〈金継ぎTECHNIQUEシリーズ〉 金継ぎ蒔絵の粉固めと拭き取りのやり方

テクニック・コツ

 

 

 

粉固め

 

使う道具・材料

  • 道具 : 小筆
  • 材料 : 生漆、テレピン

 

 

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(写真画像が暗くて済みません。いつか撮り直します。)

左奥…テレピン、右奥…生漆

 

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定盤に生漆を出し、テレピンを加えて生漆を緩めます

生漆 10 : 2~4 テレピン

といったところでしょうか。
箆でよく混ぜます。

 

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小筆で丁寧に粉を蒔いたところをなぞります

強くなぞらないようにしてください。優しくです。
なるべくはみ出さないように。

 

 

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拭き取り作業

 

使う材料 : ティッシュペーパー

 

 

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ティッシュを折ります
8~9回折って小さくします。

 

 

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生漆を塗布した場所に優しく乗せて、優しく押えます

 

 

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粉が吸い込まなかった生漆がティッシュの方に吸収されます

 

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ティッシュの面を変えて(きれいな面を出して)
繰り返します。

 

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どんどんティッシュの面を変えてください

 

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優しく押えます

 

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ほとんどティッシュの方に生漆が付かなくなりました

 

 

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はい、もうティッシュにはついていません。

ですが粉の間にはわずかに漆が残っています。
それがしっかり粉を固着してくれますので大丈夫です

 

 

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※しっかり拭き取らないと金属粉を蒔いたところが
黒っぽくなりますのでご注意ください。

 

「こんなに漆を拭き取っちゃったら意味ないじゃん。
そもそも粉固めって意味あんの?」
と思われる方もいらっしゃると思います。

粉固めをしないと…金属粉が取れやすいです。
固めた場合と固めなかった場合とで比べると優位な差が出ます。
ので固めた方がいいのです。

それからこんなにしっかり拭き取ったとしてもしっかり粉は固着しますので
ご安心ください。