割れたマットさん平皿の本漆金継ぎ修理 3/5 錆漆の削り・研ぎ

金継ぎ修理工程 錆漆を削る

 ※ 3ピースに割れた平皿の金継ぎ修理のやり方を説明していきます。本物の漆を使った修理方法ですので「かぶれる」可能性があります。ご注意ください。

 

STEP 1 錆漆の削り


錆漆削りで使う道具・材料(▸ 使う道具・材料の入手先・値段

  • 道具: 彫刻刀(もしくはオルファのアートナイフプロ、メスなど)

 刃物の詳しいご紹介はこちらです
▸ 金継ぎで使う刃物の選び方

 

 

ひとまずちゃかちゃかと錆漆を削ります。

彫刻刀を矢印の方向に動かして錆漆を少しずつ削っていく

もちろん耐水ペーパーでやっても構いません。
が、彫刻刀の方が早いし綺麗にいきます。と思います。

削った錆漆の削りかすをウエスできれいに拭き取る

はい、ひとまず錆漆の削りかすをウエスで拭き取ります。

彫刻刀で削った段階ではまだこびりついた錆漆が器に残っている

ふむ。鳩屋くん、汚いではないか。

…Yes,sir. ダンナ、ちょいとお待ちを。

 

お皿の縁部分の錆漆を彫刻刀で削っていく

お皿の縁部分です。
ここの僅かな段差の処理がいつも面倒だなーと思うのであります。

彫刻刀を矢印の方にスライドさせて縁の錆漆を削る

彫刻刀で削ります。

器の縁の錆漆を削り終わった

削り終わりました。

お皿の裏側も同様に錆漆を削っていきます

器の裏側の錆漆も彫刻刀で削っていく

器の裏側も削り終わりました。
汚い?お、確かに。

 

続きまして耐水ペーパーで研ぎます。

 

私は耐水ペーパーを1㎝×1㎝くらいの小ささにはさみで切り、それを三つ折りにして使っています。豆皿に出した水を少しだけつけて錆漆を研いでいきます。

彫刻刀で削っても残った錆漆を耐水ペーパーを使って研いでいく

なら、最初からペーパーでいいじゃんー。
ペーパーでもいいッス。けど彫刻刀をササッと使ってからの方が早いと思います。
器へのダメージも最小限で済みますし。

錆漆をペーパーで研ぐ。前後左右にペーパーを動かして研いでいく

研ぎます、研ぎます。グルグルでもジャカジャカでも構いません。研いでください。

ペーパーで研いでも、少し錆漆が残る場合がある

はい、研ぎ終わりました。

ふむ。鳩屋くん、相変わらず汚いではないか。

…Yes,sir. ダンナ、ちょいとお待ちを。

ゲキ落ちくーーーん。

わずかに残った錆漆を激落ちくんで研いでいく

うす、おれゲキ落ち君ッス。

メラニンスポンジで頑固な汚れを落としていきます。

激落ち君をちぎって小さくして、それを水につけて研いでいく

ガンコです。でもゲキ落ちです。

激落ち君で頑固な錆漆を除去して器がきれいになった

ダンナ。ゲキ落ちしてきれいになりました。

続いて器の裏側の頑固な錆漆も落としていきます。

お皿の裏側も激落ち君を使って頑固な錆漆を落としていく

 

激落ち君を小さくちぎって水につけてそれで研いでいく

ゲキ落ちていきます。

錆漆を激落ちくんで研いで器の裏側もきれいになった

はい、きれいになりました。よかった。

錆漆の汚れが落ちたということは、せっかく埋めた隙間の錆漆も削れているということです。
ので、いつもは漆の下塗り後にゲキ落ち君に頑張ってもらっています。

今回は汚れたままだとクレームがつきそうなのでついやってしまいました。(弱気ッス)

 

 

 

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