?と言いますと、これで「使った蒔絵粉の重量」を計ります。
蒔絵教室で使う粉の種類は多種多様なので、生徒個人がそれを全部用意するのが難しくなります(お金がかかっちゃう!)。ですので、先生の持っている蒔絵粉を使った分だけ「量り売り」してもらう…ということなのです◎

ちなみに蒔絵で使う金粉は1g=¥9,000-くらいです。
粉の形状の種類としては「丸粉」「平粉」「平目粉」「梨地粉」「消し粉」などがあり、丸粉などは粒子の大きさの種類が17種類あります。さらに「金」「銀」「プラチナ」「青金(←何それ??)」などなど金属の種類もいろいろあるわけです。
そうなると、初心者にとっては多くの種類を取りそろえるのは結構な負担になりますよね。ということで師匠の教室では使った分だけ料金を徴収する「量り売り制度」を取っているのです。
ナルホド、それ、いいですね~◎

 

今のところ、僕はこの天秤の使い方を全くわかっておりません。からっきしです。竿の中央の紐がついている「支点」を移動すると、どう変わるのか??分かりません。

↑こういう天秤も「0.01~数グラムを計る用」とか、「1~100gを計る用」とかがあるようです(←この単位は適当です)。一個の天秤でオールマイティーにはこなせないんですね。これ、当たり前なんですかね。

 

 

 

 

 

 

ぷち備忘録/その②


 

↓これが「蒔絵粉」が入っている袋です。

↑これはL子先輩の持ち物。蒔絵粉をいっぱい持っています◎

金継ぎ図書館はあまり蒔絵粉を持っていません。資金不足です。はい。

 

↑こちらはNN子先輩。持ってますね~。

現在、金粉1g当たり、大体¥9,000-弱といったところでしょうか。ちなみに15年前くらいの金粉の価格は1g=¥3,000-程度だったようです。そんなに価格が上がるものなのですね。私も安いうちにもっと買っておけばよかった(涙)

蒔絵師匠のおすすめ蒔絵粉屋さんは「吉井商店」です。
▸ 吉井商店

 

 

 

 

 

漆工房皎月は東京の「駒込」「練馬」「青梅市」「あきる野市」金継ぎ教室も開催しています。
輪島で蒔絵の修行をされたかめ師匠と、東京藝大出身の女性(僕の先輩です)の二人体制で丁寧に教えてくれます。至れり尽くせり!
都内で金継ぎ教室をお探しの方、金継ぎ図書館が100%の自信をもっておススメします◎(はっきり言って、最強の金継ぎ教室だと思います。)

詳しくは皎月さんのHPでチェックしてください。
▸ 漆工房 皎月Facebookページ

 

 

 

金継ぎのやり方

 

 

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