欠けた豆皿の簡単金継ぎ方法 1/3 診察/素地調整/欠けの埋め 井山三希子

※ご注意ください。合成うるし(新うるしなど)を使った簡単金継ぎの方法の紹介です

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※ 〈新うるし〉のメーカー側の説明です…

植物性のうるし系塗料です。
・本品は毒性の強い物質ではありませんが念の為、食器等口に含む恐れの有る物に塗装しないでください。

とのことですので、これをどう判断するか?ですよね。正直、難しいなぁーというのが私の感想です。
万全の安全性を考えるなら「菓子器」など口を付けたりしないもの、もしくはあまり食品が触れないような器の使い方をされた方がいいかもしれません。

それよりもみなさん、「本漆」、やってみませんか?(笑)

 

 

簡単(簡易)金継ぎとは


 器を修理する方法に漆を使った「金継ぎ」という日本独自の伝統技法があります。この技法を現代において開発された素材(合成の塗料や接着剤、パテ)を代用しておこなうのが「簡単(簡易)金継ぎ」です。

 「かぶれ」の心配がほとんどなく、素材の入手・扱いも漆に比べたら簡単です。修理期間も1~3日程度でできてしまいます。(ただし、食器として使うには安全上の保障がされていませんのでご注意ください)

 「とにかく器を直してみたい!」という方は、まずはこの簡単(簡易)金継ぎからっチャレンジしてみるのもいいかと思います。

器が直ったとき、とにかく嬉しいですよ◎

 

  〈 目次 〉   

 

STEP 1.1  診察

器 information

  • 器の作家: 井山三希子さん
  • 器の特徴: 黒い釉薬で、釉薬は特にガサガサもしていなければピカピカもしていない
    (こういう時がマスキングをおこなうかどうか迷うところです)
  • 破損状況: 小さな欠け1つ
  • 破損個所: 縁
  • 破損個所の大きさ: 横3㎜ × 縦1.5㎜
  • 器の大きさ: 直径85㎜ × 高さ20㎜

 

 

 

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STEP 1.2  素地調整

 

使う道具: ダイヤモンドのリュータ―ビット

 

ご参考までに、リュータ―ビットの用意
ダイヤモンドビットのカスタマイズ

 

今回は欠けが小さいので、手で軽く作業をおこないました

作業の仕方
素地調整 エッジの面取り

 

 

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今回の破損は小さな欠けです

 

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小さいです

 

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 欠けのエッジをほんのりダイヤモンドビットで
削ります。
サラサラと

 

 

 

STEP 1.3  エポキシペーストの充填

 

使う道具・材料

  • 道具: 付け箆(→付け箆の作り方
  • 材料: エポキシ接着剤、エポキシパテ

 

今回は欠けが小さいので固形のエポキシパテではなくエポキシペーストを
作って、それを充填することにしました

エポキシペーストの作り方・つけ方

 

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やや接着剤が多くなってしまったので
トロ味が強くなってしまいました

もう少し接着剤少な目でチューブの「練りからし」くらいが
使いやすいと思います。

トロトロになると細かいところは埋めやすいのですが、
ペーストを盛ったときにはだんだん垂れてきてしまいます。

 

今回は赤い顔料(弁柄)を混ぜて、
画像で見えやすいようにしました。

もちろんみなさんは顔料を入れる必要はありません。

 

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作業板の上のエポキシペーストを
付け箆の箆先に少しだけ取ります

 

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充填箇所(欠け部分)に置きます

そして箆でそれを広げます

 

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2回に分けて少しずつペーストをつけました。

ペーストが多すぎたら箆でとってください

 

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ちょっともっこりしちゃいましたが
まぁ、いいでしょう。はい。

削れますし。

 

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はい、意外と可愛らしいです。
赤いのも

 

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ペースト充填作業が完了しまた。

ご苦労様でした。

 

 

 

 

 

 

 

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