割れたカップの簡単金継ぎ方法 4/4 うるしの研ぎ/上塗り 岡田直人

※ご注意ください。合成うるし(新うるしなど)を使った簡易金継ぎの紹介です

 

※ 〈新うるし〉のメーカー側の説明です…

植物性のうるし系塗料です。
・本品は毒性の強い物質ではありませんが念の為、食器等口に含む恐れの有る物に塗装しないでください。

とのことですので、これをどう判断するか?ですよね。正直、難しいなぁーというのが私の感想です。
万全の安全性を考えるなら「菓子器」など口を付けたりしないもの、もしくはあまり食品が触れないような器の使い方をされた方がいいかもしれません。

それよりもみなさん、「本漆」、やってみませんか?(笑)

 

 

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PAGE 04  ‣ <BOOK k-02> 岡田直人/白いカップ


 

 

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  〈 目次 〉  

 

 

 

 

 

STEP 4.1  合成うるし(新うるしなど)を研ぐ

 

前回おこなった下塗りの研ぎをします

 

うるしの研ぎで使う道具

 

使う道具: 

  • 耐水ペーパー#600か#800
  • 豆皿(水を入れる)
  • はさみ(ペーパーを切る用に)
  • ウエス

 

 

耐水ペーパーをはさみで切る

 

ペーパーをハサミで切ります。

私は 1㎝×1㎝ くらいの四角に切ります。

手で切ってもいいです。が、はさみ一本をペーパー専用にすると楽ですよ。
切れ味が極端に落ちてペーパー以外は切れなくなってしまいますが。

 

 

耐水ペーパーを三分の一のところで折り曲げる

 

 切ったペーパーを折ります。

三つ折りです

 

ペーパーを三つ折りにする

 

はい、三つに折れました

 

ペーパーを折りたたんで使う

 

 畳んで使います。

三つ折りくらいにするとペーパーの平面を維持する強度も上がって
ふにゃふにゃしません。

ペーパーの平面精度が上がれば研がれる方の平面精度も上がります。

かといって全くの平面では曲面が研げないので
そこそこの平面精度が保てるのがベターかと思います。

なので三枚折り

 

豆皿に水を少し入れる

 

 

豆皿に水を少し入れておきます。

 

 

豆皿に入っている水にペーパーを浸ける

 

 ここにちょこっとペーパーを浸けて
水分を補給します。

 

 

陶器をペーパーで研ぐ

 

研ぎます

できるだけ塗ったうるしの上を研ぐようにしてください

 

 

陶器の表側をペーパーで研ぐ

 

 研ぎます

研ぎ味が悪くなって来たら
ペーパーの研ぐ面を変えてください

 

なるべく修理箇所を狙って研ぐ

 

はい、研ぎます

ちょくちょくウエスで拭き取って
どのくらいペーパーが当たっているか、
どの場所が当たっていないかを
チェックしてください

ペーパーが当たっていないところを
重点的に研ぎます

 

陶器の修理箇所以外の部分はなるべく研がないようにする

 

ウエスで研ぎ汁を拭き取ってチェックしたときに
白っぽく見えるところはペーパーが当たっている箇所です

ピカピカ黒く光っているところはまだペーパーが当たっていません。
 ので、そこはもっと研いでください。

 

 

陶器の口周り部分も忘れずに研ぐ

 

器の口周りのところもしっかり研いでください

ここ、研ぐのをよく忘れます。ご注意。

 

研ぎ汁をウエスで拭き取る

 

ウエスで研ぎ汁を拭き取ります

 

 

陶器の内側もペーパーで研ぐ

 

 器の内側も研ぎます

 

なるべく継いだ部部を研ぐ

 

 ペーパーが持ちにくいし、動かしづらいです

が、何とか研いでください

 

こちらもウエスで研ぎ汁を拭き取りつつ、
研ぎ具合をチェックしてください

 

ウエスで研ぎ汁を拭き取る

 

 ウエスで研ぎ汁を拭き取ります

 

 

新うるしの研ぎが完了

 はい、内側も研ぎ終わりました。

画像で見ても違いがよくわかりません。はい。
でも研げているのです。

次回は塗りに入ります。

 

 

 

 

 

 

STEP 4.2  合成うるし(新うるしなど)の上塗り

使う道具・材料

  • 道具: 小筆、付け箆
  • 材料: 合成うるし(新うるしなど)の金色、テレピン、油、ティッシュ

 

ⅰ. 塗りの準備


 

 

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テレピンで筆の中の油分を洗い出します。
詳しくはこちらへ→使用前の筆の洗い方

 

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合成うるしの金色セットの中に入っている
金色の粉を作業板の上に少量出します

 ※今回、この粉の分量が少なかったようで
イマイチ金色の発色がきれいにいきませんでした。

せっかくなのでピカピカ光らせたかったです。
ちょっと多いかな…くらいの方がよさそうですね

 

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合成うるし(新うるしなど)を少量、作業板の上に出します

 

 

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付け箆で手早くよく混ぜます

 

 

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うるしを筆につけます。

本漆の蒔絵時の上塗りほど気を使う必要はありません。

ちょっと厚くなっても問題ありません。
乾くのに時間がかかってしまいますが。

 

 

 

ⅱ. 上塗り


 

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塗ります

 

 

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塗り始めました。

金色の発色が悪いのは、粉の分量が少なかったからだと思います

 

 

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下塗りしたうるしを完全に覆うように塗っていってください。

ということは必ずわずかに、はみ出すことになりますね。

 

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塗っていきます

 

 

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右の接着ラインが終わたので、
今度は左のラインです

 

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塗ります。はい。

 

 

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発色が悪いです。はい。

 

 

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まぁ、漆がはみ出してしまってもお気になさらず。
よくあることです。

 

 

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 器の口周りも塗ります

 

 

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忘れやすいので気を付けてください

 

器の内側も塗っていってください。

器内側の画像は暗すぎて使えませんでした。

 上塗りが完了して、もしうるしが余ったら捨てないで
次回に使ってください

うるしの保存の仕方→余ったうるしの保存方法

 

 

 

 

ⅲ. 筆の片づけ


 

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上塗りが終わりましたら筆を油で洗います

詳しくはこちらをご覧ください→使用後の筆の洗い方

 

 

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付け箆で優しくしごいてください。

 

 

 

STEP 4.3  完成

 

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簡易(簡単)金継ぎ完成です

 

 

 

 

合成うるし(新うるしなど)の完全硬化には2日はみておいてください。

 

 

 

 

 

 

 

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〈 手順の目次に戻る 〉 → 白い小カップの作業手順

 

 

 

 

 

 

 

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