筆・ヘラ置きの作り方/ホームセンターで揃えた道具・材料で作る

金継ぎの道具・素材

 

size19

 

「筆・箆置き」を作ります。

え?いらない?…いやー、欲しいでしょ?本当は欲しいでしょ?
えーっとですね、これを持っていると、テンションが上がるんです。「うっしゃ!金継ぎやるぜ!」っていうやる気度数が50%くらいは上がりますよ。ホント。

最初は「こんなん、いらなわ」と思ってても、使っているうちに「あら、意外と便利ね」となります。

 

 

金継ぎで使う筆と箆を置く道具の作り方

筆・箆置き…といってもこんな感じです。
簡単にできます。

 

なんと、箆が立てかけられます!
これ、便利です。
(でも金継ぎで使うヘラは幅が狭すぎて立てかけられないかも…)

 

金継ぎで使う筆と箆を置く道具の作り方

ほら、こんな素敵に道具が揃えられていたら…
いきなりみなさんの作業場は「金継ぎ工房」になりますよー◎

 

 

みなさんのやる気がとことん上がったところで、いざ制作に取りかかりましょう!

 

筆・箆置きで使う材料と道具


金継ぎで使う筆と箆を置く道具の作り方

筆・箆置きで使う道具と材料

  • 道具: ② カッター(大) ④ 筆記用具 ⑤ 定規 ⑥ 糸鋸 ⑦ 金槌
  • 材料: ① 木材 ③ 釘(長さ25㎜ × 4本) 

木材…檜のサイズ 900 × 15 × 9 ㎜ / ホームセンターで手に入ると思います。¥100-程度かと思います。

釘…銅製か真鍮製がお洒落です。もちろん鉄でもステンでもオッケーです。

 

 

 

 

 

<筆・箆置きの作り方 01> 板材を切る


 

金継ぎで使う筆と箆を置く道具の作り方

まずは切るサイズを決定します。今回は130㎜の長さで切ります。
このくらいが金継ぎではコンパクトで使い回しがしやすいかなと思います。

 

金継ぎで使う筆と箆を置く道具の作り方

糸鋸で切ります。
糸鋸でなくても全く構いません。ゼットソーの方が切りやすいです。

 

 

 

 

<筆・箆置きの作り方 02> 切り込みと釘を打つ場所を決める


 

金継ぎで使う筆と箆を置く道具の作り方

130㎜で切りました。

 

金継ぎで使う筆と箆を置く道具の作り方

次に「切り込みを入れる箇所」と「釘を打つ箇所」に印をつけます。

↑画像、見づらくて済みません。

  • 20、40、60㎜の箇所が「切り込みを入れる」箇所です。
  • 35、55、75㎜の箇所が「削り始める」箇所です。後程、説明します。見分けやすいように点線を描いておきます。
  • 80、90、105、120㎜の箇所は「釘を打つ」箇所です。

だいたいで構いません。
好みで位置を変えても全く構いません。

 

金継ぎで使う筆と箆を置く道具の作り方

次に板の側面に「切り込みを入れる”深さ”」の箇所を書き入れます。

4㎜くらいの深さまで切れ込みを入れますので、ひとまず4㎜の所に一本線を引きます。

次に先ほど上の面に書いた「20、40、60㎜の箇所」のラインから線を垂直に下ろします。
↑画像の”水色の線”の所を書き入れてください。

 

金継ぎで使う筆と箆を置く道具の作り方

次に上面に書いた「点線35、55、75㎜の箇所」に向かって斜めに線を引きます。
↑画像の”水色の線”を書き入れてください。

 

 

金継ぎで使う筆と箆を置く道具の作り方

斜め上から見ると、こんな感じになります。

大丈夫でしょうか?
相変わらず金継ぎ図書館の説明は分かりづらい!ですが、我慢してください~。

 

 

 

 

<筆・箆置きの作り方 03> 切り込みを入れる


 

金継ぎで使う筆と箆を置く道具の作り方

「切り込み箇所」の20、40、60㎜のところを糸鋸で切り込みを入れていきます。
切っちゃダメですよ。「切り込み」です。
深さ4㎜の所で止めてください。

 

金継ぎで使う筆と箆を置く道具の作り方

切ります、切ります。

 

金継ぎで使う筆と箆を置く道具の作り方

できました。
切り込みの深さも厳密に4㎜で止まっていなくても大丈夫です。おおよそで。

 

