割れたカップの簡単金継ぎ方法 3/4 ペースト削り・研ぎ/下塗り 岡田直人

※ご注意ください。合成うるし(新うるしなど)を使った簡易金継ぎの紹介です

※ 〈新うるし〉のメーカー側の説明です…

植物性のうるし系塗料です。
・本品は毒性の強い物質ではありませんが念の為、食器等口に含む恐れの有る物に塗装しないでください。

とのことですので、これをどう判断するか?ですよね。正直、難しいなぁーというのが私の感想です。
万全の安全性を考えるなら「菓子器」など口を付けたりしないもの、もしくはあまり食品が触れないような器の使い方をされた方がいいかもしれません。

それよりもみなさん、「本漆」、やってみませんか?(笑)

 

 

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PAGE 03  ‣ <BOOK k-02> 岡田直人/白いカップ


 

 

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  〈 目次 〉  

 

 

 

 

 

簡易(簡単)金継ぎのエポキシペーストを削っていくやり方
(というほどのこではありませんが)をご説明します。

STEP 3.1  エポキシペーストの削り・研ぎ

 

使う道具: オルファのアートナイフプロ、もしくはメスがおススメです

金継ぎで使う刃物の選び方

 

scrape

 

まずはマスキングテープをすべて取ります

 

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まぁ、そこそこきれいにペーストが溝に入っています

 

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刃物(彫刻刀やメス、オルファのアートナイフプロなど)で
ペーストを削っていきます

 

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刃先が滑ってしまったときにでもケガをしないように
刃の先にはなるべく指を置かないようにしてください

 

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 向かって左の接着ラインの削り作業が完了しました。

赤く残っているペーストは小さな穴や欠けの隙間に
入りこんだものです。
ちゃんと埋まっています。

 

 

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向かって右の継ぎ目も作業をしていきます

刃物は器の削る箇所に応じて
表でも裏でも使いやすい方を使ってください

気持ちよく削れればオッケーです

 

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はい、表の削り作業は完了です

 

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うっすらと残っている赤いものがエポキシペーストです

小さい穴、段差にしっかりと埋まっています

 

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口周りの僅かな隙間にもペーストがきちんと入り込んでいます

 

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器の内側です。

こちらはほとんどマスキングをしないでペースト付け作業をしました。

接着箇所の周りにちらちらとペーストの削り残しがあります
これは耐水ペーパーの#600くらいでササッと水研ぎして
落としてしまいます

はい、以上です。

つぎはいよいよ合成うるし(新うるしなど)の塗りに入ります。

 

 

 

 

STEP 3.2  合成うるしの下塗り

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使う道具・材料: 小筆、合成うるし(新うるしなど)の黒色、テレピン、付け箆

 

塗りに入る前に筆についている油をよく洗い出してください
使用前の筆の洗い方

 

 

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合成うるしは乾きが早いので作業板に出すうるしの量は
少量の方がいいと思います。

うるしが少なくなって来たら随時、またチューブから出す
という感じで。

 

今回は合成うるしの黒色を使います。

今回を下塗りとして、二回目を上塗りとしようと思っています。

なぜ二回も塗るの?というご質問。ごもっともです。
一回でおしまいでもいいです。

上塗りの前に下塗りのうるしを塗っておくのは、
それによって滑らかな面を作りたいから…といったところでしょうか。

一回塗って、それをペーパーで研ぐと
ちょっとしたデコボコがよくわかるようになります。
小さな穴とかへこみが見つかる場合も多々あります

その時点で「このまま上塗りしてもデコボコして汚らしくなりそうだな」
と判断できるようでした、再度エポキシペーストに戻ります。
いや、本当です。

戻るしかないのです。
それが漆です。

でもそれはちょっと「こだわり派」だよねー
と思う方は、全然、そのまま進めてオッケーです。

あくまでご自身の好みでチョイスしてください。

特に始めたばかりの人があまりここで拘り過ぎると
金継ぎが苦痛になると思いますのでそこそこでいきましょう。

 

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筆にうるしをつけます

 

 

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はい、つきました

 

 

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画像右上の方から線を引いてきました。

接着したラインに沿ってなるべくはみ出さないように
線を引いていってください。

でもはみ出します。大丈夫です。ちょっとくらい。

 

 

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万が一、手元が来るって大幅にはみ出してしまい、
その部分をやり直したい時は
綿棒にテレピン(もしくは灯油、アルコール)を
含ませて拭き取ってください

 

 

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はい、右のラインはできました

 

 

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器を持ち替えて
もう一方のラインを引いていきます。

合成うるしは乾きが早くてどんどん粘りが出てきてしまいます。
粘りが強くなるとすこぶる線が描きづらくなります。

そうなったらテレピンを1,2滴垂らして、
箆でよく混ぜてうるしを緩めてください。

 

 

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線を描きます

合成うるしは描きづらいです

 

 

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カメラのレンズをマクロにしたので
手元に寄れるようになりました。

けど、マニュアルなのでピント合わせがツライです
ピンぼけしてもお許しください

 

 

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はい、器の表側が終了しました

 

作業が終わりましたら、しっかり筆を洗ってください
使用後の筆の洗い方

 

 

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器の内側も同様に合成うるし(新うるしなど)を
塗りました

 

 

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口元部分もきれいにレベルやラインが揃っております

 

 

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内側完了

 

 

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外側完了

 

合成うるしの乾きは2日くらい待ってもらえると
カリッと乾きます。

そうしたら研ぎも気持ちよくできます。

 

 

 

 

 

 

 

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