【You Tube 動画】 金継ぎ作業〈前〉の筆の洗い方

テクニック・コツ

筆作業を始める前に「筆を洗い」ます。
どうしてわざわざ使う前に洗うの?と申しますと…

漆を使った筆は作業が終わった時に「油」で洗っているので、筆の中に油が含まれています
漆は油との相性が悪く、油分が入ると乾かなく(もしくは極端に乾きづらく)なります。ですので使う前にはその油を除去してあげなければなりません。

揮発油(テレピン、エタノールなど)で油を洗い出します

※「漆で洗う」こともできます。揮発油を使うと筆の痛みが早くなります。蒔絵筆などの高級な筆を使うときは少量の漆を含ませて、油を掻き出すやり方もあります。

 

 

 

2016-12-14 動画を作りました◎

  1. ティッシュを置く
  2. テレピン(もしくはアルコールなど)を数滴垂らす
  3. 筆に含ませ、作業板の上で優しく捻る
  4. ティッシュの上で「ソフト」に箆で掻き出す
  5. 以上の作業を3回ほど繰り返す

 

 

 

 

 

 

web作業盤の上にテレピンを4,5滴垂らします。

 

 

web_1テレピンを筆に含ませ、作業盤上でチョチョチョチョと筆を回したり捻ったりします
見えづらいですが作業盤の上にはテレピンが出ています。

 

web_2そのあと折りたたんだティッシュの上で
穂先に含まれた油とテレピンをやさしくしごきます。

筆の毛先が痛まないように優しくです。筆の根元からおこなってください。

 

web_3もう一度筆にテレピンを含ませ回したり、捻ったりします

 

 

web_4ティッシュの上で優しくしごきます。根元から。

 

 

web_5これを3回くらい行って筆の穂先に含まれた油分をしっかり除去します。これで漆が使えます。