 

 

 

<筆・箆置きの作り方 04> カッターでギザギザカット


 

次にカッターナイフ(大)で削ります。
小刀を持っている方はそれを使った方が断然削りやすいです。

金継ぎで使うヘラ置きを削る

まずは右半分にカッターを入れて削っていきます。
この時、注意していただきたいのが…

 

金継ぎで使うヘラ置きを削る

「削り始める場所」です。

先ほど、点線を引いた35、55、75㎜の箇所が「削り始める」スタートラインです。
そこから斜めに削っていってください。

 

金継ぎで使うヘラ置きを削る

斜めに削っていきます。

 

金継ぎで使うヘラ置きを削る

出来ました。
ひとまずこんな感じで。

 

金継ぎで使うヘラ置きを削る

横から見るとこんなです。

斜めに削れています。

 

金継ぎで使うヘラ置きを削る

次に左半分を削っていきます。

この時も点線を引いた「スタートライン」から削り始めてください。

 

金継ぎで使うヘラ置きを削る

カッターナイフは、添えた左手の親指で押して削る感じです。

 

金継ぎで使うヘラ置きを削る

左半分も削れました。

 

金継ぎで使うヘラ置きを削る

今度は中央を削ります。

 

金継ぎで使うヘラ置きを削る

こんな感じでどんどん削っていってください。

 

金継ぎで使うヘラ置きを削る

左手親指でプッシュです。

 

金継ぎで使うヘラ置きを削る

削れました!

 

金継ぎで使うヘラ置きを削る

意外と綺麗に見えます。

 

金継ぎで使うヘラ置きを削る

 

 

残りの2か所も削っていきます。

金継ぎで使うヘラ置きの作り方

できました。

 

金継ぎで使うヘラ置きの作り方

ギザギザになりました。
ここに筆を置きます。そうするとコロコロどこかへ転がっていくこともありません。
便利です。

 

 

 

 

<筆・箆置きの作り方 05> 面を取る


 

金継ぎで使うヘラ置きの作り方

板の両端の角を削ります。

ここがキンキンに立っているとどうも痛々しい感じを受けてしまうので、ちょっとだけ削ってソフトな手触り、印象にします。

 

金継ぎで使うヘラ置きの作り方

これを「面取り」といいます。
「面」を作るからだと思います。

 

金継ぎで使うヘラ置きの作り方

板の両端ともこの面取り作業をやってください。

 

 

 

<筆・箆置きの作り方 06> 釘を打つ


 

釘を打つ前に釘自体を打ちます。
これはちょっとした「小細工」ですので、やりたい方のみやってください。

金継ぎで使うヘラ置きの作り方

釘の「ヘッド」を打ちます。

 

金継ぎで使うヘラ置きの作り方

潰して、細くします。

 

金継ぎで使うヘラ置きの作り方

私は「金床」という金属の厚い板(というより塊ですが)の上で作業をしましたが…
みなさん、「金床」なんて持っていないですよね。

となると…平らな石の上とか、コンクリートの上なんかでやってみたらいけそうな気がします。

真鍮製や銅製の釘ですと柔らかいので比較的、楽に潰せます。

 

 

金継ぎで使うヘラ置きの作り方

もし、錐をもっているようでしたら、あらかじめほんの少し穴を空けておくと釘が綺麗に入りやすくなります。

 

金継ぎで使うヘラ置きの作り方

釘、打ちます。
手、打たないでください。

 

金継ぎで使うヘラ置きの作り方

7~8㎜入ればいいと思います。

あらかじめ釘の方にマーカーで目印を書いておくと分かりやすくなります。

 

 

 

 

<筆・箆置きの作り方> 完成


 

金継ぎで使うヘラ置きの作り方

出来ました!

どうですか?いいでしょ。

 

金継ぎで使うヘラ置きの作り方

ぜひ、金継ぎ教室やワークショップに持っていって自慢してください。

 

金継ぎで使うヘラ置きの作り方

 

 

金継ぎで使うヘラ置きの作り方

おお、何かオブジェみたいですね~。

 

金継ぎで使うヘラ置きの作り方

家に作業スペースがある人は
やっぱりこれがあると”キマリ”ますよ。

 

金継ぎで使うヘラ置きの作り方

箆は釘に立てかけ、筆は彫った窪みに置きます。

 

金継ぎで使うヘラ置きの作り方

いいですねー。