〈金継ぎTECHNIQUEシリーズ〉 汚れ防止のためのマスキングのやり方。錆漆、エポキシペースト前に。

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レッツ・マスキング!

 

 

錆漆さびうるし(ペースト)漆やエポキシペーストなど、修理箇所の周りにもついてしまうような作業の前に、汚れ防止のために「マスキング」を行います。

錆漆前のマスキングのやり方

 

 

 

❖ マスキングをするか、しないかの判断


  • 修理する器の表面(釉薬)が「ツルツル、ぴかぴかのガラス質」のものでしたら、汚れがついても簡単に落とせます。ですので基本的にはマスキングは行いません。
  • 修理する器の表面(釉薬)が「ザラザラ、マットな質」のものは汚れがこびりつきやすいです。その場合はマスキングを行います。
  • 焼き締めの器はマスキングを行います。
  • 器の表面が「ツルツルしているような、でもマットなような…」の場合はケースバイケースです。
    どうしても「汚しちゃまずい」場合はマスキングを行います。私は特に「白い」器は用心してマスキングを行っています。
  • 高台の裏など釉薬がかかっていない部分は、そこだけピンポイントでマスキングを行います。
  • 割れたピースが多い場合(木端微塵に壊れた器)などはマスキングを行うと手間がかかりすぎますので、かなり大雑把なマスキングテープの張り方をします(ほぼ直線的にテープを貼っていく)。

 

 

 

Case 01 欠けた個所にマスキングをする


 

使う道具・材料

  • 道具: 爪先、刻苧箆(爪楊枝などでもオッケー)
  • 材料: マスキングテープ(幅24㎜)

 

金継ぎの方法。錆漆をする際に周りが汚れないようにマスキングをする。その時のマスキングテープの用意のやり方。テープを指で千切る。

マスキング個所が不定形(がたがたしていたり、波打っていたり)の場合、指で千切ったテープで少しずつマスキングしていきます。

器などに千切ったマスキングテープを貼って揃えておく

マスキングテープは予め千切って用意しておきます。やや小さめに千切っておいたほうが使いやすいです。

いろいろな大きさ、形になるように千切っておいてください。

 

器の割れた個所にマスキングテープを貼っていく

ちぎったテープの中からなるべく貼る箇所のラインに近いものを選びます。(だいたいで大丈夫です)

器の割れた個所にマスキングテープを貼っていく

とりあえず貼ってしまってから、爪先でテープを動かして微調整します。

器の割れた個所にマスキングテープを貼っていく

テープの微調整は刻苧箆や爪楊枝などを利用してもやりやすいです。

テープとテープの間に隙間のないようにテープ同士の端っこを少し重ねます。

器の割れた個所にマスキングテープを貼っていく

 

 

 

Case 02 不定形な接着ラインのマスキング


器の割れたラインに沿ってマスキングテープを貼っていく

ラインに沿って千切ったマスキングテープを貼っていきます。
(この器はツルツルしているので本当はマスキングをしなくても
大丈夫です。参考のためにやりました)

器の割れたラインに沿ってマスキングテープを貼っていく2枚目を貼ります。端っこが1枚目と少し重ねるようにして貼ってください。隙間がないようにします。 

器の割れたラインに沿ってマスキングテープを貼っていく

細い棒(刻苧箆、爪楊枝など)でテープを動かして微調整します。 

器の割れたラインに沿ってマスキングテープを貼っていく修理箇所に沿ってラインの上部分のマスキング終了です。

器の割れたラインに沿ってマスキングテープを貼っていく

※ このマスキングのやり方はすごく手間がかかりますので、「ここまではさすがにできないわ…」という場合は、直線的にテープを貼っていってください。
それでも「汚れ防止」にはかなり役立ちます◎

 

 

 

 

 

Case 03 直線的なラインのマスキング


  • 道具: はさみ
  • 材料: マスキングテープ(24mm幅)

 

マスキングテープは24mm幅
金継ぎではこれが使い勝手がいいような気がします。

 

金継ぎで使うマスキングテープを切っていく。はさみで5㎜くらいの間隔で短冊状に気っていく。

あらかじめハサミで切っておきます。

 

金継ぎの方法。切ったマスキングテープは小皿なのどのへりに揃えて貼っておく。こうすると使うときに作業がしやすい。

切ったテープは並べて置いておくと接着作業がやりやすくなります。

器のひびの入ったラインに沿ってマスキングテープを貼っていく

マスキングする部分が直線のラインに近いので
はさみで切ったテープを貼っていきいます

 

器のひびの入ったラインに沿ってマスキングテープを貼っていく

マスキングテープ同士の間に隙間ができないように少し重ねて貼っていきます。

  器のひびの入ったラインに沿ってマスキングテープを貼っていく

器の内側も同様の作業をします。

 

 

 

 

 

Case 04 高台の裏のマスキング


  • 道具: はさみ
  • 材料: マスキングテープ(24mm幅)

 

器の接着したラインに沿ってマスキングテープを貼っていく

高台の裏だけ釉薬がかかっていないので、
そこだけピンポイントでマスキングを行います。

 

器の接着したラインに沿ってマスキングテープを貼っていく

割れのラインが直線的ですので、
はさみで切ったマスキングテープを使います。

 

 

 

 

 

 

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